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La chiesa Original Title
LA CHIESA
Japanese Title
ザ・チャーチ
Artist
Various
Release Year
1989
Personnel
KEITH EMERSON (Tr.1,3,6,10)
GOBLIN (Tr.2,4,7)
MARTIN GOLDRAY (Tr.5)
ZOOMING ON THE ZOO (Tr.8)
DEFINITIVE GAZE (Tr.9)
Label(s)
Cinevox (Italy), Jimco (Japan)
Tr.1,3,6 & 10: written, performed, arranged and mixed by KEITH EMERSON
Tr.2,4,7: written, performed and arranged by FABIO PIGNATELLI
mixed at TRAFALGAR RECORDING STUDIOS by ENRICO CHARIONI and FABIO PIGNATELLI
Tr.5: written by PHILIP GLASS, performed by MARTIN GOLDRAY
produced by VINCENT MESSINA
Introduction
映像の情報がプレゼンされた当時、真っ先に耳を疑ったのは、エマーソンゴブリンがサントラで顔を合わせていると云う話。「サスペリア」や「インフェルノ」などアルジェントのラインでは繋がる両者だが、やはり、一つの作品で鉢合わせするとなれば話は別。しかも、更に驚かされたのは、2つのモチーフ("Theme"と"Possession")では両者の作品が競合していたと云う事。そんな入札のような話も事前には聞かされていたとも思えぬ両者にとっては、かなり迷惑な話だったはず。ただ、ミーハーなファンとしては一粒で2度美味しいような気分を味わったりもしたが、そんな話も鑑賞する以前の話。
サントラの内訳も不明に近い状態だった公開当時は、正直、印象に残ったのもテーマ曲を始めとするエマーソン節だけ。グラス作曲の"Floe"をファジーな編成のゴブリンのナンバーと勘違いしていたほどだったが、そんなモヤモヤを解消してくれたのが、数年後にリリースされたこのサントラCD。劇中では大々的にフィーチャーされる事もなかったピニャテッリ一人看板のゴブリンのトラックだが、その実、3曲の何れもが堂に入ったクオリティー。サントラと云うより、ピニャテッリ渾身のソロと云った感じ。一方、キースの手掛けたトラックもミニアルバムのような感覚でも充分楽しめる。
Track Listings
01. THE CHURCH (Main Theme) (Emerson) Performed by KEITH EMERSON 3:56

その名の通り、フィルムの冒頭を飾るテーマタイトル。ゲイト処理された無機質なシンドラとハモンドのシンコペリフが真骨頂の1曲。重厚なパイプのテーマリフもイイ。一発でエマーソンを連想させるお家芸的なナンバー。
02. LA CHIESA (Pignetalli) Performed by GOBLIN 5:22

バンドの看板を一人背負うピニャテッリが用意したテーマ曲。劇中トップで使用されるテーマ曲はキース版の方だが、その実、こちらの方もかなりイイ。冒頭で描かれる中世の惨劇を基軸にすればキースのナンバーがテーマにも相応しいが、アーシア演じる少女ロッテのモチーフを基軸にすれば、ドラマティックなこちらの方に軍配は上がる。劇中で最もフィーチャーされていたのは、マーティン・ゴールドレイの挿入曲"Floe"(作曲はフィリップ・グラス)だが、このピニャテッリ版のテーマ曲こそ"Floe"の挿入箇所で使って欲しかった所。エンドクレジットもこちらの方が断然良かったはず。
03. PRELUDE 24 (From Well Tempered Clavier) (J.S. Bach) Arranged and Performed by KEITH EMERSON 2:21

原曲は、平均律クラヴィーア第1巻のトリを飾るナンバー(ロ短調/BWV869)。ちなみにここでは、前奏曲だけでフーガの方はなし。と云うか、エマーソンはアンダンテをアレグロでプレイ。やけに速いです。サントラで使用するという事情もあったのだろうけど、とにかく最初はビックリ。33回転のLP盤を45回転で再生してしまったような感じで。クレジットによれば、エマーソンが手掛けたのは編曲と演奏。その実、ここでのアレンジとは早送りのテンポの事だけだったのかも。ソナタ的な解釈をぶち壊すようなアレンジも期待してたんだけど。
04. POSSESSIONE (Pignetalli) Performed by GOBLIN 3:17

タイトルの通り、中世の怨霊に憑依されるキャラたちをイメージしたナンバー。不気味なウィスパーをフィーチャーする前半と、3連12刻みのリリカルなバッキングリフをフィーチャーする後半での2部構成。終盤で登場するパラレルなポリシンセのリフが何気にルナティック。3分台のトラックにしてはドラマティックな1曲。
05. FLOE (Philip Glass) Performed by MARTIN GOLDRAY 8:56

6連アルペジオのユニゾンを背景に、牧歌的なテーマリフを2拍3連や裏打ち8分で繰り返しながら徐々にグルーヴする辺りが真骨頂。一時的にブレークした後は、4分割となったテーマリフと6連アルペジオのユニゾンをエンドレスに繰り返して突如終演。劇中では最もプッシュされていたナンバーだが、この爽やかなイメージはフィルムのイメージとはどうしてもリンクせず。中世の惨劇を目撃したヒロインの輪廻転生をイメージしていた事も承知だが、ヒロインを主軸に置くようなシナリオではなかった事を考慮すれば、エンドクレジットでのフィーチャーには違和感も募る。ヒロインの笑顔で締め括る終わり良ければ〜と云ったノリのクライマックスには、このナンバーも確かにつながるが、やはり大事なのは全体像なのかなと。エンドクレジットのみならず、劇中でも全くリンクしていなかったし。全く関係ないけど、「フロエ」ってタイトル、「幻魔大戦」を思い出す。
06. THE POSSESSION (Emerson) Performed by KEITH EMERSON 2:22

エマーソン版の「憑依」のテーマ。イメージナンバーと云うより、チャキチャキの小品として通用するエマーソンの新曲という印象。純粋なエマーソンのファンとしては嬉しい1曲だった。ただ、同一テーマでのバトルという話になれば、4曲目のピニャテッリ版の方がフィルムには相応しい。
07. LOTTE (Pignetalli) Performed by GOBLIN 3:03

リリカルなテーマが真骨頂のヒロインのテーマ。16分から6連に変化するアルペジオのバッキングもフツーにドラマティック。フィルムでは挿入する場所もないような曲だったが、ゴブリンのファンならコレクションも必至の1曲。
08. GO TO HELL (Carola-Rinaldi) Performed by ZOOMING ON THE ZOO 3:38

アイザック・ヘイズのような声色の男性ラップとポップな声色の女性ヴォーカルをフィーチャーするディスコナンバー。流して聴いてしまえば、凡庸な1曲ながらも、女性ヴォーカルが受け持つサビのパートなどは結構イケてる。モノホンの2、3歩手前の佳曲と云う感じ。"Zooming on the Zoo"と云うユニットについての詳細は不明。
09. THE WIRE BLAZE (A. Manzo) Performed by DEFINITIVE GAZE 3:38

2コードを繰り返すシンプルなリフとフラットなヴォーカルが妙に抜けたような感じのナンバー。ポスト・パンク的なアマチュアのようなサウンドは、後のブリットポップなどとは一線を画した荒削りな印象だが、この手の狭間の世代のサウンドがホラー映画のサントラの中でひっそりと生き残ると云うのも何気に面白い所。"Definitive Gaze"と云うユニットについての詳細は不明。
10. THE CHURCH REVISITED (Emerson) Performed by KEITH EMERSON 4:20

全体の2/3以上をパイプのソロで占める1曲目のリプライズ的な変奏トラック。普通、リプライズと云えば、親曲を短縮したようなトラックが圧倒的に多いが、これは全く別。冒頭から約3分間のパイプソロのパートはかなり楽しめる。と云うか、そのソロのパートだけでもこのアルバムは買い。
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