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GOBLIN - PROFONDO ROSSO (1975) Soundtrack
GOBLIN - PROFONDO ROSSO (1996 edition)
GOBLIN - CHI? (1976) Soundtrack
GOBLIN - PATRICK (2001 edition)
GOBLIN - SUSPIRIA (1977) Soundtrack
GOBLIN - LA VIA DELLA DROGA (1999 release) Soundtrack
GOBLIN - ZOMBI (1978) Soundtrack
GOBLIN - BUIO OMEGA (1997 release) Soundtrack
GOBLIN - GREATEST HITS (1987)
GOBLIN - CONTAMINATION (2000 edition) Soundtrack
SIMONETTI-PIGNATELLI-MORANTE / TENEBRE (1982) Soundtrack
GOBLIN - NOTTURNO (1983) Soundtrack
GOBLIN - PHENOMENA (1997 edition)
LA CHIESA (1989) Soundtrack
THEIR HITS, RARE TRACKS & OUTTAKES COLLECTION 1975-1989 Original Title
THEIR HITS, RARE TRACKS & OUTTAKES COLLECTION 1975-1989
Japanese Title
none
Artist
GOBLIN
Release Year
1995
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
MASSIMO MORANTE: Guitars
FABIO PIGNATELLI: Bass
AGOSTINO MARANGOLO: Drums, Percussion
ANTONIO MARANGOLO: Saxophone, Inst.
MAURIZIO GUARINI: Keyboards
CARLO PENNISI: Guitars
WALTER MARTINO: Drums, Percussion
ROBERTO PULEO: Guitars
Label(s)
DRG (US)
Album production supervised by Claudio Fuiano, courtesy of GDM Music s.r.l.
Supervised by Benito Moschetti.
All recordings under license from Bixio Music Group Ltd., c/o IDM Ventures Ltd.
Art direction by Jeffrey Faville.
Special thanks to Pierluigi Valentini for his help on this project.
* Track previouslu unreleased
** First reissue on CD
Introduction
ゴブリンのファンも半ば冬眠状態だった95年、突如リリースされた驚愕の企画盤がこれ。"PROFONDO ROSSO"を皮切りにするチネヴォックスの完全版シリーズがリリースされるのもこの直後の事。チネヴォックス完全版シリーズを監修するクラウディオ・フイアーノ(Claudio Fuiano)氏が手掛けていた事を考慮すれば、出所も一緒だったこの企画盤だが、何れにせよ、最新の映画などへのゴブリンの関与もなかった95年当時、ファン垂涎の未発表テイク中心の企画盤リリースには我が目も疑った。
"PROFONDO ROSSO"、"SUSPIRIA"、"ZOMBI"、"TENEBRE"など手堅い選曲も見受けられる一方、未発表テイクが大多数を占める内容にはとにかく絶句。チネヴォックス完全版シリーズがリリースされた今でこそ珍しくはないが、その殆どが当時は初モノ。"LA VIA DELLA DROGA"や"BUIO OMEGA"、"ST. HELEN"などはLPにすらなっていなかったタイトル。「マーティン」のエンドテーマなどは、いまだ何れのCDにも収録されていない。バンドの全盛期たる76年に手掛けたTVドラマのテーマ曲"CHI?"のカップリング収録もファンにとっては嬉しい所。各フィルムのオリジナルポスターを擁するアートワークも出色。(以下、"PROFONDO ROSSO"の作曲者クレジットや"ST. HELEN"の公開年度など、ジャケット記載の誤りも全て訂正済み。)
Track Listings
01. PROFONDO ROSSO (Main Title) dal film omonimo 1975 (Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 3:45

云わずと知れた大ヒットスコア。ガットG+チェレスタによるイ短調ダイアトニックの分散リフ、1万5千本のリードを備えた荘厳なチャーチ・オルガンとアグレッシヴなリズムが融合する1曲。スポットで登場するアナログリヴァーブ仕様のミニムーグも、ゴシック的な基本イメージの特異なアクセントに。ゴシックの様式美とシンプルさを売りにする永遠の名曲。この手のサウンドが欧州のポップチャートを席捲したと云うのも、「エクソシスト」で脚光を浴びたオールドフィールドのTBの余韻も覚めやらなかった当代ならではの事。ダイアトニックの分散リフが潜在的にある種のトレンドのように捉えられていた時代ならではの現象だった事にも違いはないが、それにしても、訴訟にまで発展すると云うのも如何なものか。この曲、全くのオリジナルなので。

この曲のモチーフは僅かに2つ。AAEAADAACAGBBF(7/4拍子。全て8分割)+AAEAADAACAGBBFCF(8/4拍子。全て8分割)と云う2小節でワンセットの全編の大半を占めるモチーフと、序盤と終盤に登場するAm/Em/D/E(4/4拍子。全て2分割でAをルートにするトライアド)の4小節をリピートする8小節のテーマだけ。ちなみに、チャーチオルガンのメロが登場する中盤のパートも、7/4拍子と8/4拍子でワンセットの最初のモチーフにメロ(ABGGbCD#E)を付けただけ。厳密に言えば、これら2つのモチーフをつなぐ3/4拍子3小節(F/C/F)のブリッジも登場するが、基本的には2つのモチーフだけで構築されたイ短調のシンプルな旋法だったと云う事。要は、このブルースよりもシンプルな旋法が訴訟問題になるとすれば、作曲は商売として成立しなくなると云う話。ちなみに、7/4拍子と8/4拍子がワンセットの全て8分割のモチーフも、"Tublar Bells"とは全くの別モノ。異なる系列の拍子を循環させる中でのアルペジオのアイディアが模倣だと騒がれた日には、これまた作曲ビジネスは成立しなくなる事に。後年、サスペリアの"Markos"でも似たような問題が起きているが、これってマジでつまらない話。と云うか、あまりに低次元。音楽には造詣も深くない民事関係者を交えての論争など全く想像出来ないが、何れにせよ、この"Profondo Rosso"と"Markos"の場合、問題視されたチネヴォックス側が逆に慰謝料取れるようなケースだったと云う話。
02. DEATH DIES - M32* (original film version) dal film "Profondo Rosso" 1975 (Simonetti-Morante-Pignatelli-Marangolo) 2:40

BDE/BDFAEと云うキメの回数が少ない事と、ブレークした後の2ndコーラスからコンガがフィーチャされる辺りがオリジナルとの大きな違い。マランゴーロのソリッドなタイコだけのオリジナルもカッコイイが、パーカスとのコラボもなかなか。フィルムでは、死体が遺棄された問題の屋敷を詮索するシーンで登場。96年のチネヴォックス盤では"Film Version-Part1"と題されていたトラック。
03. PROFONDO ROSSO - M15* dal film omonimo 1975 (Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 0:40

ディミニッシュの4ビートジャム。タイトルは洒落みたいなもの。96年のチネヴォックス盤では13曲目に収録。
04. PROFONDO ROSSO - M31* dal film omonimo 1975 (Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 1:01

カデンツから始まるCm7一発のジャム。前トラック同様、タイトルは洒落みたいなもの。と云うか、これじゃタイトル付けるのに困るのも当たり前。96年のチネヴォックス盤では11曲目に収録。
05. WAMPYR - finale* dal film "Martin" 1976 (Simonetti-Morante) 1:41

このトラックにはビックリ。「ローラー」や「マークの幻想の旅」のナンバーが適宜使用されていたイタリア公開版「マーティン」だが、これは何れのアルバムやシングルにも未収録のオリジナル録音。システム55らしきシークエンス、3/4+3/4+3/4+2/4拍子のテーマ、鍵盤サウンド(Logan+Mellotron)の3者によるパラレルなアンサンブルはかなりのインパクト。この1曲だけでもこのCDは絶対に買い。
06. CHI? - Part 1** dal film omonimo TV show 1976 (Giuseppe Caruso & Giuseppe Baudo) 3:19

前曲の"Wampyr"に続き、これもアルバムの超目玉曲。日本では極めて入手困難だった76年リリースの7インチ盤A面収録曲。国営第一放送のTVプログラム"Chi?"のオープニングテーマ。番組の内容は、ジャーロ路線のフィルムが先に上映される中、パネラーがその犯人を推理すると云うもの。肝心の楽曲については、一言で云えば、これは幽玄+ファンキー+哀愁の1曲。Eb/D/A/Bbのアルペジオをそれぞれのヴォイシングのテンションにする中、バリバリファンキーな16ビートを背景にストリングスが哀愁のメロを奏でる出色の内容。トニックに帰結せず充分な緊張感のまま迎えるエンディングも、パネラーが犯人を推理する番組の如し。モランテの出番は少ないが、ファンクに感化されていたと云うピニャテッリのエレベや切れ味抜群のマランゴーロのタイコは全編で大活躍。各種リフレインに終始するシモネッティも、ローズのバッキングでは寸鉄で魅せる。
07. CHI? - Part 2** dal film omonimo TV show 1976 (Giuseppe Caruso & Giuseppe Baudo) 3:26

前曲のB面タイトル。こちらの方は番組のエンディングテーマ。前曲と同様、ジュゼッペ・カルーゾジュゼッペ・バウドのコンビによる作曲。ゴブリンは編曲と演奏を担当。これは名曲"PROFONDO ROSSO"にも通じる荘厳なエッセンスとスリリングな16ビートが融合するドラマティックな1曲。前曲に引き続きまたまた哀愁奏でるテーマのパートは、"PROFONDO ROSSO"のようなエッセンスの8ビート。イントロやコーラス間のシンコペアクセントのパートは、スリリングな16ビートと云う内容。ドラマの内容を言われなくても、ミステリーのクロージングを連想させるドンピシャのイメージ。正に「また来週〜」ってな感じですね。
08. PATRICK - M32 bis* dal film omonimo 1979 (Marangolo-Pignatelli-Pennisi) 3:01

耳に触るサウンドをのっけからフィーチャーする絵画的な楽曲ながらも、超スローなビートも存在。ペンニージのヴォリューム奏法が印象的。01年リリースのチネヴォックス盤では17曲目に収録。
09. PATRICK - M 1* dal film omonimo 1979 (Marangolo-Pignatelli-Pennisi) 0:56

シンセ1台によるSE的なトラック。01年リリースのチネヴォックス盤では18曲目に収録。
10. PATRICK - M34/34 bis/35* dal film omonimo 1979 (Marangolo-Pignatelli-Pennisi) 0:46

ヴァンゲリスの「ブレードランナー」を髣髴とさせるサウンドだが、これは"Visioni"のヴァリエーション。8曲目と同様に、ペンニージのヴォリューム奏法がポイントのナンバー。01年リリースのチネヴォックス盤では19曲目に収録。
11. SUSPIRIA dal film omonimo 1977 (Marangolo-Morante-Pignatelli-Simonetti) 5:57

歌詞カードに起こされても困るような不気味なスクリプトは、シモネッティのパフォーマンスによるウィスパリング。シモネッティの談話によれば、1500〜1600年代のラテン歌詞付きの旋律をモチーフにしたと云う楽曲だが、そのモチーフとなったアイディアを寄稿したのは、アイリーン・マラテスタと云うチネヴォックスのプロモーションに携わっていた事もあるギリシャ人女性。アルジェントが中世の魔術的なエッセンスの漂う古代の音楽をリサーチしている事を聞きつけたアイリーンは、その「木の上の3人の魔女」"Le tre streghe sull'albero" ("Three witches on a tree")と題されたラテン歌詞付きの旋律をプロダクションに冗談半分で送り付けるが、一方のアルジェントはフィルムのコンセプトにもリンクすると深く感銘、太鼓判が押された事でゴブリンの面々にGOサインが出されたものだった。

チェレスタの1度(8va)/5度/1度の分散を除けば、DEFA/GFG休/FGAD/D♭D♭D休(4/4で4小節分)と云うベル音のトップだけになるテーマのリフだが、恐らくは「木の上の3人の魔女」と云うモチーフもそんな童謡のような単旋律のリフに乗せて歌われていた素材だったのかも。そんな親しみやすいイージーなリフとお化け屋敷のようなワクワク緊張感が融合すれば爆発的な知名度を得たのも然るべきと云った所だが、そんな中でもなかんずくでの個性を演出していたのは、ギリシャの弦楽器ブズキやインドの打楽器タブラなどのマイナーな楽器。民俗音楽でプレイされるブズキやタブラのサウンドなどは、それぞれフツーに聞き流せばどこまでもフツーの楽器だが、ワールドワイドなサントラ音楽にひょっこり登場するブズキの場合「判別不能な楽器=謎のサウンド」と云う直感的なイメージに連結、一方のタブラの方は不気味な残響処理が功を奏する形で異彩を放っていた。

個人的にもこのテーマ曲には絶句させられたが、その理由と云うのも序盤と終盤のテーマのリフなどではなく、ダイナミックな中間部があまりにカッコ良すぎたため。ソリッドな2拍3連が炸裂する中間部のダイナミズムには手放しで卒倒させられた。しかもこのパート、Dmでの一発勝負。マイナートライアドのワンコードながらも、アタックの鈍いメロトロンによるチャーチなサウンドも大きな魅力。フィルムではエンドクレジットの炎上シーンで挿入されていたが、終わり良ければ全て良しと云う事で映画の方に惚れ込んでしまったのもそんな理由を経ていたから。この「サスペリア」は中学生の時に観た作品だったが、あの劇場でのエンドクレジットの衝撃は今なおもフリーズされたままだったりする。
12. LA VIA DELLA DROGA - M 1* dal film omonimo 1977 (Marangolo-Morante-Pignatelli-Simonetti) 2:07

ゲイリー・ムーア的な熱血ギターインスト。いかにもスタジオワークと云った素っ気ないエンディングが笑える。実際の劇中では3番目(アムステルダム〜2度目の香港のシーン)でようやく登場するナンバー。99年リリースのチネヴォックス盤でも1曲目に収録されているが、冒頭のカウントが割愛されていた事を考慮すれば、このヴァージョンも何気に貴重。
13. LA VIA DELLA DROGA - M 2* dal film omonimo 1977 (Marangolo-Morante-Pignatelli-Simonetti) 2:00

フィルムでは「燃えよドラゴン」のようなオープニングで挿入されるナンバー。シークエンス的な鍵盤ユニゾンとクワイヤ音色のメロトロンが支配するサウンドは、限りなく透明に近くないグレー。刑事アクションよろしくと云ったテーマソングとは対照的なナンバー。99年リリースのチネヴォックス盤でも2曲目に収録。
14. LA VIA DELLA DROGA - M 6* dal film omonimo 1977 (Marangolo-Morante-Pignatelli-Simonetti) 2:04

フィルムの序盤(空港のシークエンスなど)でも度々登場するスコア。Dmダイアトニックの分散ユニゾンとsus4コード(AとG)を繰り返す構成は緊張感も充分。16刻みのハットワーク+後半部分のスネア中心のタイコのコンビネーションは、99年チネヴォックス盤に収録された8/9/11曲目の後半パートでもそのままトラックダウンされている。99年チネヴォックス盤でも3曲目に収録。
15. LA VIA DELLA DROGA - 31* dal film omonimo 1977 (Marangolo-Morante-Pignatelli-Simonetti) 4:29

タイコ+パーカス+フレットレス+エレピのコンビネーションナンバー。パーカスとタイコのソリッドなコンビプレイは、同タイトルのスコアの中でも随一のカッコ良さ。"Tale Spinnin'"時代のWRや"Brain Festival Essen"に出演していたドイツの"Release Music Orchestra"のようなイメージ。99年チネヴォックス盤では13曲目に収録。ちなみに、半拍分くらいチョチョ切れている冒頭1拍目もチネヴォックス盤の方では完全収録。
16. L'ALBA DEI MORTI VIVENTI dal film "Zombi" 1978 (Marangolo-Morante-Pignatelli-Simonetti) 6:03

タイトなスネア+ハット+キック+ティンパニ、クワイヤ(Mellotron)+ストリングス(Logan)+フランジャーがかったシンセ、エレベによるスローな4/4が12刻みで繰り返される中、WRのブラック・マーケットのようなアンニュイなモノシンセの音色が印象的なテーマ曲。基本的にはコンボスタイルのスタンスを貫く楽曲ながらも、全編に挿入される「サスペリア」でもお馴染みのティンパニはもとより、展開部ではBellTreeを使用、その2コーラス目でようやくモランテのディストーションをフィーチャーするなど、コンボスタイルの傍らでは本題の映像を踏まえての高いプロ意識も伺える。ユーロカットではオープニングを飾るナンバー。ちなみに、USカットのオープニングで使用されたのは、後年の完全版で陽の目を見る「オルタネートヴァージョン」の方。
17. BUIO OMEGA - M 6* dal film omonimo 1979 (Marangolo-Pignatelli-Pennisi) 2:32

97年チネヴォックス盤収録の"Quiet Drops"のポジションを入れ替えてのベースメロ変奏篇。こんなヴァリエーションを聴かせられれば、やはり"Quiet Drops"はこの映画の為の曲だったのかとフツーに認識。と云うのも、そもそものお披露目が"CONTAMINATION"のサントラだったため。劇中では、主人公が入院中のヒロインのもとに駆けつけるシーンやヒロインを剥製化するシーンなどで登場。97年チネヴォックス盤では"Strive After Dark"と云うタイトルで3曲目に収録。
18. BUIO OMEGA - M25* dal film omonimo 1979 (Marangolo-Pignatelli-Pennisi) 4:01

テーマ曲(次のトラック)のヴァリエーション。テーマ曲ではスライドしていたコードを一発のストロークに置き換えた編曲版。テーマ曲のシンベとは違いピニャテッリのベースもフィーチャーする後半、グルーヴするアンサンブルは、元のテーマより全然ゴキゲン。中盤からジョイントするシークエンスの音色は、「パトリック」のプールのシーンでもお馴染みのサウンド。劇中では、主人公の身辺を探る男のテーマモチーフのように挿入される。97年チネヴォックス盤では"Keen"と云うタイトルで6曲目に収録されているが、ミキシングが全く異なる。
19. BUIO OMEGA (Main Title)* dal film omonimo 1979 (Marangolo-Pignatelli-Pennisi) 2:56

1&3拍目の頭で移動するE(on C#)とF#(on C#)と1&3拍目の拍子の裏で移動する同一コードがメインのモチーフ。G(on E)とF#m(on E)、そして、Am(on G)とF(on G)と云う2度の転調が大きなアクセント。2コーラス目から16分割のシークエンス(後年の"CONTAMINATION"の"Connexion"にソックリ)とタイコがジョイントするが、リズムインするキッカケとなるスネアのロールがフツーに雑。と云うか、ここはミキシングでカヴァーすべき所。単体のサントラとして陽の目を見なかったのもこの辺りが原因だったような気が。曲のイメージについては、エログロ映画のテーマ曲とは思えないようなスマートな感じ。劇中では、オープニングや墓を掘り返すシーンなどで登場。97年チネヴォックス盤では1曲目に収録。
20. ST.HELEN (Love Theme) dal film omonimo 1981 (Pignatelli-Marangolo-Guarini) 2:08

フェノミナ」の挿入曲"Jennifer"にも似た美麗なバラード。管弦パートのトリルは鳥肌モノ。瞬く間に終わってしまう辺りが只々悔やまれる。87年のベスト盤では"Life Goes On"と云うタイトルで14曲目に収録。
21. CONTAMINATION - M 3* dal film omonim 1980 (Pignatelli-Marangolo) 1:39

ベースとティンパニのユニゾンによるおどろおどろしいリフは、ボウイの"Station To Station"のイントロにもソックリ。劇中では、NYに入港した謎の船舶を捜索する序盤のシークエンスで登場。80年のサントラでは、"Fright"と題された8曲目の後半のパートに該当するトラック。00年チネヴォックス盤では、同タイトル15曲目のオルタヴァージョンの前半で登場。
22. CONTAMINATION - M 8* dal film omonimo 1980 (Pignatelli-Marangolo) 1:02

オルガンソロによる「コネクション」のテーマリフが印象的なモチーフは、謎の卸業者の倉庫で卵を焼却するシーンで登場。00年チネヴォックス盤では13曲目の"Contamination suite I"の2番目のモチーフ(1'40"〜2'40"辺り)として収録。
23. TENEBRE (Main Title) dal film omonimo 1982 (Morante-Pignatelli-Simonetti) 4:34

ヴォコーダープラスとマリンバ系音色のユニゾンによるイントロ兼トップのパート、ミニムーグによるテーマのパート、モランテのスライド2小節やティンパニ他の生パーカスをフィーチャーする重厚なオルガンのパート、Gm/A/Bbのトライアド分散を各2小節ずつ繰り返すオルガンのパートなど、各種機材の長所を生かす鍵盤サウンドが真骨頂のテーマ曲。レフトチャネルで大いにアピールするピニャテッリの16分割フレットレスもかなりアカデミック。今更ながらの印象ではヴェロシティもフラットな印象のDMXだが、Gm/A/Bbのトライアド分散のパートでスネアの音色を変える効果は絶大。と云うより、リリース当時は衝撃だった。ちなみに、シモネッティのインタヴューによれば、「パオウラ、パオウラ・・」と聴こえるヴォコプラのフレーズは、実際に"Paura, paura..."と歌っていたとの事。
24. BASS THEME ** dal film "Notturno" 1983 (Pignatelli-Marangolo-Guarini) 3:21

タイトルの通り、ピニャテッリのフレットレスを真骨頂にするナンバー。劇中でも幾度となく登場する。ジャコを意識するプレイはなかんずく決まっているが、惜しむらくはタイコのマランゴーロが不参加だった事。83年オリジナル盤と99年チネヴォックス盤でも同タイトルで2曲目に収録。
25. PHENOMENA - M12* dal film omonimo 1984 (Pignatelli-Simonetti) 1:01

重低音とベルチャイムのようなサウンドをフィーチャーするSE的なトラック。劇中では、ジェニファーと殺人鬼の母親が殺人鬼の家に到着するシーンで挿入される。97年チネヴォックス盤では11曲目の"The Wind (Insects - Film version suite 2)"の一部のパートで収録。
26. PHENOMENA - M15* (Alternate version) dal film omonimo 1984 (Simonetti) 3:09

ピナ・マグリ女史をフィーチャーするイントロからいきなりテーマに移行するヴァージョン。要は、CmとGmを繰り返す前置きを割愛したトラック。トップのAbを起点にする分散フレーズ(G,F,Eb,Db,Eb,F,Db)のバランス位置や各パートのエフェクト処理などもオリジナルとは全然違う。97年チネヴォックス盤では、"Alternate version - bonus track 3"と云うサブタイトル付き16曲目に収録。
27. LA CHIESA dal film omonimo 1989 (Pignatelli) 5:24

バンドの看板を一人背負うピニャテッリが用意したテーマ曲。劇中トップで使用されるテーマ曲はキース版の方だが、その実、こちらの方もかなりイイ。冒頭で描かれる中世の惨劇を基軸にすればキースのナンバーがテーマにも相応しいが、アーシア演じる少女ロッテのモチーフを基軸にすれば、ドラマティックなこちらの方に軍配が上がる。劇中で最もフィーチャーされていたのは、マーティン・ゴールドレイの挿入曲"Floe"(作曲はフィリップ・グラス)だが、このピニャテッリ版のテーマ曲こそ"Floe"の挿入箇所で使って欲しかった所。エンドクレジットもこちらの方が断然良かったはず。
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