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GOBLIN - PROFONDO ROSSO (1975) Soundtrack
GOBLIN - PROFONDO ROSSO (1996 edition)
GOBLIN - SUSPIRIA (1977) Soundtrack
CHERRY FIVE (1975)
GOBLIN - ROLLER (1976)
GOBLIN - SQUADRA ANTIGANGSTERS (1979) Soundtrack
GOBLIN - CONTAMINATION (1980) Soundtrack
1998 - GOBLIN / HITS, RARE TRACKS & OUTTAKES VOLUME II 1975-1980 Original Title
HITS, RARE TRACKS & OUTTAKES VOLUME II 1975-1980
Japanese Title
none
Artist
GOBLIN
Release Year
1998
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
MASSIMO MORANTE: Guitars
FABIO PIGNATELLI: Bass
AGOSTINO MARANGOLO: Drums, Percussion
ANTONIO MARANGOLO: Saxophone, Inst.
MAURIZIO GUARINI: Keyboards
CARLO PENNISI: Guitars
WALTER MARTINO: Drums, Percussion
ROBERTO PULEO: Guitars
CARLO BOLDINI: Drums, Percussion
TONY TARTARINI:
Lead Vocals
Label(s)
DRG (US)
Album production supervised by Claudio Fuiano, courtesy of GDM Music s.r.l.
Supervised by Benito Moschetti.
All recordings under license from Bixio Music Group Ltd., c/o IDM Ventures Ltd.
Art direction by Jeffrey J. Faville.
Special thanks to Gee Marsico for his help on this project.
* Tr.2-4: Composed, Orchestrated and Conducted by Giorgio Gaslini
Introduction
米DRGレーベルからリリースされた編集アルバム第2弾。未発表音源も満載だった衝撃の第1弾から3年後にリリースされたアルバムだが、その98年当時に貴重だったと云えば、CD化されていなかった"SQUADRA ANTIGANGSTERS"と"CONTAMINATION"のトラックのみ。ライナーの記述では、2,3,5,9,14,16の各トラックが"Previously Uneleased Tracks"とされているが、これも全て誤り。95年盤の記述のように"First reissue on CD"と云う事であれば14と16は正しいが、チネヴォックスの完全版シリーズ(制作者は本作と同じフイアーノさん)の方でリリース済みだった他については、何れにせよ誤りとだったと云う事。
ちなみに、アントニオをサックスと紹介する"CONTAMINATION"のラインナップを紹介するくだりも誤り。同タイトルでアントニオが木管を披露するのは、80年盤の"Ogre"1曲と80年盤には未収録だった未発表トラック数曲のみ。
ただそれにしても貴重だったのは、モランテが"SQUADRA ANTIGANGSTERS"で客演していたと云うライナー記載のレアな情報。14曲目の"Stunt Cars"は、C&W風の2本のギターが大活躍するナンバーだが、1人のギタリスト(ペンニージ)だけでトラックダウンしたようにも思えなかったこの曲、やはり2人のプレイヤー(モランテペンニージ)のコンビだったと云う事実にはフツーに納得。
あと、第1弾ではフィルム単位の選曲だったものが、アルバム単位の選曲に変わっている辺りもこの第2弾アルバムの大きな特徴。
Track Listings
Profondo Rosso - 1975
01. PROFONDO ROSSO (Alternate take) (Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 3:45

云わずと知れた大ヒットスコア。ガットG+チェレスタによるイ短調ダイアトニックの分散リフ、1万5千本のリードを備えた荘厳なチャーチ・オルガンとアグレッシヴなリズムが融合する1曲。スポットで登場するアナログリヴァーブ仕様のミニムーグも、ゴシック的な基本イメージの特異なアクセントに。ゴシックの様式美とシンプルさを売りにする永遠の名曲。この手のサウンドが欧州のポップチャートを席捲したと云うのも、「エクソシスト」で脚光を浴びたオールドフィールドのTBの余韻も覚めやらなかった当代ならではの事。ダイアトニックの分散リフが潜在的にある種のトレンドのように捉えられていた時代ならではの現象だった事にも違いはないが、それにしても、訴訟にまで発展すると云うのも如何なものか。この曲、全くのオリジナルなので。

この曲のモチーフは僅かに2つ。AAEAADAACAGBBF(7/4拍子。全て8分割)+AAEAADAACAGBBFCF(8/4拍子。全て8分割)と云う2小節でワンセットの全編の大半を占めるモチーフと、序盤と終盤に登場するAm/Em/D/E(4/4拍子。全て2分割でAをルートにするトライアド)の4小節をリピートする8小節のテーマだけ。ちなみに、チャーチオルガンのメロが登場する中盤のパートも、7/4拍子と8/4拍子でワンセットの最初のモチーフにメロを付けただけ。厳密に言えば、これら2つのモチーフをつなぐ3/4拍子3小節(F/Dm/F)のブリッジも登場するが、基本的には2つのモチーフだけで構築されたイ短調のシンプルな旋法だったと云う事。要は、このブルースよりもシンプルな旋法が訴訟問題になるとすれば、作曲は商売として成立しなくなると云う話。ちなみに、7/4拍子と8/4拍子がワンセットの全て8分割のモチーフも、"Tublar Bells"とは全くの別モノ。異なる系列の拍子を循環させる中でのアルペジオのアイディアが模倣だと騒がれた日には、これまた作曲ビジネスは成立しなくなる事に。後年、サスペリアの"Markos"でも似たような問題が起きているが、これってマジでつまらない話。と云うか、あまりに低次元。音楽には造詣も深くない民事関係者を交えての論争など全く想像出来ないが、何れにせよ、この"Profondo Rosso"と"Markos"の場合、問題視されたチネヴォックス側が逆に慰謝料取れるようなケースだったと云う話。
02. GIANNA (Alternate Version) (G.Gaslini) 2:11

フルート/ペット/フルート/フルートのリフによる4コーラスだったオリジナルだが、このテイクは、ピアノフルート/ペット/フルートと云う4コーラス。テンポもオリジナルより遅い。オリジナルでは倍テンだったコーラスの帰結もイン2のようなフィーリング。これは面白いヴァージョン。
03. DEEP SHADOWS (Film Version-Part1) (G.Gaslini) 1:57

これはオリジナルミックスのアブリッジ。ティンパニのソロからドラの合図の所で終わっているだけ。
04. DEEP SHADOWS (Film Version-Part2) (G.Gaslini) 1:51

前半は「マッドパペット」のイントロからそのまま抜粋。後半のムーグが「ディープ・シャドウズ」のリフをプレイ。フィルムでは、問題の屋敷から死体が発見されるシーンで使用される。
05. DEATH DIES (Film Version-Part1) (Simonetti-Morante-Pignatelli-Marangolo) 2:40

BDE/BDFAEと云うキメの回数が少ない事と、ブレークした後の2ndコーラスからコンガがフィーチャされる辺りがオリジナルとの大きな違い。マランゴーロのソリッドなタイコだけのオリジナルもカッコイイが、パーカスとのコラボもなかなか。フィルムでは、死体が遺棄された問題の屋敷を詮索するシーンで登場。
06. PROFONDO ROSSO (Re-mix Version) (Bonus Track) (Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 5:10

これぞ正しく極上の「ボーナス」。初ミックスとなる冒頭のSEはもとより、リヴァーブ処理が絶品。リミックスと云うより、トラックダウン済みの一つのテイクにそのままリヴァーブをかけたようなイメージだが、フツーにカッコイイ。各コーラスをつなぐブリッジで登場するフェアライトのようなSEも絶妙。なかなか終わらせようとはしないエクスパンドの構成もイイ。
Suspiria - 1977
06. BLACK FOREST (Marangolo-Morante-Pignatelli-Simonetti) 6:00

メロウな序盤からヒートアップする中盤を経てメロウな序盤のモチーフに帰ると云う展開は、リリースの数年前、全世界を席捲したハンコックの「ヘッドハンターズ」収録曲「スライ」にもソックリ。ただ、8分の3連打をキッカケにするピニャテッリのベースラインも異様にカッコイイ中間部は、モランテのソロにも象徴されるようにロック魂が全開。アゴスティーノの兄アントニオもテナーソロで客演。モランテシモネッティアントニオのソロの交換は、8小節1コーラスで2コーラスずつ。ムーグを中心とする鍵盤系のリヴァーブサウンドは、あのバレエ学校を取り巻く夜の森のイメージにもぴったりだが、フィルムでは使われず。と云うか、夜の森が登場する場面も序盤だけだけど。16分割り3連カウントシンコペからGmとFでスライドするキメは、次の「闇の饗宴」の調性にもリンク。
08. BLIND CONCERT (Marangolo-Morante-Pignatelli-Simonetti) 6:11

イントロのテーマリフはご愛嬌。と云うより、マルコスの手下キャラが密談するような情景をイメージした曲だったのかも。劇場公開当時、ウド・キアーとジェシカ・ハーパーの会談シーンで使用されていたような記憶もあったが、後年のメディアによれば勘違いだったと云う事で。と云うか、もう個人的にはこの曲が「ゴブリン」そのものだったので、劇場鑑賞の際にも幻聴が聞こえてたのかも。アナログ2枚買い継ぎしたのもこの曲の部分が磨り減っていたため。曲の内容と云えば、これまたハンコックのカメレオンのような一発モチーフ(Gm)のジャムナンバー。でもこの曲にはかなりやられました。モランテシモネッティのソロも楽しめロイクーなフィーリングも満開の中間部はもとより、相変わらずの切れ味を披露するマランゴーロのタイコが何より絶品。このインスト、個人的には、最も好きなゴブリン曲です。
09. MARKOS (Alternate version) (Marangolo-Morante-Pignatelli-Simonetti) 4:10

定石の通り左寄りにパンされていた公式テイクのピニャテッリが、いきなりセンターで登場。ストリング系の絡みも多い序盤だが、何より一貫したシークエンスに終始する展開はドラマティックな公式テイクとは全然違う。6連のタムをかすかにフィーチャしたエンディングはマランゴーロのファンには嬉しい所。
Cherry Five - 1975
10. THE SWAN IS A MURDERER (1 part) (Morante-Simonetti Words by Giancarlo Sorbello) 3:53

ドリアン・グレイの続きのようなElチェンバロのイントロ、続くシャフルのビートが「白鳥の殺意」と云う鋭利なイメージを吹っ飛ばす。このナンバーに限らず、ここまではとにかく元気一杯、怪しさも絶好調なタイトルとは裏腹に明朗快活な印象に終始。ノーメロのスキャットやモノシンセのSEで構成されるPt2に続くブリッジの部分は、PROFONDO ROSSOの"Wild Session"で使用されたSEをそのまま流用。と云うよりこれは、そもそも"OLIVER"の74年の段階で録音されていたもの。
11. THE SWAN IS A MURDERER (2 part) (Morante-Simonetti Words by Giancarlo Sorbello) 5:05

SEが再び繰り返される中、今度こそは「白鳥の殺意」らしさが炸裂するのかと思いきや、16刻みのタンバリンも加勢するサウンドは元気ハツラツ度もパワーアップ、ベガーズ・オペラを髣髴とさせる長3度のハモリも軽快なバリバリのブリティッシュサウンドが炸裂する。と云うか、個人的にはこの手の路線も大好物で何ら問題もなかったが、やはり「白鳥の殺意」と云うタイトルが潜在意識で燻らされる。ルナティックな白鳥みたいなイメージにも聞こえなくはないけど。タイトな8ビートに終始するナンバーながらも、アナログフェイズ仕様のタイコのフィルインを皮切りに、ふと気付けばいつの間にか終演。
12. OLIVER (Morante-Simonetti Words by Giancarlo Sorbello) 9:30

墓地や殺意の文言が躍るおどろおどろしいタイトルから一変、その名もズバリ前身バンドの名前「オリヴァー」。ディケンズを髣髴とさせる文学小説チックなタイトルながらも、その実、このナンバーが一番おどろおどろしい。と云うか、ここまでのタイトな8ビート+快活なイメージもウソのような近代モードをかじるアングラなイントロ、拍子チェンジも慌しい構成は、孤独な青年を謳い上げる詞の内容も置き去りにしているが、その実、ディケンズのイメージと云うのもこんな感じなのかも。ドラをキッカケにする中間部分は、アルバムでも虎の子のゴブリン的な世界。続く5/4のパートから一気にクライマックスへ。循環系の拍子が延々と続くと云うのも、実はアルバム中でもこのナンバーだけ。
Roller - 1976
13. IL RISVEGLIO DEL SERPENTE (Simonetti) 3:28

アコピのシモネッティとアコギのモランテ、残響処理も素晴らしいマランゴーロのトリオのプレイが大半を占めるリリカルな名曲。シモネッティが6連で駆け上がるパートの直後でさり気なく聞こえる低音域のストリング音は、モランテのアコギによるもの。周知の通り、後年のアルバムでは元々がギタリストのピニャテッリも多々アコギを披露しているが、このアルバムではピニャテッリのアコギでの登板は無し。この曲ではベースでの登板も無いピニャテッリだが、もう一人のメンツのグアリニは、終盤のクラリネットのソロで登場。と云うか、クレジットでは「クラリーノ」をプレイするはずのグアリニだが、これって高音域の「クラリーノ」じゃない。と云うか、イタリアの場合、木管のカテゴリーが標準の音域とは異なるので、このクラを指して「クラリーノ」と呼んでいるのかも。そういえばこの曲は、スタジオ盤が完成する以前の75年の冬のツアーでもプレイされていたナンバー。最後に登場する大歓声のSEは、75年冬のステージを体験していたファンに向けられたサービスだったのかも。覚えてる?みたいな。
Squadra Antigangsters - 1979
14. STUNT CARS (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 4:03

のっけからのティンパニのサウンドは"Opeinig to the Sighs"を髣髴とさせるが、たちまちアップテンポのC&Wに様変わり。これは正しくヤンキーなスタントショーのBGM。客演のモランテペンニージの2本のギターとマランゴーロワイヤブラシが大活躍。と云うか、この手のサウンドもフツーにこなしてしまう辺りは、やはりプログレ系のバンドらしからぬ所。劇中では、然るべくカーチェイスのシークエンスで登場。主人公コンビが乗る車を延々と逆走させるスタントシーンは、アクション系の中でもかなり珍しいのかも。
Contamination - 1980
15. CONNEXION (Pignatelli-Marangolo) 3:27

付点2分のチャーチをバックにもう一台のオルガンがさり気なくうねる劇的なイントロは、オープニングトラックにも相応しいが、映画の方ではクライマックスでようやく登場。しかもその場面、安全牌かと思われた主要キャストが「サイクロプス」と云う名のブサイクなエイリアンに餌食になると云う予想も裏切るエグイシーン。LP盤のジャケットデザインにもなったあのシーンですね。ちなみに、エンドクレジットのテーマもこの曲。楽曲の方は、2台のオルガン(チャーチとハモンド)とシンセのシークエンス、クワイヤ音色のメロトロンが競演するリッチな鍵盤サウンドながらも、かなりスマートな印象。と云うより、メロらしきリフもなくコードワークだけで聞かせるテーマではアッサリとした印象なども当たり前。ただ、ピニャテッリマランゴーロのコンビネーションで聞かせるモチーフは切れ味も抜群。終盤では堪えきれずにフィルってしまうマランゴーロのタイコも全編を通してカッコイイ。
16. WITHY (Pignatelli-Marangolo) 3:19

8分割でリヴァーブ処理されたギターと立ち上がりの遅いモノシンセのサウンドが、疎外された空間を連想させるナンバー。そんなイメージの通り、劇中では、主要キャストの一人が火星での事件をフラッシュバックするシーンで登場。絶体絶命の危機に陥るヒロインの姿に火星での体験をオーヴァーラップさせるクライマックスでも登場。2コーラスをリピートして終わる楽曲だが、そのクライマックスのビックリカデンツは、NYに入港した謎の船舶を捜索するシーンでも断片的に使用される。
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