Return to Top トップページへ
overview
related artists
filmography
chronology
link
webmaster
GOBLIN - SQUADRA ANTIGANGSTERS (1999 release) Soundtrack
LA CHIESA (1989) Soundtrack
GOBLIN - ROLLER (1976)


HITS, RARE TRACKS & OUTTAKES VOLUME IV Original Title
HITS, RARE TRACKS & OUTTAKES VOLUME IV
Japanese Title
none
Artist
GOBLIN
KEITH EMERSON
Release Year
1999
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
MASSIMO MORANTE: Guitars
FABIO PIGNATELLI: Bass
AGOSTINO MARANGOLO: Drums, Percussion
MAURIZIO GUARINI: Keyboards
CARLO PENNISI: Guitars
KEITH EMERSON: Keyboards
Label(s)
DRG (US)
Introduction
米DRGレーベルからリリースされた編集アルバム第4弾。"SQUADRA ANTIGANGSTERS", "LA CHIESA", "ROLLER"と云う3枚のアルバムに絞られた選曲は、ヴァラエティ度満点だったシリーズ過去3枚とは何気に違う。と云うより、過去3枚の編集盤では網羅出来なかったトラックを寄せ集めたような選曲は、かなりラフ。と云うか、キースのトラックもフィーチャーしながら、ゴブリンのワンマン名義と云うのもあり得ないが、ゴブリンのトラックをフィーチャーするチネヴォックス版のサントラがキースのワンマン名義だった事を考慮すれば、引き分けと云った所なのかも。
ちなみに、"SQUADRA ANTIGANGSTERS"のアーシャ・プトゥリをフロントに立てた2曲、"LA CHIESA"の別アーティスト曲やピニャテッリ版のテーマ曲は未収録。それにしても、キース版のテーマ曲をフィーチャーしながら、ピニャテッリ版のテーマ曲が未収録と云うのもかなりの反則技。しかしそれにしても、アルバム名義はゴブリンびいきで、一方の選曲はキースびいきと云うのも訳の分からない話。テーマ曲をフィーチャーされるキースが、アルバム名義では譲歩したなどと云ったつまらないレベルの話ではないと思うのだが。
Track Listings
Squadra Antigangsters - 1979
01. BANOON (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 4:07

2/4のレゲエナンバー。小編成コンボで楽しむ手軽なレゲエのお手本のような曲。ベタなギャグがのべつ幕なしに続くシナリオだが、この曲の登場シーンもそんな中の一つ。その内容は、重要な電話番号を聞きだそうとする主人公に銃を突き付けられたマフィアの構成員が、テーブルに山積みされたバナナを問答無用で平らげさせられると云うもの。シチュエーションは全く違うが、「暴力脱獄」のゆで卵をバナナに変えたコミカルなモチーフと云った感じ。BananaだからBanoonなんでしょうね。
02. WELCOME TO THE BOOGIE (W.C.Cannon-Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:53

かなり垢抜けたグルーヴィーな16ビート。ヴォーカルは、作曲クレジットにも名を連ねるW.C.キャノン。小編成ホーンや男性コーラスもかなりイケてる。と云うより、キャノンのヴォーカルとコーラスのアカペラだけでも様になるような巧さ。終盤ではテナーのソロも。劇中ではストリップバーのBGMとして登場。と云うか、もっとマシな場面で使うアイディアはなかったのかなと。
03. TRUMPET'S FLIGHT (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:31

アルバムでは最もスリリングなスパニッシュ感覚のインスト。16の裏をアーティキュレイトしながら連打するシモネッティのエレピバッキングは、他のアルバムでも聴けない貴重なプレイ。リヴァーブ全開のモノシンセのサウンドも印象的。タイトルから察すれば主役となるペットのソロも面白い。12小節×3コーラスと云うやや長めのアドリブながらも捨てのフレーズも殆どなし。ミュートも効果的。劇中では、マイアミの湿原を舞台にするエアボートチェイスのシーンで登場。
04. TRUMPET'S FLIGHT (Alternate version) (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:31

99年の完全盤の最終トラック。3曲目との違いは、ミュートをかましたペットのソロだったパートがフリューゲルホルンのソロになっている事。このソロのプレーヤー、"Sicilian Samba"でもソロをプレイしていた人物だと思うが、ここまでのスキルを披露しながらクレジット無しと云うのもかなり微妙。劇中では使用されない未公開ヴァージョン。
05. SICILIAN SAMBA (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:19

ゴブリンのキャリアでは唯一となるメロウなサンバ。フツーのサンバながらも、ややツッコミ気味のリズムとやたら目立つハットのセミオープンが特徴的。円やかなフリューゲルホルンのテーマとは対照的な感じ。終盤のフリューゲルのソロは見事。個人的には一押しのメロウ曲。劇中ではマイアミビーチの数カットで登場。
06. DISCO CHINA (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:55

中華ペンタを真骨頂にする鋭角な8ビートナンバー。ピニャテッリのみならずペンニージもジョイントするオクターヴスラップのユニゾンをフィーチャーするイントロも面白い。テーマがマリンバと云う辺りも特徴的。コードワークやリフを奏でるエレピも然る事ながら、メインの鍵盤をロガンストリングス1台で済ませてしまうシモネッティのプレイは何気に合理的。劇中では、主人公コンビがNYチャイナタウンに出向くシーンで登場。「コットンクラブ」「フィフス・エレメント」「16ブロック」など後年さまざまなメジャー作品に出演するキム・チャンも店のオヤジ役で顔を出すシーンだが、このワンシーンのみに登場する中華系の女優さんはかなりの美形。トマス・ミリアンも鼻の下を伸ばしてましたね。
07. SQUADRA ANTIGANGSTERS (Take 1) (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 1:35

99年の完全盤ではボーナス1曲目だったトラック。パイプオルガンを意識するポリシンセのソロ。映画がリリースされた79年当時に聴いていれば、それなりにショックだったはず。民生用のポリシンセなど手軽に入手出来る時代ではなかったので。劇中では、偽装の葬式に集ったマフィア一味を一網打尽にするクライマックスで登場。
08. SQUADRA ANTIGANGSTERS (Take 2) (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 1:10

99年の完全盤ではボーナス2曲目だったトラック"Welcome To The Boogie"のヴァリエーション。2バース掛け合いのようなフィーリングで登場するティンパレスが聴き所。劇中では、マイアミのビーチバーを舞台に、多勢に無勢の主人公コンビが大乱闘を繰り広げるシーンで登場。
La chiesa - 1989
09. THE CHURCH (Main Theme) (Emerson) Performed by KEITH EMERSON 3:56

その名の通り、フィルムの冒頭を飾るテーマタイトル。ゲイト処理された無機質なシンドラとハモンドのシンコペリフが真骨頂の1曲。重厚なパイプのテーマリフもイイ。一発でエマーソンを連想させるお家芸的なナンバー。
10. PRELUDE 24 (J.S. Bach) Arranged and Performed by KEITH EMERSON 2:21

原曲は、平均律クラヴィーア第1巻のトリを飾るナンバー(ロ短調/BWV869)。ちなみにここでは、前奏曲だけでフーガの方はなし。と云うか、エマーソンはアンダンテをアレグロでプレイ。やけに速いです。サントラで使用するという事情もあったのだろうけど、とにかく最初はビックリ。33回転のLP盤を45回転で再生してしまったような感じで。クレジットによれば、エマーソンが手掛けたのは編曲と演奏。その実、ここでのアレンジとは早送りのテンポの事だけだったのかも。ソナタ的な解釈をぶち壊すようなアレンジも期待してたんだけど。
11. POSSESSIONE (Pignatelli) Performed by GOBLIN 3:17

タイトルの通り、中世の怨霊に憑依されるキャラたちをイメージしたナンバー。不気味なウィスパーをフィーチャーする前半と、3連12刻みのリリカルなバッキングリフをフィーチャーする後半での2部構成。終盤で登場するパラレルなポリシンセのリフが何気にルナティック。3分台のトラックにしてはドラマティックな1曲。
12. THE POSSESSION (Emerson) Performed by KEITH EMERSON 2:22

エマーソン版の「憑依」のテーマ。イメージナンバーと云うより、チャキチャキの小品として通用するエマーソンの新曲という印象。純粋なエマーソンのファンとしては嬉しい1曲だった。ただ、同一テーマでのバトルという話になれば、4曲目のピニャテッリ版の方がフィルムには相応しい。
13. LOTTE (Pignatelli) Performed by GOBLIN 3:03

リリカルなテーマが真骨頂のヒロインのテーマ。16分から6連に変化するアルペジオのバッキングもフツーにドラマティック。フィルムでは挿入する場所もないような曲だったが、ゴブリンのファンならコレクションも必至の1曲。
14. THE CHURCH REVISITED (Emerson) Performed by KEITH EMERSON 4:20

全体の2/3以上をパイプのソロで占める9曲目のリプライズ的な変奏トラック。普通、リプライズと云えば、親曲を短縮したようなトラックが圧倒的に多いが、これは全く別。冒頭から約3分間のパイプソロのパートはかなり楽しめる。と云うか、そのソロのパートだけでもこのアルバムは買い。
Roller - 1976
15. ROLLER (Morante-Simonetti) 4:39

"PROFONDO ROSSO"と酷似する曲と云う声なども多々耳にさせられたタイトルナンバーだが、6度(A#)だけナチュラルのEのフリジアン(Eのドリアン♭2とも解釈できるが)とフツーのフリジアンを14/8と15/8拍子(纏めてしまえば)で繰り返す分散リフは、Aマイナーのダイアトニック(Aのエオリア)一発の分散で勝負していた"PROFONDO ROSSO"とは何から何までもが違う。と云うか、分散リフでのアプローチに類似性は垣間見れるものの、エキゾチックな響きにコンセプトを置く演り手の意図も全く違う純粋な新作だった訳だが、これは、西新宿でカナダ盤のLP(見開きジャケじゃなかった)をゲットした当時はかなりの衝撃だった。オリジナル版のジャケットが見開きだった事に気付いた後年には、別の意味での衝撃も受けたけど(笑)。ちなみに、アナログLPはもう手元には無い為にハッキリとは覚えていないが、カナダ盤のLPは、伊盤で云えば見開き右側のデザインをジャケット裏面に移動、イラストやロゴフォントなどはそのままでイタリア語の部分が英訳された手の込んだデザインだったような記憶も。スキルを披瀝するような事もなくエキゾチックでメロウに終始するナンバーながらも、それぞれの個性も寸鉄で炸裂。名曲中の名曲。
16. AQUAMAN (Morante-Simonetti-Guarini) 5:21

タイトルもそのままのリリカルな序盤から爆発的に盛り上がる展開は、後年の「マークの幻想の旅」の2曲目「ヴィリディアナの滝」でも再現されているが、そんな両者が激突する78年サンレモのライヴなどは何気に興味深い所。それにしても、このアルバム全体について云える事がミキシングのあまりの素晴らしさ。水の滴るSEやアコギのアルペジオなど繊細なトーンからダイナミックなパートの臨場感までとにかく抜群のバランス。70年代のイタリアンプログレでは、ここまで良好なミキシングチューンと云うのもかなり珍しい。切れ味鋭いマランゴーロのハットワークも際立つダイナミックなパートには鳥肌が立つ。
17. SNIP SNAP (Morante-Simonetti-Pignatelli) 3:37

一連の談話によれば、ハンコックを始めとする70sファンクに傾倒していたと云うピニャテッリだが、クラヴィにポリリズムの16と来れば、このナンバーも他ならぬその路線。クレジットによれば、フェンダーローズを弾いているのはグアリニだけ。ついては、途中の粋なローズのソロも作曲には不参加のグアリニによるものと云う事だが、これがなかなか。3連でスケールを流したりもせず、8分割り中心の最低限の音数で勝負するソロの組み立ては、明らかに経験者のそれ。アドリブのお手本のようなアプローチ。ミニムーグのリヴァーブ処理も抜群。78年のサンレモでも2曲目でプレイされていたナンバー。
18. GOBLIN (Morante-Pignatelli-Guarini) 11:10

シモネッティが作曲に不参加と云うのも何気に微妙なバンドのタイトルチューンだが、10分超の長丁場ながらも終わって欲しくないとさえ思わされるアルバムの超目玉。ミキシングの良さも相俟って、大音量で聴いたある日にはトランスしたような記憶も。劇的なイントロからダイナミックなインストにペーソスたっぷりのテーマリフが融合、16分割での3連シンコペのフレーズで幕を開けるモランテの怒涛のソロ、長丁場となる哀愁の間奏モチーフを経て、16分割での3連シンコペのギターリフも効果抜群の切れ味鋭いダイナミックなパートが再開、マランゴーロのタイコのソロ(これもまた16分割での3連シンコペのスネア中心のコンビ)を経てテーマに帰結。そんな至れり尽くせりのドラマティックな楽曲は、小僧っ子のようなヴァイオリン弾きの悪魔の事を謳い上げているようにも思えないが、何れにせよ、プレイからミキシングまでをここまでの完成度で聴かせるナンバーが70年代のイタリアから輩出されていた事には今もなお驚嘆。この曲も75年冬のツアーの音源で聴く事が可能。
19. DR.FRANKENSTEIN (Morante-Simonetti-Pignatelli-Guarini) 5:52

フランケンシュタイン博士のラボのイメージもそのままのスローな4/4の前半から、倍テンポでの2拍3連に移行する仕掛けが売りのナンバー。前半の主役はフランジャー+ワウがかったエレベのピニャテッリモランテの倍テン2拍3連のキッカケとなる3連ピッキングやアンニュイなムーグのフレーズなどを聴けば、こちらの方が小悪魔「ゴブリン」と云うイメージなのかも。ELPの「悪の経典/第2印象」を髣髴とさせるSDっぽいパーカッシヴなシンセサウンドもゴキゲン。それにしても、マランゴーロのタイコは何処から切っても村正の切れ味。
Copyright: The Fantastic Journey of Goblin - Authored by clockrestorange - All trademarks and copyrights on this page are owned by their respective owners.