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Perche' si uccidono Original Title
PERCHE' SI UCCIDONO
Japanese Title
殺意の動機
Artist
IL REALE IMPERO BRITANNICO
Release Year
1976
(Recorded: 1975)
Personnel
FABIO FRIZZI: Mellotron, Keyboards
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
MASSIMO MORANTE: Guitars
FABIO PIGNATELLI: El. Bass
WALTER MARTINO: Drums, Percussion
EDDA DELL'ORSO: Vocals on Tr.4
TONY TARTARINI: Vocals on Tr.6
Label(s)
Cinevox (Italy), King (Japan)
All music arranged and performed by IL REALE IMPERO BRITANNICO
Introduction
劇場長編映画"Perche' si Uccidono"のサントラ。「太陽がいっぱい」のフィリップ役(ドロン扮する青年リプリーに殺害される御曹司)でも有名なモーリス・ロネも主要キャストで登場。米国での公開時タイトルは"Percy is Killed"。「死刑台のエレベーター」「鬼火」「マルセイユ特急」など数多くのメジャー作品でも著名なモーリス・ロネだが、他のキャストやスタッフはここ日本では殆ど知られていない人ばかり。CDのインサーツではマリオ・マカリオと紹介されている監督だが、マウロ・マカリオと云う名前が正しい模様。キャストの中には「ミカエラ・ピニャテッリ」と云う女優さんの名前も。ベースのピニャテッリはローマ出身、女優のピニャテッリさんはナポリ出身と云う事でどうやら他人のようだが、89年の「デモンズ3」や04年の「デス・サイト」などアルジェント関連の作品にも数多く出演している辺りを察すれば、全くの赤の他人などではないのかも。と云うか、これも飽くまで憶測での話。詳細は全く不明。
肝心のサウンドの方は、それぞれのタイトルも完全に独立、ビジネスライクなサントラワークのコントラストも全開の内容。ただ、「サンゲリア」のスコアでもお馴染みのファビオ・フリッツィゴブリンの70年代コラボシリーズの1枚と云う辺りを考慮すれば、プログレファンと映画ファンをリンクさせる貴重な入門編と云う見方も。
一般的には、"PROFONDO ROSSO"に続く75年度(映画とサントラのリリースは76年)とされる録音だが、その"PROFONDO ROSSO"の録音直後、タイコのマルティーノが米国ツアーを控える「リブラ(Libra)」に合流する事や、4月から6月に掛けては、他のメンツも"CHERRY FIVE"の録音(トラックダウンは9月)に取り掛かる事を考慮すれば、これも恐らくはマルティーノもジョイントしていたPROFONDO ROSSOのセッション前後の録音。
収録曲の内訳は、アナログLPで云えばA面に当たる前半5曲をフリッツィゴブリン(3曲目はフリッツィの単独作)、B面に当たる後半6曲をウィリー・ブレッツァが作曲(6曲目の作詞は、A.Pietravalle)、「イル・レアーレ・インペロ・ブリタンニコ」と云う冗長なユニット名のゴブリンフリッツィが全トラックの演奏を手掛けると云う内容。トロいアタックにもめげずメロトロンでソロを弾くフリッツィのパフォーマンスは一聴の価値あり。CHERRY FIVEでは堪能な英語を披露したトニー・タルタリーニとスキャットの女王エッダ・デッロルソも客演。タルタリーニのコブシを回しての熱唱はある種の衝撃。
Track Listings
01. EPOPEA 叙事詩 (Frizzi-Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 2:56

いきなりのドラで幕を開ける勇壮なナンバー。シャープな8ビートながらもティンパニも顔を出す。無機質なモノシンセのテーマはリヴァーブ処理すればその印象もかなり違っていたはず。終盤ではワウワウ処理のモランテのソロもフィーチャー。
02. AMMONIACA アンモニア (Frizzi-Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 2:24

束の間の休息をペーソスたっぷりに謳い上げるような印象の曲だが、何故かそのタイトルは「アンモニア」。フィルムを見ていないのでコメントのしようもない所。モランテはアコギでさり気なくアピール。テーマを奏でるエレピはもとより、ソリーナとモノシンセのアンサンブルも小気味良いナンバーだが、初見のアンサンブルでも直ちにサマになってしまうようなコンボ曲。
03. KALU' カル (Frizzi) 4:52

フィルムノワールのペーソスを謳い上げるようなファンキーな1曲。フルートを始めとする木管や生弦アンサンブルもフィーチャー。ワウワウバッキングのモランテも控えめなミキシングでさり気なくアピール。アナログLPで云えばA面唯一のフリッツィ単独作。アルバム中でも最も垢抜けたアレンジ曲。フリッツィが同年度に手掛ける"AMORE LIBERO"でもB面トップに収録されるナンバー。
04. EDDA エッダ (Frizzi-Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 2:58

モリコーネとのコラボでも知られるスキャットの女王エッダ・デッロルソをフィーチャーしたバラード。モランテのアコギも然る事ながら、フルートのソロとストリングスのバッキングで顔を出すメロトロンが印象的。と云うか、アタックも不安定なメロトロンでフルートのリフを演ってしまうと云うのも70年代ならではの事。懐かしい。
05. EPOPEA (Reprise) 叙事詩 (リプライズ) (Frizzi-Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 1:26

シモネッティのアコピを全編にフィーチャーするシャフル曲。アレンジは全然違うが、調性からモチーフまで1曲目と全て同じ。リプライズだし。
06. MY DAMNED SHIT 最悪な出来事 (A.Pietravalle-W.Brezza) 3:03

チェリー・ファイヴトニー・タルタリーニをフィーチャーする唯一の歌詞付きヴォーカル曲。と云うか、初めて聴いた際、松崎しげるさんが英語で歌ってるのかなと。「ハリケーン」と云うラインでのコブシはもとよりトライアドマイナーな曲調は、洋楽かぶれの演歌好きな方々にウケそう。終盤、ストリングス音色のメロトロンのリフをキッカケに移調、タルタリーニが再び熱唱して終演。それにしてもこのタイトル、70年代の米国ポピュラー界では間違いなくダメ出しモノだったはず。
07. DODICI E UN QUARTO 12 1/4 (W.Brezza) 1:54

メロトロンのブロックコードとエレピを全編にフィーチャーするG線上のアリアのようなメロウ曲。と云うか、ここでの調性はハ長調。
08. BLOCK ブロック (W.Brezza) 2:38

モランテらしさが冒頭から炸裂。80年代のギターインスト系を彷彿させるナンバー。モノシンセが絡む終盤も印象的。
09. R.I.B. R.I.B. (W.Brezza) 4:09

ルーズなビートで何某かのペーソスを謳い上げる曲。呻き声のような男性スキャットが全編を網羅。と云うか、"R.I.B."って一体、何の略? 全然関係ないけど、「X−ファイル」のファーストシーズンにも同じようなタイトルがありましたね。終盤ではモランテのソロもフィーチャー。
10. APOTHEKE アポシーク (W.Brezza) 2:28

モランテのワウワウギター(カッティングとソロのオーヴァーダブ)が小気味良い。アルバム中でも最もスリリング。作曲者はブレッツァながらも、80年代のゴブリンB級映画サントラ系にも合い通じるテイスト。
11. DISTRAZIONI 放心 (W.Brezza) 2:28

ブレッツァの作曲と云うクレジットながらも、フツーのGメジャーのインストブルース。1度7th×8bars/4度7th×4bars/1度7th×4bars/5度7th×1bars/4度7th×1bars/1度7th×4barsと云う小節倍カウントの構成。テーマの後は、ベンダーを使ったモノシンセとエレピのソロをフィーチャー。モノシンセの方は、シモネッティのソロ系でも後年の作品を含めて逸品の部類。
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