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GOBLIN - NOTTURNO (1999 edition) Soundtrack
NOTTURNO (film) music by GOBLIN
Notturno Original Title
NOTTURNO
Japanese Title
none
Artist
GOBLIN
Release Year
1983
Personnel
FABIO PIGNATELLI: Electric Bass
MAURIZIO GUARINI: Keyboards
ANTONIO MARANGOLO: Saxophone, Inst.
WALTER MARTINO: Drums, Percussion
Label(s)
Cinevox (Italy)
musiche composte dai
ANTONIO MARANGOLO - MAURIZIO GUARINI - FABIO PIGNATELLI
Introduction
シモネッティモランテがカムバックした「シャドー」から間もなくしてリリースされたこのアルバム、その当時は、輸入盤店にも控えめな枚数の在庫がひっそりと置かれていたような記憶もあるが、イタリア国内向けTVドラマのサントラとなれば、仕方なしと云った所だった。後年の完全版シリーズの軌道に乗るまでCD化される事もなく埋もれていたタイトルだが、その実、内容はフツー以上に充実。個人的には何度も聴いたアルバムだった。
何より特筆すべき所は、"Heavy Weather"当時のWRのようなサウンド。ご愛嬌なテーマ曲はさて置き、"Teen Town"をスローダウンしたような"Bass Theme"や、ザヴィヌルとショーターのデュオのような"Helycopter"など、ヴォイシングから各パートの音色まで全てがWR的。となれば、惜しまれるのはタイコのマランゴーロが参加していなかった事。これはホントに残念だった。マランゴーロも参加と報じている一部のバイオだが、上記の通り、ここでは"PROFONDO ROSSO"のマルティーノがタイコを担当。サウンドを聴けばすぐに判る。手堅いタイプのマルティーノも決して悪くはなかったが、アントニオのスキルも惜しみなく発揮されたここでは、やはりアゴスティーノのタイコ。"ST. HELEN"のフィルムで披露していたような切れ味抜群の兄弟アンサンブルを楽しみたかった。
それにしても、"ST. HELEN"のサントラはリリースされないのだろうか。87年度版の"GREATEST HITS"(2曲)や95年のDRG盤(1曲)以来、音沙汰のない"ST. HELEN"だが、あの劇中で披露されていた切れ味抜群のインストは最良の音質で楽しみたい所。と云うか、当代ならではの切れ味は当時のサウンドでしか楽しめないもの。後年の"SLEEPLESS"でも再会を果たすマランゴーロピニャテッリだが、サントラワークの"SLEEPLESS"では制限付きと云う状況下、"BACK TO THE GOBLIN 2005"でも70−80年代とは一線を画したアカデミックなサウンドに転身している訳なので。
クレジットによれば、作曲は全てアントニオグアリニピニャテッリアントニオが全曲の作曲に参加するのもゴブリン名義のアルバムでは唯一。TVドラマ"NOTTURNO"についての詳細はこちらのページに記載。
Track Listings
Side One
1. NOCTURNE 4:14

ジェームズ・ボンドのテーマを引き合いに出される事も多々あるナンバーだが、ノーマンのナンバーに似ているのはごくごく在り来たりのクリシェのモチーフだけ。このナンバー、007と云うより、ジェームズ・ボンドのテーマをパロッたマンハッタン・トランスファーの"Spies in the Night"のフォロワーとでも云うべきインスト曲。キメのユニゾンでは「ゾンビ」を連想。ヴォリューム奏法的な鍵盤のソロが印象的。
2. BASS THEME 3:23

タイトルの通り、ピニャテッリのフレットレスを真骨頂にするナンバー。劇中でも幾度となく登場する。ジャコを意識するプレイはなかんずく決まっているが、惜しむらくはタイコのマランゴーロが不参加だった事。
3. LANDING STRIP 3:02

4/4の2小節ワンセットのリフを繰り返すナンバー。アントニオの木管が心地良い。
4. HELYCOPTER 5:51

その名の通り、否が応でも印象に残るプロペラ音のSEだが、その実、劇中ではヘリのSEは一度も登場せず。と云うより、劇中でヘリコプターが登場するのも僅か1箇所だけ。曲の方は、そんなヘリのイメージとも全く無縁のバラードナンバー。前半はアコピのソロ、SEのブリッジに続く後半は、アントニオのソプラノとグアリニのデュオ。後半はまさしく、WRのステージでは定番だったザヴィヌルショーターのデュオのようなイメージ。
Side Two
1. HELYCOPTER (reprise) 2:51

リプライズと云うより、リリカルな原曲のダイナミックなヴァリエーションとでも呼ぶべきトラック。劇中ではエンドクレジットで登場。但し、使用されるのは1分40秒辺りまで。中間の転調パートは劇中ではフィーチャーされず。全4巻のVHS各巻でも必ず耳にしていたこの曲、劇的なアレンジも功を奏してフツー以上に鮮明な記憶を残す。
2. EST 6:20

82年のオリジナルアルバム"VOLO"に収録されていたナンバーを焼き直したトラック。木管とフレットレスによるユニゾンのテーマ、リフのヴォイシング(コードの構成音)、モノシンセのオブリガードなど、"Heavy Weather"当時のWRにインスパイアされていた事も明らかなナンバー。とにかく最初から最後までWRを髣髴とさせる。

"VOLO"収録のオリジナルとの違いは、一言で云えばアンプラグドのようなフィーリングでまとめられている辺り。リード系のモノフレーズやアタックの遅いバッキングなどオリジナルのようなシンセもフィーチャーされるが、オリジナルではシンセ系のサウンドでまとめていたアルペジオもここではクリアなギターやアコピでの落ち着いたプレイ。タイコに関しては、ワイヤブラシでのコンビネーションは基本同じながらも、プログラムされたカバサのようなパーカスのサウンドはこちらではフィーチャーされず。不明瞭なピッチの金属音系および鳥の鳴き声などSEをフィーチャーするイントロやリリカルなクライマックスのパートはこちらのアレンジでしか聞けないが、逆に、あの劇的なピニャテッリのリフレインをフィーチャーする中間部のパートはこちらでは聴けず。とどのつまりが一長一短での話。ついては、双方楽しむしかないという事なのかも。
3. LANDING STRIP (reprise) 7:08

鍵盤の同一コードでの全音符タイが1分以上鳴らされる冒頭は、ある意味圧巻。ヴォイシングが変化した後も、耳に障るSE+全音符タイで開始から約3分が費やされるが、後に登場するテーマリフは、3曲目のリプライズと云うより、マイナー平行調+スローテンポでのヴァリエーションのようなイメージ。2小節ワンセットのリフの構成は同じだが、おおらかなイメージだった3曲目から一変、ヴォイシングからリズムにまで変奏が加えられたこちらでは緊張感に終始。手っ取り早く云えば、3曲目の裏テーマのようなトラック。
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