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GOBLIN, CLAUDIO SIMONETTI, etc - PHENOMENA (1984) Soundtrack
a Dario Argento film - PHENOMENA
Phenomena (The Complete GOBLIN Original Instrumental Sound Track Album) Original Title
PHENOMENA
The Complete GOBLIN Original Instrumental Sound Track Album
Japanese Title
none
Artist
GOBLIN
Release Year
1984
(release: 1997)
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards, Sequencer
FABIO PIGNATELLI: Bass, Sequencer
Label(s)
Cinevox (Italy)
track 1-5 appeared on the original Cinevox Album MDF 33/167
track 6-16 previously unissued on the original Album recording
track 5,12-13 not used in the movie
Music composed by SIMONETTI-PIGNATELLI
"PHENOMENA" is composed by C. SIMONETTI
"JENNIFER" is composed by F. PIGNATELLI
Introduction
アルジェント曰く、嗜好性を最もしつこく描いた作品だったと云う映画「フェノミナ」だが、そんな映像の音楽面での注目点と云えば、オムニバス挿入曲がハリウッドの主流になりつつあった当時、「メタル系=ホラーの挿入曲」と云うメジャーとは畑違いのイメージを確立させた事。ついては、84年当時のオリジナルサントラも、ゴブリン系のスコアに加え、サイモン・ボズウェルビル・ワイマンアイアン・メイデンなどのブリティッシュ系サウンドを並べるオムニバス形式だった訳だが、そんな中からゴブリン系のサウンドを抜き出したのがこの完全版のラインナップ。
DMXとプログラムを駆使するここでのシモネッティゴブリンのサウンドは、前作「シャドー」の印象にも近いものだが、生ソプラノをフロントに置いてのDMXとの二人羽織はかなりの異色度。DMXやシンクラヴィアなどを駆使する英米のそれとは明らかに違う。そんなシモネッティのポテンシャルはさて置き、奇しくもピニャテッリのポテンシャルも証明する形になった本作での仕事は、やはりバンドのファンにとっては極めて重要。ピニャテッリと云えば、70年代から80年代に移り変わる時期の立役者だが、ここでの実力の証明は、過去数作品に対する地味な評価をも覆したはずなので。
フィルムのエンディングでは、"Valley Bolero (Bill Wyman and Terry Taylor)"と"The Insects (Fabio Pignatelli)"と云う2曲の未発表ナンバーもクレジットされているが、周知の通り、ワイマンの"Valley Bolero"については、何れのサントラも未収録。そんな中、本タイトルでの注目点と云えば、ピニャテッリのソロ名義でクレジットされる"The Insects"が、本タイトル11曲目の"The Wind"のヴァリエーションでようやく陽の目を見たと云う事。また、何より嬉しかったと云えば、ピニャテッリ独演の"Jennifer"のロングヴァージョンが収録された事。ちなみに、CDのクレジットでは"Jennifer"もシモネッティピニャテッリの共作だったとされているがこれは誤り。シモネッティピニャテッリの双方のインタヴューでも真実が明らかにされている。
Track Listings
01. PHENOMENA (original album version) (Simonetti) Performed by Claudio Simonetti 4:25

ソプラノはピナ・マグリ女史。トレモロアームも印象的なギタリストは不明。CmとGmのみで構成される単刀直入なテーマも然る事ながら、DMXのイケイケリズムにソプラノをブレンドしてしまう辺りは、さすがオペラの本場ならではのマカロニ感覚。と云うか、それでもかなりカッコイイ。8小節1ルーティン(Ab/G/Ab/Bbのトライアドを2小節ずつ)×2コーラスのサビは、トップのAbを起点にする分散フレーズ(G,F,Eb,Db,Eb,F,Db)が落し所。ちなみに、前作「シャドー」のテーマで分散フレーズの起点だったのはボトムのノート。DMXビートとソプラノの融合もロックラ折衷と云ったこの曲、当初は困惑されながらも、最終的にはアルジェントの全面支持を得たらしいが、そんなアルジェントの心変わりと云うのも、一気にヒートアップする映像終盤のアナーキーな仕上がりに結果オーライと云った感覚だったのかも。
02. JENNIFER (original album version) (Pignatelli) Performed by Fabio Pignatelli 3:51

ゴブリンの看板を一人で背負うピニャテッリ渾身のバラード。6ピースの鍵盤パート(ストリングス、コードアルペジオ2色、リード、オブリガード、タップ・リヴァーブ処理の音色)とリズム・プログラム、生演のギターを一人で担うピニャテッリだが、そんな多重パフォーマンスのポテンシャルも然る事ながら、楽曲そのものと編曲センスがすこぶるグレート。シモネッティの独演ナンバーがフィルム上での実質的なテーマ曲だが、当初は、このジェニファーのテーマを第1テーマにするプランもあった模様。ピニャテッリのインタヴューによれば、ジェニファーのキャラクター性を掘り下げる事なく、ショッキングホラー路線に偏ってしまった映像には失望したとの事だが、ついては、このテーマ曲の挿入も局所的なものに。そんな映像との関係はさて置き、フツーに鑑賞してもかなりの聴き応えのこの曲、ピニャテッリのポテンシャルをまざまざと知らしめた事だけは確かな所。オブリガードを繰り返すフェイドアウトのエンディングの構成もかなりのセンス。
03. THE WIND (original album version) (Pignatelli-Simonetti) 1:18

ピナ・マグリ女史が再び登場。16刻みのシンドラとパーカッシヴなアクセントの終盤のリフは、テーマ曲"Phenomena"のクライマックスのパートを引き伸ばしたようなイメージ。劇中でも効果的な一曲。
04. SLEEPWALKING (original album version) (Pignatelli-Simonetti) 3:51

4つ打ちキック+16刻みの鋭角なリズムの上でAmとGのトライアドを延々繰り返すリフは、"Sleepwalking"と云うより、当代ならではのダンサンブルなビートでトランスしているようなイメージ。と云うか、クラフトワークの「ヨーロッパ急行」もユーロビートの走りだったと云う事で。全く関係のない所では、後年"NON HO SONNO"に収録される"Killer on the Train"も似たようなイメージなのかも。劇中では、あのゴブリン映像の直後のシーンで登場。
05. JENNIFER'S FRIENDS (original album version) (Pignatelli-Simonetti) 3:28

3/8+5/8の循環拍子のイントロからフツーの4分割テーマに移行するギミック、2拍目裏のポリシンセがエキゾチックなナンバー。移調する終盤の展開もドラマティック。ピナ・マグリ女史が三度登場するナンバーながらも、劇中では使用されず。
06. PHENOMENA (Film version 1) (Simonetti) Performed by Claudio Simonetti 1:23

DMXがリズムインするテーマの挿入パート(CmとGmを繰り返すパート)までのヴァージョン。オリジナルとの違いは、8小節だったイントロが4小節に短縮されている事と、2コーラス目のピナ・マグリ女史のトラックが割愛(フィーチャーされるのは終盤のみ)されている事。ミキシングも限りなくモノラルに近いイメージ。劇中ではジェニファーが寄宿学校に到着するシーンで登場。ピナ・マグリ女史のトラックが途中割愛されてるのも、ナレーションと被らないようにするため。
07. PHENOMENA (Film version 2) (Simonetti) Performed by Claudio Simonetti 1:54

基本的には前曲と同じようなコンセプトのヴァージョンだが、こちらはイントロが8小節に復活、更にはエンディングにピアノソロのパートが追加されている。劇中では、夜の街を彷徨ったジェニファーが昆虫学者マクレガーの屋敷に辿り着くまでのシーンで登場していたはず。
08. PHENOMENA (piano solo-Film Version 3) (Simonetti) Performed by Claudio Simonetti 1:00

サブタイトルの通り、ピアノソロによる独演ヴァージョン。劇中での登場シーンは未確認。と云うか覚えていない。
09. SLEEPWALKING (Alternate version) (Pignatelli-Simonetti) 3:54

基本的にサイズは同じ。オリジナルとの大きな違いは、ディレイ処理されたタム系のシンドラサウンドが一切フィーチャーされない事。アルバムヴァージョンでは右から左に移動していた冒頭SEサウンドのディレイ処理も、こちらでは全く逆で左から右に移動。録音レベルもこちらの方が全然デカイ。
10. THE WIND (Film version suite 1) (Pignatelli-Simonetti) 2:32

基本的にはアルバムヴァージョンを2回繰り返すようなトラックだが、2コーラスそれぞれにDMXがリズムインするまでの小節(ピナ・マグリ女史をフィーチャーする幽玄なパート)が短い事と、16刻みのシンドラとパーカッシヴなアクセントの終盤リフのサイズが違う。
11. THE WIND ("Insects" - Film version suite 2) (Pignatelli-Simonetti) 6:54

フィルムのエンディングでクレジットされていた"The Insects"(ピニャテッリのソロ名義)と云うナンバーだが、サブタイトルを見た限りではこのトラックがそうなのかなと。実際、各コーラスのイントロ部分に該当するパート(重低音とベルチャイムのようなサウンドをフィーチャーするパート)は、ジェニファーと殺人鬼の母親が殺人鬼の家に到着する終盤のシーンで挿入されていたはず。16分割のストリングス系シークエンスがフィーチャーされるスリリングなパートは、劇中では登場せず。
12. JENNIFER'S FRIENDS (Alternate version) (Pignatelli-Simonetti) 3:30

約3分30秒と云う収録時間はアルバムヴァージョンとほぼ同じだが、内容はかなり違う。まず、フツーの4分割テーマに移行するまでの3/8+5/8フィーリングのギミック的なイントロが短い。随所の2拍目裏で登場するエキゾチックなポリシンセサウンドも一切登場しない。また、ミキシングの違いも然る事ながら、音質も全然違う。あのエキゾチックなポリシンセのサウンドが、如何に効果的だったかを痛感させられる未完成ヴァージョン。
13. JENNIFER (End titles) (Pignatelli) Performed by Fabio Pignatelli 4:48

これは貴重なトラック。と云うより、このトラックだけでもこの完全版は絶対に買い。その理由は、アルバムヴァージョンでは割愛されていた終盤のパートが収録されている為。と云うか、オブリガードのリフを繰り返すアルバムヴァージョンのエンディングも出色だと思っていたが、その実、移調するドラマティックな展開パートに続いていたとはまさしく仰天。そんなお蔵入りにされていた終盤の移調パート、かなりカッコイイです。
14. THE MONSTER CHILD (Spfx bonus track 1) (Pignatelli-Simonetti) 2:04

ウィンド系のシンセSEサウンドと殺人鬼の呻き声に終始するオタクなトラック。僅か2分のトラックながらも、黙って聴くのは結構辛い。
15. PHENOMENA (Video clip version - bonus track 2) (Simonetti) Performed by Claudio Simonetti 4:03

テーマに移行する直前の一部のパート(CmとGmが均等8分割でのアルペジオに移行する前のパート)が割愛されたプロモクリップのヴァージョン。衝撃の結末(笑)を迎えるプロモクリップの映像が思い浮かびますね。
16. PHENOMENA (Alternate version - bonus track 3) (Simonetti) Performed by Claudio Simonetti 3:05

ピナ・マグリ女史をフィーチャーするイントロからいきなりテーマに移行するヴァージョン。要は、CmとGmを繰り返す前置きを割愛したトラック。トップのAbを起点にする分散フレーズ(G,F,Eb,Db,Eb,F,Db)のバランス位置や各パートのエフェクト処理などもオリジナルとは全然違う。と云うより、かなりラフなミックス。
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