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FLEA ON THE HONEY (1971)
FLEA (1972)
ETNA Original Title
ETNA
Japanese Title
none
Artist
ETNA
Release Year
1975
Personnel
CARLO PENNISI: guitars, mandolin
ELIO VOLPINI: bass, double-bass
AGOSTINO MARANGOLO: drums, percussions
ANTONIO MARANGOLO: all keyboards, clarinet
Label(s)
Mellow (Italy)
Recorded at Mama Dog Studio
All arrangements by ETNA
Published by ELIS/NICANTON Edizioni Musicali - Roma
Cover Design by Francesco Pennisi
Produced by Mario & Giosy Capuano
Introduction
"FLEA ON THE HONEY"の制作/作曲チームだったマリオ&ジョージー・カプアーノが再び制作に名を連ねていた事を考慮すれば、72年の前作"FLEA"の制作もこのコンビだったのかも。何れにせよ、アントニオアゴスティーノマランゴーロ兄弟ペンニージの70年代コラボの最終章となったのがこのアルバム。インスト嗜好の方々も多いゴブリンファンの間では、一連の3作品の中でも最も人気の高い1枚のはず。
マランゴーロ兄弟ペンニージのポテンシャルは後年のキャリアでもお馴染みのようにも思えるが、その実、70-80年代インスト路線でのキャリアピークは他ならぬこの作品。作曲クレジットもそれぞれに異なる楽曲は、RTFやハンコック、マハヴィシュヌ・オーケストラの影響も顕著。比較するのもナンセンスな話だが、やや荒削りなイメージのレニー・ホワイトやビリー・コブハムとここでのマランゴーロのタイコは全くの別モノ。アンサンブルにも限りなくフィットする切れ味抜群のタイコは、名だたるビッグネームもむしろ凌駕しているかのような印象。
何れにせよ、これはゴブリン関連のインスト作品でも最強の1枚。聴き所も満載。アントニオアゴスティーノのマランゴーロ兄弟のプレイはもとより、ペンニージのギターとヴォルピーニのベースもみな一様に凄い。個人的にはあの猛暑だった94年、ワールドカップUSA大会の頃に購入したCDだったが、アルバム最終曲とバッジョのPK失敗がどうしてもかぶる。と云うか、全くの余談ですが。
Track Listings
Side A
1. BENEAH THE GEYSER (Marangolo-Pennisi) 3:56

イントロのフェンダーローズは、チック・コリアの「スペイン」冒頭(アランフェス)のようなイメージ。ワイルドかつ切れのあるユニゾンに続く本編は、同じくRTFに例えて言えば"Hymn of the Seventh Galaxy"や"Vulcan Worlds"のようなアップテンポの鋭角な16ビート。挿入部のギター+ベース+エレピのユニゾンもクールだが、ギターとエレピのブロックコードによるテーマのリフはさらにクール。続くオルガンをフィーチャーするサビから約3回のユニゾンで1コーラスが終了するが、冒頭から時折挿入されるこのユニゾンがここでの真骨頂。間欠泉が噴出する瞬間を捉えるような正にタイトルのイメージそのもの。と云うか、エトナ山を指すそもそものバンドの名前を代弁するナンバーと云う事で。イントロのアントニオを除けば、誰がソロを取るようなナンバーでもないが、アンサンブルの中だけでも各メンツは存分にアピール。先の通り、RTFの影響も色濃いサウンドながらも、ソリッドかつ正確なマランゴーロのタイコを下地にするこちらの方が切れ味がある。
2. SOUTH EAST WIND (Marangolo-Pennisi-Volpini) 6:10

ベースとギターのユニゾンリフが繰り返される中、ペンニージ(多重録音)とアントニオのモード全開のリフが炸裂するスローな16ビート。炸裂すると云うのも大げさかもしれないが、これはロック畑にも絶縁状を叩き付ける壮絶なフレーズ。ズージャ度120%のスケールとヴォイシングです。前の曲がRTFのようなイメージだった中、今度はハンコックのような感じ。アントニオのバッキングも、ヴォイシングからブロックのタイミングまで全てがソックリ。それにしても、FLEA時代はシャウトしていた人が今度はいきなりハンコックなのかなと。ちなみに、ハンコックもセッション参加していたCTI系のインストではこの手の音が満載。ペンニージのソロをフィーチャーする終盤は、倍テンポ+ティンパレスの参加で俄然ヒートアップ。
3. ACROSS THE INDIAN OCEAN (Pennisi-Volpini) 5:36

オリエンタルな雰囲気充分のイントロは、インド洋横断と云うタイトルのイメージそのまま。スリリングな16ビートに変化する本編は、ユニゾンをキッカケにようやくテーマが飛び出すまでインプロヴィゼーションと云う正にズージャな展開だが、数種類用意されたアカデミックなユニゾンも聞き逃せない内容。各コーラス終盤のスリリングなリフも出色。アゴスティーノのタイコも水を得た魚のような感じ。マジでカッコイイ。
4. FRENCH PICADORES (Pennisi) 4:26

これはペンニージの単独オリジナル。フランス人闘牛士と云うタイトルの意味にもリンクするペーソス満開の1曲。アコギ3本が中心のアコースティックな前半、クラリネット+エレピ+アコギ+タイコによるアンサンブルの後半とそれぞれに哀愁が漂う。トーキングモジュレーターのようにも聞こえるネオン的なサウンドやスキャットも面白い前半だが、あのスキャットはアコギのマイクが拾ったナチュラルな声なのかも。アントニオのクラリネットではとっさに「蛇の目覚め」(ローラー)を連想。プレイヤー(グアリニ)は違うけど。
Side B
1. GOLDEN IDOL (Marangolo-Pennisi) 8:59

アフロビートの陽気なテーマから一転、哀愁漂うリフと硬派なインプロのパートを延々と交差させる情緒豊かな1曲。約9分間の長丁場ながらも2コーラスで終演する内容だが、そのトーンもコロコロ変わる16ビートのパートがメインだった事を考慮すれば、"Golden Idol"と云うタイトルの通り、アイドル人生の明暗を謳い上げたナンバーだったのかも。硬派なアドリブも然る事ながら、マンドリン的なトレモロを連発するペンニージはかなり印象的。ちなみにペンニージは、最終トラックの"Barbarian Serenade"ではモノホンのマンドリンをプレイ。
2. SENTIMENTAL LEWDNESS (Pennisi) 6:42

ペンニージの単独オリジナル。翻訳すれば何気に面白いタイトルながらも、アップテンポのスリリングなパートと正しくセンチメンタルなパートを繰り返す楽曲のイメージとはリンクせず。と云うか、そもそも「センチ」と「卑猥」と云う2つの単語がどうしても結びつかない。何れにせよ、約30秒ものアゴスティーノのソロで幕を開ける曲の方はかなりイイ。16分割り3連シンコペアクセントとフツーの16分割を交差させるアップテンポのパートはスリリングこの上ない。1/2テンポになるアコピのパートも何気にルナティックでイイ感じ。実際、アントニオが押さえるアコピのヴォイシングもかなり面白い。ペンニージがヴォリューム奏法になる中盤ではアゴスティーノのタイコがフィーチャーされるが、イメージ的にはアルティのフリオ・キリコが8割のパワーで叩いているような感じ。続くペンニージのソロからエンディングに至るパートは、ソロの内容からコードのヴォイシングまで後年のプリズム(和田さんのバンド)を連想させる。
3. BARBARIAN SERENADE (Marangolo) 5:14

マンドリン+アコピ+シンバルのリリカルな前半とバンドアンサンブルによるペーソスタッチの後半に分けられるナンバーだが、何れの内容も出色。牧歌的な前半がさり気なく盛り上がる中、マンドリンが左右チャネルでアンサンブルを奏でる終盤も俄然盛り上がる。マハビシュヌ・オーケストラのファーストA面ラスト曲"A Lotus on Irish Streams"にもかぶる前半だが、ちなみに、あのあまりに超絶なピアノを披露していたヤン・ハマーが後年はシンセのスタンドプレーに没頭すると云うのも、後年はアカデミックな路線に転進するアントニオとは何気に逆のパターンだったような気も。全くの余談ですが。
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