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Gamma Original Title
GAMMA
Japanese Title
none
Artist
ENRICO SIMONETTI
Release Year
1975
Personnel
WALTER MARTINO: Drums
MASSIMO MORANTE: Guitar
FABIO PIGNATELLI: Bass
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
MAURIZIO GUARINI: Keyboards
etc
Label(s)
Cinevox (Italy)
musica composta e diretta da ENRICO SIMONETTI
Introduction
クラウディオの亡き父エンリコ・シモネッティが手掛けた伊TVドラマのサントラ。ベースのピニャテッリも「決して忘れえぬ特別な人物」と語るエンリコは、英国から帰還した失意のバンドの面々に助け舟を出したゴブリンとは縁の深い人物だが、そんな期待にも応える各メンツのここでのプレイは、ゴブリンのファンであれば避けては通れない内容。エンリコの監修下での締まりのあるコンボサウンドは聴き応えも充分。絶妙なスキルを披露するエンリコ自身のプレイも聞き逃せない所。
後年、エンリコの子息クラウディオがソロワークでテーマ曲をカヴァーする中、ペーソス的なイメージが先行していたようにも思える"GAMMA"と云うタイトルだが、アルバムの全体の印象は全くの別モノ。と云うより、その内容は120%のバラエティ度。あらゆるタイプの楽曲を垢抜けたアレンジで聴かせる内容は名盤と呼ぶにも相応しい。ただ、あまりに守備範囲の広い内容を考慮すれば、実はエンリコ作品のオムニバスだったと云う可能性も。ちなみに、07年11月に伊"Bella Casa"からリリースされたCDにもその辺りについての言及はなし。
後年、明らかにされた情報では、あのグアリニが参加していたと云う辺りは興味深い所。これはグアリニ本人によって明らかにされた情報だが、ついては、シモネッティマルティーノステファノ・チェリ(Stefano Cerri)が別ユニットを結成する中、そのトラとしてゴブリンに加入するグアリニの人脈も、ここでのセッションがそもそもの開始点。となれば、グアリニを除く他の一連のセッション(La Preda, Amore Libero, 殺意の動機など)も、このセッション以前の録音だったと云う事なのかも。
Track Listings
Side A
1. GAMMA 2:24

テーマ曲。麻薬汚染の悲劇を描くフィルムそのままのペーソス全開の1曲。テナーによるテーマのメロは、日本人にも親しみやすい旋律。後年の「エーゲ海に捧ぐ」のテーマ曲のようなイントロも印象的。後のカヴァーとはインスト編成に違いはあるものの、ヴォイシングのイメージはそのまま。コーラス最後の手前で入るギターのリフは当代ならではのサウンド。ストリングスも大活躍。2分半足らずの短いサイズながらも超劇的な内容。75-76年のヒットチャートを"PROFONDO ROSSO"と競っていた話も有名。ちなみに76年1月のチャートでは"GAMMA"が4位で"PROFONDO ROSSO"が5位とトップ10内の上下をシモネッティ親子が占める場面も。
2. DRUG'S THEME 3:54

ミドルテンポのスリリングな8ビートナンバー。7インチ盤(1曲目)のカップリング曲。アルバム"PROFONDO ROSSO"でもお馴染みの音を鳴らすピニャテッリモランテのユニゾンがこの曲のテーマ。そんなテーマはもとより、コーラス全体までの全てがテンション感覚で纏められた1曲。これは、モードに精通する人物ならではのプロフェッショナルな楽曲。2コーラス目のサビでは、モードにトライするシモネッティのエレピのソロも登場するが、この辺りのフィーリングは後年の"Blind Concert"(サスペリア)でもお馴染み。
3. OCEANO 3:37

ミドルテンポのメロウな8ビートナンバー。1曲目と同様にテーマ・サビ共にペーソス全開の泣きの1曲だが、先のテーマ曲とも似ているようで実は全く違う辺りがフツーに凄い。16分割3連シンコペのアコピのイントロ、エレピがテーマの1コーラス目、金管がテーマの2コーラス目と云う流れだが、ここでのエレピのオブリガードは出色。ストリングスのアレンジも超劇的。控え目なバランスで女性クワイヤもフィーチャーされる中、終盤でのソロになる辺りでは「宇宙戦艦ヤマト」のメロウな挿入曲を連想。
4. INVIDIA 3:07

ライドとリムが軽快なビートを刻むスリリングな1曲。これは60-70年代のフレンチポップスでもお馴染みの音。ローレンジのアコピをフィーチャーする挿入パートや仰々しい金管アンサンブルをフィーチャーするサビなどドラマティックな構成も楽しい。2コーラス目でのアコピのソロもイイ感じ。ストリングスのアレンジも相変わらず劇的。と云うか、編曲のスキルがとにかくアカデミック。
5. PAOLETTA 2:32

ユニークな音色のシンセ、エレピ、大ユニゾンが3コーラスそれぞれのテーマを奏でる明るいナンバー。束の間の休日を遊園地で過ごしているようなイメージ。とにかくヨーロッパ。他の地域もイメージ出来ないハッピーなサウンド。
6. MASCIA 2:45

ボサのアクセントを取り入れたアップテンポのポップなインスト。メロとバッキングではクラヴィをフィーチャー。2コーラス目ではエレピの長丁場のソロも。オブリガードのヴァイオリンも終盤ではソロを披露。ヴァイオリンと云えば、シモネッティモランテが後年の「ゾンビ」で披露しているが、ついては、ここでのプレイはモランテだったのかも。
Side B
1. AMORE MIO NON FARMI MALE 2:44

モランテのワウワウが印象的な軽快な16ビートのムード曲。ゴブリンのメンツの同時期の仕事だった"LA PREDA"のテーマ曲と同様、バリー・ホワイトの「愛のテーマ」の影響力も色濃い1曲。ゴージャスなピアノとストリングスはムード音楽では定番のサウンドだが、最終コーラスの全てをアコピのソロのために用意する辺りでは至高のプレイヤー感覚も。
2. AMICIZIA 3:33

クラウディオの談によれば、作曲のセンスとピアノのスキルでは右に出る者もいなかったと云う父エンリコだが、そんな卓越した作曲のセンスを目の当たりに出来るのがこの曲。青春時代のほろ苦いペーソスのようなイメージから一変、成熟した大人の世界に突如足を踏み入れるようなドラマティックな楽曲は、テキストでイメージ表現するのもフツーに難しいが、これも偏に作曲者エンリコの懐の深さに他ならない。優れた編曲のスキルも云うには及ばないが、このレベルの楽曲がアルバム中盤にヒッソリ挿入されていると云うのも何気に凄まじい。ストリングスも相変わらず超劇的。最終盤ではアコピも魅せる。
3. AMORE E MORTE 2:23

アコギのアルペジオ+女性ソロのスキャット+ストリングスの3者が織り成す哀愁のバラード。ストリングスがまたもや劇的。と云うか、マジで素晴らしい編曲センス。
4. CHI MI CERCHERA' 2:44

女性ヴォーカルをフィーチャーする3/4の軽快なポップナンバー。"Amore"が連呼される中、切ない愛を謳い上げる1曲。オケの編成は、アコピ+ギター+ベース+タイコのコンボに流麗なストリングスが加わる布陣。ついては、ゴブリンのメンツも全員参加。
5. BLACK JACK 1:45

スネアとギターの6連リズムに勇壮なブラスが絡むテーマは、正しくウエスタン。ストリングスも加わる終盤は俄然盛り上がる。それにしてもこのアルバム、サントラとは思えぬバラエティ度。と云うより、各種映画サントラのオムニバスのような奥行きの深さ。
6. AMICO PIANO 2:45

ブロードウェイのスコアのような軽快でゴージャスなシャフル。男女デュオのヴォーカル+アコピ+ストリングス+ミュートをかました金管セクション+ベース+タイコと云う編成だが、ここでの流麗で熟練したピアノは、クラウディオも絶賛する父エンリコのプレイのはず。ハッキリ云ってかなり巧い。「子犬のワルツ」をパロったイントロのカデンツも面白い。さり気なくフェイドアウトするかのように挿入されたマイルドなラストナンバーだが、実は全くさり気なくない。完璧な鍵盤スキルで見事に締め括られたと云う感じ。
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