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LIBRA - MUSICA E PAROLE (1975)
LIBRA Original Title
LIBRA
Japanese Title
none
Artist
LIBRA
Release Year
1975
Personnel
SANDRO CENTOFANTI: Moog Synthesizer, Hammond C3, Honer Clavinet, Fender Rhodes piano, piano a puntine, cowbell
NICOLA DI STASO: chitarra solista, pedali, voce
FEDERICO D'ANDREA: 6/12 corde acustica & elettrica, voce solista & boogie
DINO CAPPA: basso & voce
DAVID WALTER: batteria & percussioni
Label(s)
Motown (USA)
Original English text and music: Federico D'Andrea
Arranged by Libra
Produced by Danny Besquet & Claudio Fabi
Executive Producer: Besquet & Huppert Productions
Recorded at Studio Ricordi, Milano - November 1974
Engineered by Gaetano Ria
Art Director: Frank Mulvey
Illustration by Peter Lloyd
Introduction
"MUSICA & PAROLE"の米盤LP(米モータウン・レーベル)。歌詞は全て英語。ダンドレア自身のオーヴァーダブによるヴォーカルのユニゾンパートも割愛される中、そもそもが英語での熱唱のためにややインパクトも落ちたように思えるヴォーカルだが、インストのミキシング位置はこちらの方が断然イイ。各種鍵盤の印象はさほど変わらないものの、ディ・スターゾのギターとカッパのベースは段違いでこちらの方が聴き易い。ちなみにオリジナル盤ではセンターに寄せられていたディ・スターゾのソロパートでのギターだが、こちらでは完全に左チャネルにパン。ベースについても音の輪郭が桁外れに違う。
オリジナル盤では完全収録だったA3の"Beyond the Fence"が残り僅かの所でフェイドアウトされている辺りも異なるが、これもある意味では的を得た商業戦略。完全収録ながらもアッサリした感も強かったオリジナルと比較すれば、こちらの方が段違いでリピート&鑑賞意欲をそそられる。"MUSICA & PAROLE"のファンであれば、これはゲット必須の1枚。

以下のレヴューはオリジナル盤ページとほぼ同一の内容。
Track Listings
Side A
1. BORN TODAY 6:12

これは強烈なインパクトの1曲。リリカルな序盤から劇的なアンサンブルに転じる4/4拍子のパート、ディ・スターゾチェントファンティがソロを交換する7/8拍子のパート、7/8拍子と6/8拍子を交互に繰り返すクライマックスと云う構成だが、中でも中盤の7/8拍子は絶大な緊張感。7拍子と云う循環系の奇数拍子をさらにシンコペするエレベのリフレインがとにかく面白い。左右両チャネルにパンする2パートのアコギのバッキングも絶大な効果。劇的な序盤だけでも充分なインパクトの1曲だが、これは最後の最後まで緊張し通しと云う感じ。アルバムトップのナンバーといえば、70年代のイタロ作品では名曲もズラリと名を連ねるが、そんな中でもこれは最高クラスのインパクト。名曲。
2. TIME IS A GOOD FRIEND / CALL IT FURY 9:58

前半は「ハンキー・ドリー」当時のボウイのようなキャッチャーなポップバラードの"Time is a Good Friend"。3分半過ぎのダンドレアのアコギ以降は、さまざまなエッセンスが凝縮された"Call It Fury"と云う2段構えの内容。"Call It Fury"の構成は、ダンドレアのアコギを皮切りにディ・スターゾのソロからヴォーカルに移行する7/4拍子のパート、チェントファンティのソロをフィーチャーする4/4拍子のパート、8分割シンコペのヴォーカルパートを挟む7/4拍子のパート、スキャットをフィーチャーする7/4拍子のパート、ディ・スターゾのソロが再び炸裂するクライマックスの4/4と云う内容。テキストに直してもインパクトは皆無だが、その実これはかなりの内容。

中でも、8分割シンコペのヴォーカルパートを挟む7/4拍子の中盤過ぎのパートは出色。如何様な譜割りも可能だと思うが、メロや伴奏のノリで解釈すれば、12/8 + 3/8 + 5/8 + 3/8 + 5/8 = 28/8(4分割に直せば7/4x2小節)と云う内容。実際にはサクッと聴こえるがこれは結構面白い。

チェントファンティディ・スターゾのソロも絶品。音階的にはさほどモードな感覚ではないチェントファンティのソロだが、フレキシブルに顔を出す左手のコードワークはバリバリのテンション感覚。ディ・スターゾのワイルドなソロも鳥肌モノ。ザッパ以下のビッグネームに帯同する後年のキャリアにも頷ける垢抜けた内容。サラッと聴いてしまえば、70年代中期のハード路線のイタロプログのようにも聴こえる1曲だが、その実これはポテンシャルも全くの別モノ。
3. BEYOND THE FENCE (Live) 5:59

バリバリファンキーな16ビートナンバー。アコピ+クラヴィ+B3+ストリングス系などさまざまな音色も飛び交う鍵盤だが、これがオーヴァーダブなしの生粋のライヴだとすれば、ツイン鍵盤+ギター+エレベ+タイコ+女性クワイヤ+タンバリンを持ったダンドレアと云う大所帯の編成。それにしても、このナンバーやB1終盤のファンキーな内容にはややビックリ。と云うか、モータウンも絶大な人気だった当時は大方の所でも大歓迎されたはず。しかも、75年当時といえばプログレ人気も過渡期だった頃。あのトリアンを始めとする海外の大物も、やがてはディスコ路線に転進する訳なので。その辺りを考慮すれば、これはマーケット戦略も端から明確にする重要な1曲だったのかも。
Side B
1. WORDS AND MUSIC 4:40

「言葉と音楽」と云うタイトルイメージそのままの1曲。ちなみに伊盤の原曲"Musica e Parole"のタイトルは単語の並びが逆。それにしてもこれは面白い。ラジオのチャネルを突如変えたようなイメージの1曲。車中でカーラジオを弄繰り回すような映画のワンカットを速攻で連想。
2. KEEPSAKE 8:00

変拍子が交差するドラマティックな1曲。大雑把に言えば、6/8のヴォーカルパートに4/4+3/8でワンセットのインストパートを挟む構成。キャッチャーなヴォーカルパートと硬派なインストパートが昇華する出色の内容。イタロならではのヴォーカルパートはとにかく印象的。インストパートでのスポットでの緊張感も堪らなくイイ。
3. POLLUTION 13:43

当時のプログレならではの10分超の大作。と云うか、14分弱のサイズでは大作とも呼べなかった70年代だが、これは大雑把に3段構えに分けられる意外にサクッとした構成の1曲。リリカルな序盤、へヴィな雰囲気充分の8ビートの中盤、8分割のギターアルペジオを背景に尻上がりにヒートアップする終盤と云う内容。拍子のギミックなども一切登場しない中、サラッと聞き流せばフラットなイメージも受ける1曲だが、その実、中盤+終盤の両パートは絶大な緊張感。ワウ+ディストーションのディ・スターゾのソロはアルバム中でも最高のインパクト。
LIBRA 1975 LIBRA 1975 Strawood US
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