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EASY GOING (1978)
EASY GOING - Casanova (1980)
EASY GOING - The Best of Easy Going (1983)
EASY GOING - FEAR Original Title
FEAR
Japanese Title
none
Artist
EASY GOING
Release Year
1979
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: keyboards, guitars, electric bass curlee and Dynelectron
WALTER MARTINO: drums and percussions
ROBERT FORTUNATO, JOE SHEPLEY, DAVE GALE, DANNY CAHN: trumpets
ARMANDO NORIEGA, GEORGE YOUNG: saxaphone
BANANA STRINGS ORCHESTRA: violins
CHRISTINE WILTESHIRE, DARLENE NEWKIRK, VIVIEN ANDREWS, COCO DENVER, AL JORDAN Jr.: background vocals
Label(s)
Banana (Italy)
Recorded at Bus Recording Rome and Sound Palace Studios NY
Mixed at Sound Palace Studios NY
Mixed by Leanne Ungar, Robert Drake, Claudio Simonetti
Engineering by Leanne Ungar, Joseph Ranner, Bill Taker
Cover conception and Design: Claude Gorial
All songs composed by CLAUDIO SIMONETTI
Lyrics by GIANCARLO MEO
Arranged and conducted by CLAUDIO SIMONETTI
Produced by GIANCARLO MEO
Introduction
ゴブリンを完全に離脱したシモネッティが本気モードで臨んだ同名ユニットの第2弾。バラエティに富んだ前作も面白かったが、こちらの方も結構凄い。昨今でも大手SNS"MySpace"が賑わいを見せるなど、70-80年代のディスコティックの代名詞として語られる"Easy Going"と云うブランドだが、実の所のポテンシャルは全く別。ソウルやファンク、AORなど70-80年代のヒットカテゴリーをダンスビートに取り入れたサウンドと巷では評されているようだが、これは全くその逆。ヒットカテゴリーの真摯なパフォーマンスに表向きでのダンスな感覚を取り入れたサウンドこそが"Easy Going"の他ならぬ真のスタイル。その辺りについては、この作品のB面を聴けば明らか。と云うより、メロウなソウルやバリバリのファンクをプレイするB面にはディスコのイメージも皆無に近い。
ギターやスラップを披露するシモネッティも然る事ながら、ややスレンダーになった脇役のパフォーマンスも充実。ヴォーカルのポール・ミチオーニがアウトする中、ココ・デンヴァーとヴィヴィアン・アンドリュースはそのままのクワイヤセクションだが、前作では豪華な面々が揃い踏みだったパーカスセクションは、今回はタイコのマルティーノが兼任。金管+木管で計9本だったブラスセクションも金管3本+木管2本になっているが、何とその木管の1人は、あのジョージ・ヤングだったりする。「マンハッタン・ジャズ・クインテット」はもとより膨大なセッションでも知られるジョージ・ヤングだが、ここではその真骨頂も全編で堪能出来ると云う内容。中でも、後年のキャリアではお目にも掛かれないようなバリバリファンクのB2は聞き逃せない所。
全編ヴォーカルをフィーチャーするポップ路線にカテゴライズされるアルバムながらも、その実、ゴブリン筋とは一線を画したシモネッティのインスト面での本領が発揮された貴重な1枚。シモネッティを語る上では決して避けて通るべからず。このアルバムは凄いです。と云うより、"Easy Going"名義のアルバムは全てが傑作。シモネッティの作曲とジャンカルロ・メオの作詞による全4曲。何れのナンバーも強力。
Track Listings
Side A
1. I STRIP YOU 8:23

ライディーン(YMO)のようなリズムと熱いヴォーカルが躍動する血湧き肉躍る1曲。基本16分割(8分+16分×2=1拍)のシークエンスと2拍目4拍目でのシンドラのようなアクセントが序盤から鳴り響くが、テクノなエッセンスもその辺りだけ。実際には、ナマのパーカス+ストリングス+ブラス+ギター+ベース+タイコによる血の通ったコンボなナンバー。ストリングスのアレンジは、後年のデュラン・デュランの"My Own Way"みたいな感じ。前作より本数を減らしたブラスも相変わらずゴージャス。注目すべきは、クレジットによればシモネッティがプレイしていると云うベースとギター。ギターのカッティングはイントロパートの僅か4小節だけだが、スラップ入りのベースの方は、ループを考慮しても少なくとも1コーラス分はフルサイズでのプレイ。
2. FEAR 7:50

クリシェ的なテーマリフがタイトルのイメージそのままの1曲。スリリングなテーマから"Fear, Fear"と連呼するテーマは、マイケル・ジャクソンの"Beat It"っぽい。と云うか、"Fear, Fear"と連呼するパートは、似ていると云うよりソックリ。ちなみに、"Beat It"のリリースはこちらの3年後。米国でもそこそこのセールスだったこの曲、MJにも影響を与えていたのかも。金管、ストリングス、クワイヤが順次加わるパートも、対照的なイメージのテーマを引き立てる出色の内容。当代ならではのモダンなアレンジも然る事ながら、シンプルな作曲センスがきらめくばかりに光る1曲。リリース当時、このポテンシャルにはかなりの人が影響を受けたはず。後年のCDヴァージョンではアルバムトップに収録された事にも頷ける。
Side B
1. TO SIMONETTI 10:01

メロウかつ軽快な16ビートナンバー。"Billie Jean"のようなイントロからジャクソン5のようなユニゾンリフが展開する序盤では、またまた今度も時代を前後するような形でそのイメージがかぶるが、ゴージャスな女性デュオの挿入パート以降は、爽快路線まっしぐら。と云うか、これは70年代のソウルな路線と80年代のAORを掛け合わせたような豪華な1曲。米国滞在を満喫するシモネッティの充実度も伺えるような感じ。

中盤ではハモンドのソロも披露するシモネッティだが、A1を凌駕するスラップやギターを全編に網羅するパフォーマンスは、なかんずくマルチな内容。まぁ、誰が何をプレイしようとオーディエンスには関係の無い話だが、リリース当時の79年、スラップなる奏法用語もポピュラーではなかった事を考慮すれば、ここでの鍵盤奏者シモネッティによるフツーのプレイはネタ以外の何ものでもない。

あと気になったのは、男性のリードヴォーカル。と云うか、シモネッティだったのかも。男性リードヴォーカルを各曲フィーチャーするアルバムながらも、クレジットはクワイヤのみ。女性4名の他にアル・ジョーダンと云う男性もクレジットされるクワイヤ隊だが、ギターやベースも演り倒していたシモネッティがヴォーカルだった可能性も決して低くはない。と云うより、後年のヴォーカル曲での声色を聞いた限りでは、ここでのヴォーカルはシモネッティで本決まりのような気も。実際、続く"Put Me in The Deal"のリードヴォーカルは別人。と云うか、"Put Me in The Deal"のリードヴォーカルがアル・ジョーダンと云う人物だったのかも。
2. PUT ME IN THE DEAL 7:58

EW&Fのようなソウルファンクな1曲。と云うか、フェニックスホーンのようなブラスセクションやモーリス・ホワイトのようなヴォーカル、ソプラノ木管のソロなど正にそのまんまと云う感じ。ややポップなサビのモチーフは、後年の「レベル42」のような感じ。それにしても、バリバリファンキーなスラップはもとより、アル・マッケイとまでは行かないギターも実はシモネッティのプレイだったと云う辺りは特筆すべき所。この曲、見方によれば、ゴブリン筋でも最も貴重な1曲ではないだろうか。モード感覚満開の終盤でのエレピのソロも、シモネッティのアドリブ系では屈指の内容。
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