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STELVIO CIPRIANI - Solamente Nero (1978) Soundtrack
UN'OMBRA NELL'OMBRA Original Title
UN'OMBRA NELL'OMBRA
Japanese Title
none
Artist
STELVIO CIPRIANI
Release Year
1979
(release: 2006)
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
MASSIMO MORANTE: Guitar
FABIO PIGNATELLI: Bass, Percussion
AGOSTINO MARANGOLO: Drums, Percussion
Label(s)
Digitmovies (Italy), C.A.M. (Italy)
Produced by Luca Di Silverio
digitally selected/edited and graphic design by Pierluigi Valentini & Claudio Fuiano
music composed by STELVIO CIPRIANI
Introduction
ステルヴィオ・チプリアーニの楽曲をシモネッティが演奏していたと云う事でファンの間でも話題になった1枚だが、その実これは、78年の"Solamente Nero"と同様、ゴブリンのメンツがソックリ全面参加する貴重な1枚。出色の1曲目から3曲目までを除けば、大方のトラックを同一モチーフで占める何気にファジーな内容だが、実はスーパーレアな1枚である事も確か。と云うのも、映画が公開された翌年(1980年)に伊"C.A.M."レーベルのライブラリーLPに収録された貴重な3曲も含むため。ちなみに"C.A.M. (Creazioni Artistiche Musicali)"とは、1960年代序盤からローマを拠点に数千タイトルのサントラ制作にも携わって来た老舗レーベルの事だが、とにかくその貴重な楽曲の内容が凄い。
"Only three tracks ("Deathwatch", "The hour of the infernal game Pt.1", "The hour of the infernal game Pt.2") were issued in 1980 on a very rare C.A.M. library LP."と云うインサーツの要約文によれば、その「貴重な3曲」とはボーナス収録された3曲の未発表ナンバーの事ではなく、14,16,17曲目に収録されたそれぞれのトラック("Deathwatch", "The hour of the infernal game Pt.1", "The hour of the infernal game Pt.2")の事だが、取り分け凄かったのは、パート別にトラック分けされた"The hour of the infernal game"の2曲。実はこの2曲、あの「ゾンビ」1-2曲目("L'alba dei morti viventi", "Zombi")のメロのモチーフを入れ替えただけの仰天の内容。
74年に原作を書き下ろしたピエール・カルピが77年に自身の手で映画製作に乗り出す中、その紆余曲折を経てのイタリア国内での公開が79年だった事を考慮すれば、サントラの収録は"Solamente Nero"とほぼ同一時期の78年辺り。一方、78年の春頃だったと推定される「ゾンビ」の録音だが、どちらの録音が先だったのかは判らないものの、何れにせよ、2曲の"The hour of the infernal game"の内容からすれば、一方が参照にされていた事は明らか。「マークの幻想の旅」のプロモーションも期待以下の結末に終わる中、ここでの「アレンジ曲」を下敷きに「ゾンビ」の2曲を作曲、もしくはその反対のケースと云ったさまざなま憶測も過ぎるが、"very rare"と紹介される中、シモネッティがパフォーマンスに参加した事は明らかにしながらも、現実には全面参加していた「ゴブリン」の名前が紹介されていない辺りを考慮すれば、何気にデリケートな問題だったような気もする所。
映画の方は、4人の女性主人公を軸にする悪魔路線。監督のピエール・カルピはその筋では著名な人物だったとの事。「シャドー」や「キャロルは真夜中に殺される」などゴブリン筋でもお馴染みのララ・ウェンデル、「さよならミス・ワイコフ」のアン・ヘイウッド、「黄金の眼」のマリーザ・メル、「裸足の伯爵夫人」「暗殺者のメロディ」のヴァレンティナ・コルテーゼ、そしてあのイレーネ・パパスまでもが名を連ねる豪華な主要キャストだが、入手困難なフィルムの詳細については不明のまま。CDのインサーツに記載された端的なアウトラインが唯一の参照と云う状況だが、そのCDについては、"Digitmovie"盤と"C.A.M.(Creazioni Artistiche Musicali)"盤の2種類が存在。カヴァーデザインも全然違う。C.A.M.盤については、ウェブサイトからダイレクトでの購入も可能。何れにせよこれは、78-79年当時のゴブリンを語る上では外せない1枚。マニアのみならずゲットする価値も充分。ちなみに、アーカイヴソースのデジタル化に乗り出したのは、ファンの間では90年代からお馴染みのクラウディオ・フイアーノさん。
Track Listings
01. UN'OMBRA NELL'OMBRA (Main Titles) 2:28

鍵盤+エレベ+タイコによる3/4のメインテーマ。イントロ8小節、Aメロ8小節、Bメロ8小節、タイコだけのブリッジ4小節(4小節目は2/4)、サビ的なCメロ8小節、流麗なDメロ12小節、ブリッジ2小節で1コーラスと云う構成。続く2コーラス目は、イントロのパート8小節、Aメロ8小節、Bメロ8小節、そしてAメロのリピート5小節目でいきなりフェルマータと云う斬新な構成。

基本4分割のトップノートを3連のアルペジオにするメロは、手っ取り早く云えばサスペリアのような感じ。イントロやブリッジを除けば、4つのメロのパートを抱えるコーラスだが、このサイズの小曲では何気にゴージャス。クラフトワークのようなサウンド+ポリリズム的なギミック風イントロも面白いが、鍵盤ストリングスがジョイントするDメロ12小節がすこぶる素晴らしい。

ちなみにエレベのサウンドは、当時のピニャテッリそのもの。タイコのハットワークもマランゴーロのそれだが、与えられたスコアを極力忠実に演っているような感じ。と云うか、そもそもこれは公式テイクとも思えぬような録音。微妙なバランスのミキシングはもとより、ブリッジのパートでは穴が開いているような印象も受ける楽曲の方も未完成だったような気が。アカデミックな名曲には違いないんだけど。
02. DEVIL DANCE 1:24

鍵盤+ギター+エレベ+タイコ+パーカスによるアップテンポの3/4。「悪魔の踊り」と云うより、バリバリ洗練されたアーバンな1曲。タイコも抜群の切れ味。Aメロのリピート以降、1コーラス目の途中で終わるようなエンディングだが、これもラッシュを想定するスコアならではのサイズ。
03. FOUR WOMEN FOR "HIM" 2:22

メインテーマの変奏。アンサンブルの編成はそのままだが、シンバルワークのみのタイコに代わりエフェクト処理されたマリンバ系の音色がリズムの中心。ちなみにCDのインサーツによれば、"Him"と云うのは「悪魔」を指すとの事。
04. DARIA AND CARLOTTA 2:16

スリリングな8ビートのスローインスト。フランジャー掛かった全音符タイの鍵盤+エレベ+ギター+タイコ+グロッケンと云う編成。スラッピーなギターとエキゾチックな音階のパーカスが面白い1曲。ちなみにタイトルの「ダリアカルロッタ」と云うキャラは、アン・ヘイウッド(Carlotta)とララ・ウェンデル(Daria)が演じる母娘の事。
05. THE DOLL 1:19

全音符のストリングス系音色+2声のエレピが織り成すペーソスたっぷりの1曲。終盤ではパーカスの乱れ打ちも登場。
06. ELENA & EVIL LESSON 2:25

4曲目の変奏。と云うより、4曲目の冒頭モチーフだけで1トラックにしてしまったような1曲。インストの編成も調性も4曲目の前半パートに全く同じ。唯一の違いは、前曲"The Doll"のテーマが飛び出す辺り。ちなみにタイトルのエレナと云うキャラは、ヴァレンティナ・コルテーゼ演じる女性キャラの事。
07. RAFFAELLA 1:00

ポリシンセとパーカスが織り成すルーズなイメージのナンバーだが、これは列記とした16ビートのインスト。終盤ではパーカスのパラレルなパフォーマンスも参加。ちなみにタイトルのラッファエラと云うキャラは、あのイレーネ・パパス演じる女性キャラの事。
08. DARIA'S FATHER 2:07

4曲目がモチーフの6曲目をスリリングな16ビートで纏めた1曲。ダリアの父親と云うタイトルだが、恐らくこれはウエスト・ブキャナン演じる男性キャラの事。
09. CARLOTTA AND "THE PROFESSOR" 2:25

「カルロッタと教授」と云うタイトルながらも、チェレスタのテーマは4曲目の"Daria and Carlotta"ではなく7曲目の"Raffaella"と同一のモチーフ。中盤以降、高音域の金属音が登場するが、パーカス数種類のアンサンブルにに至る終盤では聴いているのも辛くなるほど耳に障る。タイトルのカルロッタと云う女性キャラについては先述の通り。一方の「教授」と云うキャラは、「丘 (1965)」「マッキントッシュの男 (1972)」「呪われた墓 (1973)」など日本でもお馴染みのイアン・バネン演じる男性キャラの事。
10. DEATH RITUALS 4:07

8曲目"Daria's Father"の8ビートヴァージョン。ついては、4曲目"Daria and Carlotta"や6曲目"Elena & Evil Lesson"と同一のモチーフ。ただ、6曲目に挿入される5曲目"The Doll"のメロは移調されているが、ここでは元々の5曲目の調性での登場。4分超のサイズだけに、一連の同一モチーフナンバーの中でも最もドラマティックな印象。
11. ALMARISA IS DEAD & DARIA PLAYS THE PIANO 2:05

4曲目"Daria and Carlotta"に7曲目"Raffaella"をジョイントさせる中、移調して1/2テンポにしたような1曲。アコピのつまみ弾きに変化する終盤だが、ついては「アルマリーザは死んでダリアはピアノをプレイする」と云うタイトルそのままの流れ。
12. GOOD VS. EVIL 2:21

4曲目"Daria and Carlotta"の序盤パートからストリングス系の鍵盤トラックを外したような1曲。チェレスタやグロッケンは大活躍。終盤では7曲目"Raffaella"系のモチーフも登場。
13. A STRANGE SYMBOL 2:10

4曲目がモチーフの6曲目を3連12割にしたヴァージョン。チェレスタ+グロッケン+鍵盤ストリングス+ギター(序盤のみ)+ベース+タイコと云うインストの編成や調性も6曲目に同じ。ただ、3連12割のビートは、偶数系のビートとは明らかに別モノの緊張感。
14. DEATHWATCH 1:54

4曲目"Daria and Carlotta"の冒頭モチーフを移調、6連のビートで纏めたような1曲。一連の同一モチーフに比べれば、ギターのアピール度がやや高いのかも。
15. DRAMATIC DECISION 3:24

4曲目と同一モチーフの前曲"Deathwatch"に7曲目の"Raffaella"をジョイント。エフェクト処理されたパーカスが面白い1曲。
16. THE HOUR OF INFERNAL GAME Pt.1 4:08

このトラックは貴重。4曲目"Daria and Carlotta"から再三登場する同一モチーフの集大成のようなナンバーだが、これはあの「ゾンビ」の1曲目"L'alba dei morti viventi"そのままの1曲。正に姉妹曲と云う感じ。ドラマティックな鍵盤のメロは当然別モノだが、エレベやタイコまでソックリそのままの雰囲気。お馴染みのBellTreeも登場する。
17. THE HOUR OF INFERNAL GAME Pt.2 3:11

これも前曲に負けず劣らず貴重な1曲。アルバム的に解釈すれば、5曲目"The Doll"の変奏に他ならないが、このタイトルも実は「ゾンビ」な1曲。"L'alba dei morti viventi"に続く今度は"Zombi"の姉妹曲。かなり似ている。と云うか、どちらの録音が先だったのかは判らないが、一方が参照にされていた事は明らか。
18. FINAL CONFRONTATION 3:16

4曲目"Daria and Carlotta"に始まる一連のモチーフ曲。16曲目で完結していたような気もする曲の並びを考慮すれば、ファイナルと云うタイトルも微妙だが、終盤では"The Doll"のテーマも登場する中、何れにせよ盛り上がる1曲。
19. EVIL'S TRIUMPH & END TITLES 4:15

この映画、タイトルから察すれば、悪魔が勝利を収める作品だったのかなと。楽曲の方は、またもや4曲目"Daria and Carlotta"に始まる一連のモチーフ曲。後半は、クロスフェイドする形で1曲目テーマをモチーフにする3曲目が登場。
20. DEATHWATCH (unused alternate version #1) (bonus track) 1:53

14曲目"Deathwatch"の別ヴァージョン。14曲目との違いは、5曲目"The Doll"のテーマが挿入される辺りや右チャネルのグロッケンのパートのパフォーマンスが異なる辺り。タイコが6連を刻まない辺りも大きく異なる。
21. GOOD VS. EVIL (unused alternate version) (bonus track) 4:30

タイトル上では12曲目"Good vs. Evil"の別ヴァージョン。ベースやタイコのユニゾンのリズムも異なるが、そもそも12曲目とは調性が異なる。7曲目"Raffaella"のテーマが登場する事や同一の調性を考慮すれば、15曲目"Dramatic Dicision"の別ヴァージョンと命名すべき1曲。
22. DEATHWATCH (unused alternate version #2) (bonus track) 1:09

14曲目"Deathwatch"の別ヴァージョン。"The Doll"のテーマの挿入+グロッケンの異なるパフォーマンスと云う違いは20曲目にも似ているが、その20曲目との違いは、グロッケンが3連のプレイに徹する辺り。
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