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SANREMO DANCE Original Title
SANREMO DANCE
Japanese Title
none
Artist
CLAUDIO SIMONETTI
Release Year
1983
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Piano, Fender Piano, Roland Jupiter 8, MC4 Roland Computer. Roland Vocoder Plus, Bass, Minimoog, Guitar
NICOLA DI STASO: Guitars
MARVIN JOHNSON: Drums
WALTER MARTINO: Drums
FABIO PIGNATELLI: Bass
RUSSELL RUSSELL: Vocals
LELLA ESPOSITO: Vocals
DAWN MITCHELL:
ANNA SIMONETTI:
FRENCH THOMPSON:
Label(s)
Gale Italiana (Italy)
Recorded at Simonetti Studio - January 1983
Arranged and Produced by CLAUDIO SIMONETTI
Introduction
"Easy Going"以下一連のソロから「シャドー」を挟んでのソロ第2弾。"Sanremo Dance"と云うアルバムタイトルの通り、サンレモ音楽祭にエントリーした著名曲をズラリと揃えたカヴァーコンピ盤。歌モノ7曲+インスト4曲と云う内訳だが、各タイトル毎の英題でも明らかな通り、歌モノは全て英語ヴァージョン。路線は違えど、世界的な知名度を得たシモネッティが放つイタロポップのPR的な趣旨のアルバムだが、これはかなり面白い。と云うか、珠玉の名曲揃いの内容が面白くないはずもない。しかも、インストアレンジのA5"Papaveri e Papere"やB2"E Se Domani"などはゴブリンファン垂涎の内容。
それにしても、同時代の一連の傑作ソロワークと同様、いまだCDリリースされないと云うのもマジで解せない。著名な映画音楽などのアレンジテイクを寄せ集めたオムニバス盤なども数多く存在するが、云うまでもなくここでの内容は全くの別モノ。と云うより別次元。ポイントもそれぞれに違うアレンジの面白さは、オリジナル盤のそれにも匹敵する。要は、レコード会社の定期な企画たる凡庸なオムニバスなどとは一線を画していたと云う話。後年の音楽ムーヴメントを見据えていたかのようなバリバリのラップが飛び出すのっけからノックアウトは必至。これはシモネッティのソロワークの中でも珠玉の1枚。
Track Listings
Side A
1. 24,000 BACI (Four an' twenty thousand kisses) (Celetano-Fulci-Vivarelli/Phillips) 3:27

1961年、アドリアーノ・チェレンターノ(Adriano Celentano)とリトル・トニー(Little Tony)のエントリーナンバー。この曲、昭和世代の日本人には「わたしあなたがスッキ~」と云うゴールデンハーフのカヴァー「24,000回のキッス」でもお馴染みのカンツォーネの名曲だが、こちらのコーラス頭はバリバリのラップアレンジ。ついては、平成世代にも通用するサウンド。ラップのパートと「アモン・デュール2」のようなロックオペラ的なパートのリピートで1コーラスと云う内容。2コーラスで終演。"Easy Going"の3枚目"CASANOVA"的なテイストの1曲。これはかなり面白い。7インチ盤"Papaveri e Papere"のB面に収録されたナンバー。
2. CUORE MATTO (Mad heart) (Savio-Ambrosino/Spellman) 4:02

1967年、リトル・トニー(Little Tony)のエントリーナンバー。「狂ったハート」と云う邦題でも知られる著名なカンツォーネポップ。これも幾度となく耳にした事がある著名な曲だが、ここではスリリングな原曲をおちょくるかのような軽快なノリが真骨頂。タイコや各種シンセのシークエンス+クワイヤ+ギター+ベースと云うパート編成。原曲さながらの情感豊かなヴォーカルと毒々しいクワイヤのアンバランス感が何とも笑える1曲。アルバム中でも最も斬新なアレンジなのかも。最終盤ではブルージーなフレーズもスポットで登場。
3. NESSUNO MI PUO' GIUDICARE (Nobody should judge) (Panzeri-Pace-Beretta-Del Prete/Nando) 3:49

1966年、プログレファンの間でも有名なカテリーナ・カゼッリ(Caterina Caselli)のエントリーナンバー。ここではファンキーな8ビートのアレンジだが、これは疾走するようなビートの原曲ともさほど印象は変わらず。ただ、スラッピーな2本のベースを全編でフィーチャーするアレンジと云うのもこの手の路線ではかなり斬新。ギタースラップのようにも聞こえるハイポジでのスラップもやはりベース。ラリー・グラハムとスタンリー・クラークのよみうりランドイーストでの競演を速攻で連想。ただこれって、ポップナンバーの歌伴なんですけどね。と云うか、その一方は間違いなくシモネッティのスラップ。そんなシモネッティの終盤のエレピソロでは、2本のベースも鮮明に聞こえます。
4. BISOGNA SAPER PERDERE (Lose to love) (Cini-Cassia) 3:27

1967年、ルチオ・ダッラ(Lucio Dalla)のエントリーナンバー。と云うか、これもメチャクチャ著名な曲。ここではニュートン・ファミリーやアラベスクのようなアップテンポの縦割り8ビートでのアレンジ。そんなディスコビートにも殊更フィットするエキゾチックなリフレインだが、この曲、UKのあの名曲"Nothing To Lose"にソックリ。ついては、英題もかすっているような感じ。何れにせよ、劇的なメロのイントロやタイトルを繰り返すリフレインなど、楽曲のアプローチはほぼ同じ。ジョン・ウェットンやエディ・ジョブソンの年齢を考慮すれば、この曲の洗礼を受けていても不思議ではないのだが。ちなみに、67年のサンレモでルチオ・ダッラとジョイントしていたのは、サンレモでも常連の"The Rokes"と云う英国のバンドだったりもする。
5. PAPAVERI E PAPERE (Poppa piccolino) (Mascheroni-Rastelli-Panzeri-Bob Musel) 3:50

1952年、あのニッラ・ピッツィ(Nilla Pizzi)のエントリーナンバー。これはインストのアレンジ版。タランテラと云えばこの曲と云うイメージの1曲。6/8と云うより、4つ割のビートが強調される4/4の3連曲と云う感じだが、何れにせよこれもかなり面白い。ギターが登場するコーラス間の劇的なパートも絶大な効果。シンセのベンダーでの6/8は、あの"Dr. Frankenstein"の終盤パートや"Suspiria"の間奏パートでもお馴染みのプレイ。サスペリアと云えば、エレナ・マルコスのおぞましい声はシモネッティのパフォーマンスだが、ここでのイントロやコーラス間でのユニークな声が正にそれ。ゴブリンファンにも何気に重要な1曲。7インチ盤では堂々A面を飾るナンバー。
Side B
1. MA CHE FREDDO FA (With a little love) (Mattone-Migliacci-Stellman) 3:40

1969年のステージでデビューを飾った"Nada"のエントリー曲。恐らくは、タイトルを連呼するリフレインが誰しもの記憶に残る著名なナンバー。原曲の方のアレンジまでは覚えていないが、ここではラテンスタイルの4/4。各種鍵盤とタイコのシークエンス+パーカス+ヴォーカル+クワイヤ+エレベと云うパート編成。取り分け強烈だったのは鍵盤のヴィヴィッドなサウンド。終盤ではゴブリンのソロも登場。ちなみに"Nada"と云えば、ゴブリンのメンツも複数参加した後年のアルバムでもファンの間では有名なアーティスト。
2. E SE DOMANI (If you should leave me) (C.A. Rossi-Calabrese/Altman-Stellman) 2:32

1965年、イタロポップの女王ミーナMina)のエントリーナンバー。クラウディオの父親エンリコ・シモネッティEnrico Simonetti)とミーナが競演するモノクロのPVでも知られる著名な曲。ちなみに、ミーナが進行役を務めるTVショーの映像は、エンリコの音楽センスとエンタメセンスが大いに満喫出来る。この"E Se Domani"の場合、ポップ、バロック、ディキシーランドなどなどさまざまなアレンジが矢継ぎ早に登場する中、その度に趣向を凝らしたエンリコの扮装も楽しめると云う内容。かなり笑える。

エンリコの子息クラウディオが手掛けたこのトラックは、いわゆるインストでボサでのアレンジ。シークエンスのタイコをバックにシンセがメロを奏でるソフトなパフォーマンスだが、随所に登場するヴォコーダーでの味付けや波音のSEなどが実に効果的。ハモンドのスケール早弾きをフィーチャーするイントロも面白い。
3. ANCORA (I'm sorry) (Mattone-Migliacci/Oldy) 3:30

1981年、エドゥアルド・デ・クレスチェンツォ(Eduardo De Crescenzo)のエントリー曲。80年代を代表するイタロスタンダード。これは70年代のポップをリアルタイムで体験出来なかった世代にもさまざまなカヴァーでお馴染みのはず。女性クワイヤのユニゾンを挟むリリカルなエレピによる1コーラス目、女性ソリストが登場する2コーラス目と云う構成。スローな8ビートシャフルによるアレンジ。終盤ではギターソロも登場。
4. COME SINFONIA (Dream world) (Donaggio/Don Kirkpatrick) 2:24

1961年、ピノ・ドナジオPino Donaggio)のエントリー曲。今ではイタリアを代表するコンポーザーのドナジオだが、そもそものキャリアの始まりは、サンレモにエントリーしたこのナンバーで入賞を果たした事。ここでのシモネッティのアレンジは、エレベとシンセがメロを交換する1コーラス目、シモネッティのソロをフィーチャーする2コーラス目と云う内容。情感豊かなインストヴァージョン。スローな8ビート。
5. MONTAGNE VERDI (Let me help) (G. Bella-Bigazzi/Fishman) 3:13

1972年、マルチェラ・ベラ(Marcella Bella)のエントリー曲。スローな16ビートでしっとり聞かせる原曲(邦題「青い山脈」)だが、ここでは8ビートの軽快なアレンジ。女性ヴォーカルは、マルチェラ・ベラのような歌声。切ない想いを吐露するかのようなメロは、当時の日本のフォーク系アーティストにも影響をもたらしていたのかも。
6. DIO COME TI AMO (Oh how much I love you) (Modugno/Vance-Pockriss) 3:10

アルバムのトリは、ジリオラ・チンクエッティが優勝を飾った1966年のエントリーナンバー。同年度のチンクエッティ主演映画「愛は限りなく」のテーマ曲。情感豊かでドラマティックなバラードの原曲だが、ここではコンチネンタルタンゴのインスト版にアレンジ。と云うか、そもそもその筋にも相応しい歌曲だった事を証明する1曲。ここでのアレンジでは、イントロやコーラス間での6連フレーズが出色。ちなみにこの曲のAメロのパートは、ジェリー・ゴールドスミスが後年手掛ける「氷の微笑」のテーマスコアにソックリ。
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