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Kasso (1984 Victoria LP) Original Title
KASSO
(a.k.a. KASSO 2)
Japanese Title
none
Artist
KASSO
Release Year
1984
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Various
Label(s)
Victoria (Spain)
Recorded and Mixed at Rimini Studio Record
Conducted by M. Flores and G. Meo
Produced by Giancarlo Meo
Introduction
ファーストのような"KASSO"と云うタイトルながらも、これは84年リリースの"KASSO 2"のスペイン盤。オリジナル盤収録の"Baby Doll (A1)"と"Running (B1)"を割愛する中、"I Love The Piano"を別ヴァージョンに差し替えた内容だが、それにしても、オリジナル盤の両面トップ曲を割愛する飛車角抜きのラインナップと云うのも通常ではありえない所。これも実は、シモネッティメオそれぞれの制作トラックで構成されていたオリジナル盤からシモネッティの制作トラックを割愛したに過ぎないものだが、何れにせよ、両面トップ曲を割愛するクローンのようなアルバムと云うのもかなり珍しいはず。(他の総合レヴューは、こちらのオリジナル盤のページをご参照下さい。
Track Listings
Side A
1. I LOVE THE PIANO (Simonetti) 3:42

オリジナル盤に収録されたシモネッティ制作のトラックとは全くの別ヴァージョン。これはジャンカルロ・メオが制作を手掛けた別ヴァージョンで、"Dancing on the Beach"とカップリングされた12インチ盤に"Radio version"として収録された1曲。ヴォコーダーのリフレインからアコピのソロまで全ての内容が異なる貴重な録音。ブラスセクションがポリシンセで代用されている辺りもオリジナルとは異なるが、最も大きな違いは2コーラス分のアコピのソロが1コーラスに纏められている辺り。ついては、2コーラス目の冒頭8小節でフィーチャーされるギターのソロも登場せず。そもそものソロの内容もセルフプロデュース版の方が格段にイイ。ただ、制作ルートも異なる全くの別ヴァージョンだった上に、入手困難なシングル盤のみでのリリースだった事を考慮すれば、この1曲のためにVictoria盤LPを購入しても決して損ではないのかも。と云うか、12インチ盤よりこのVictoria盤LPの方が入手困難だったりもするんだけど。
2. DANCING ON THE BEACH (M. Flores) 4:11

("KASSO 2"と同一のヴァージョン。以下のレヴューも"KASSO 2"のページに同じ。)
タイトルを眺めながら曲を聴けば、人もまばらになる時間帯の浜辺のようなイメージ。シークエンスの構成は、フラットな8ビート+ハンドクラップ+ヴァイブ系のお囃子+緩やかなアタックのシンセブラス系+ストリングスなど。そんなシークエンスに、アコピのハーモナイズメロとシンセブラスのモノフォニックなメロが交差する楽曲は、何気に仄々とした感じ。16小節ワンセットのコーラスがリピートされる中、終盤の2小節は取り分け味わい深い。フラットなシークエンスと手弾きのアコピが不思議なバランスを醸し出す1曲。
3. STATEN ISLAND (Simonetti) 3:35

("KASSO 2"と同一のヴァージョン。以下のレヴューも"KASSO 2"のページに同じ。)
81年のソロ"Claudio Simonetti"収録の名曲中の名曲。収録時間はほぼ同じながらも、これは純然たるセルフカヴァー。ハットが16を刻むオリジナルとは異なる印象のタイコだが、実はタイコを除く他のトラックが新たな録音と云う内容。ハットのチャネルを落としたタイコのトラックを基盤に新たなパフォーマンスを展開する貴重な1曲だが、大きな違いは、原曲ではディ・スターゾがプレイしていたギターのトラックをここではエレピで代用している辺り。Aメロ+サビ+Bメロで1コーラスと云う構成の中、超劇的なBメロに絡む木管サウンドのようなリフレインが登場しない事や、海鳥の鳴き声が挿入されない辺りもオリジナルとは違うが、シモネッティのヴァージョン違いのプレイが何よりの朗報。
4. SOUND OF RIMINI (M. Flores) 4:46

("KASSO 2"と同一のヴァージョン。以下のレヴューも"KASSO 2"のページに同じ。)
ハットやシンセのシークエンスは16分を刻むものの、これも基本8分割のビート。3曲目にも似たような抑制されたインスト曲。ハーモナイズするアコピがアタッキーなメロを取る辺りも3曲目に似ているが、テーマのBメロで表情がガラリと変わる辺りは、3曲目とはイメージも全く異なる。アコピのテーマに布石を打つイントロのDelay+Reverb処理されたオルガンも面白い。それにしても、ソロなしでも勝負できる辺りはさすが。
Side B
1. DREAM (M. Benelli-M. Nuti) 4:35

("KASSO 2"と同一のヴァージョン。以下のレヴューも"KASSO 2"のページに同じ。)
グルーヴする8ビートナンバー。タイコとベースが最後尾に位置する中、鍵盤各パートの位置の奥行きがそれぞれに違う面白い1曲。パッと見れば、ジョージ・ウィンストンを連想させる"Dream"と云うタイトルながらも、これは複雑怪奇な夢の世界をグルーヴィーなビートに乗せた前衛絵画のようなサウンド。ヴォコーダーの声の主が夢を見ている当事者と云うイメージ。
2. ROUND DANCE (P. Gianolio) 5:46

("KASSO 2"と同一のヴァージョン。以下のレヴューも"KASSO 2"のページに同じ。)
シークエンスを背景にアコピがメロを奏でるA面路線のインスト。これは基本16分割のビート。キャッチャーで熱っぽいアコピのメロは、"Round Dance"と云うタイトルにもリンク。各コーラス最終盤のリフレインは、ロッキーのテーマのようにも聞こえる。面白かったのは、序盤はシークエンスのようにも聞こえるギターのミュートバッキングが尻上がりに熱くなる辺り。終盤のAメロ部分のコーラスではアコピのソロも登場。
3. DIG-IT (Meo-Wesley-Simonetti) 5:11

("KASSO 2"と同一のヴァージョン。以下のレヴューも"KASSO 2"のページに同じ。)
前曲の流れを汲む16ビートのインスト。端から熱いイメージの楽曲は、前曲の続編と云う感じ。中盤のアコピのソロは、アルバム中でも最もヒートアップ。アコピとシンセがMIDIでリンクする中、伸びたテープを聞かされているようなその残響処理はかなり特徴的。終盤で登場するクリシェのパートにも意表を突かれる。
4. A NEW LIFE (G. Meo-I. Spagna-P. Gianolio) 4:47

("KASSO 2"と同一のヴァージョン。以下のレヴューも"KASSO 2"のページに同じ。)
ドラマティックな8ビートヴォーカル曲。イントロやコーラス間でのディストーションギターは、アルバムでも初登場。そもそもが熱いイメージのギターのリフレインも、シンセとのユニゾンでやや異色のサウンドに変貌。80年代中期から後期の高中正義さんのヴォーカル曲や当代の和製AORのようにも聞こえる1曲だが、何れにせよこの手のサウンドは、80年前後のシモネッティのキャリアでは想像も出来なかった路線。ついては、シモネッティがイニシアティヴを執るアルバムではなかった事も明らかに。
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