Return to Top トップページへ
overview
related artists
filmography
chronology
link
webmaster
SIMONETTI HORROR PROJECT - Days of Confusion (1992)
X-TERROR FILES Original Title
X-TERROR FILES
Japanese Title
none
Artist
SIMONETTI
Release Year
1996
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
ANDREA FOIS: Guitar
MAKIS P. TOPOLINOS: Drums
PICK HOLSEN: Bass
MAURIZIO GIAMMARCO: Sax on "Gamma"
PETRA MULLER: Soprano on "Opera"
PINA MAGRI: Soprano on "Phenomena"
and
DONATO IOZZELLI: Guitars (8, 11 & 12)
MAURIZIO COLORI: Bass (8, 11 & 12)
SIMON POUDS: Drums (8, 11 & 12)
Label(s)
Polygram Italia (Italy)
Arranged by CLAUDIO SIMONETTI
Recorded at Acquario Studio - Rome (March and April 1996)
Engineer: Giuseppe Ranieri
Artwork: GORIAL
Introduction
ホラープロジェクトの2枚をリリースして以降、各種編集盤のリリースを除けば、暫し音沙汰のなかったクラウディオ・シモネッティが96年に突如リリースしたニュープロジェクト中心の企画盤。クラウディオの亡き父エンリコに捧げられた1枚。ホラープロジェクトの2枚目"Days of Confusion"を中心に過去の5曲(Opera, 1997: Fuga Da New York, Blade Runner, Halloween, Zombie Zone)をジョイントする内容は編集版とも勘違いされやすいが、その実これはバリバリオリジナルな珠玉の1枚。
ホラープロジェクトの上を行くドライヴ感の"Tenebre"や"Phenomena"はもとより、ライヴ感覚の炸裂するニューカヴァーは何れも出色の内容。後年のデモニアのようなユニットの立ち上げも、実は本タイトルのリリース時点で意図されていたような印象。後年の"The End of Millenium"にも収録される"Phenomena"と"Gamma"を除けば、X-Files, Suspiria, Demon, Tenebre, Profondo Rosso, Twin Peaks, Tubular Bellsの7曲はこのアルバムでしか聴けない貴重な録音。"X-Files"や"Twin Peaks"などの珍しいカヴァーも然る事ながら、"Tenebre"と"Tubular Bells"はなかんずく貴重な内容だが、何れにせよ、他のニューカヴァーも漏れなく面白い。個人的には90年代のカヴァー編では最も好きな1枚。
Track Listings
01. X-FILES (Mark Snow) 4:03

米FOXテレビ制作の連続ドラマ「Xファイル」のテーマ。96年3月から4月にかけて行われた録音と云うクレジットによれば、元FBI捜査官で裏切り者のクライチェクの暗躍やブラックオイル型のエイリアンなどが描かれる第3シーズンから第4シーズンの人気絶頂期でのカヴァー。後年リリースされたDVDにはイタリア語の吹き替えシーンなどもフィーチャーされていたが、超常現象にはイマイチ疑い深いイタリア人にも大ウケしていた事は確か。アルバムトップに収録された事が何よりの証拠。何れにせよ、このテーマ曲のカヴァーの方もそんな人気絶頂期のモチベーションも顕著な白熱のパフォーマンス。

ディレイサウンドでもお馴染みのパートに2拍3連のハードな8ビートを挟む構成は、サスペリアの原曲にもソックリな展開。木霊のようなシンセ音で幕を下ろす辺りもサスペリアのようだが、何れにせよこれは出色のカヴァー。通常、超有名テーマのカヴァーにはイマイチ熱中出来なかったりもするが、個人的には何度もリピートした1曲。2拍3連のハードなパートで炸裂するシモネッティのソロは掛け値なしでカッコイイ。ちなみに、後年の"The End of Millenium"では、同じクリス・カーター筋の"Millenium"のカヴァーも登場。
02. SUSPIRIA (Simonetti-Marangolo-Morante-Pignatelli) 3:42

これは、91年のホラープロジェクト版のカヴァーを再びカヴァーした1曲。テーマのルーティンが1分過ぎまで続いた後、4小節1セットで帰結するお馴染みのテーマモチーフに2小節ワンセットでの劇的なトニックモーションが登場、2拍3連アクセントのハードなパートに突入する中、新たなヴォイシングが付け加えられたギターソロを経てクライマックスに向かう展開は、ホラープロジェクト版の構成に全く同じ。となれば、プレイヤー個々のスキルに注目が集まるが、正直これは甲乙付け難い内容。手堅いアレンジのエレベはさて置き、タイコもギターもそれぞれにイイ。強いて特徴的だったと云えば、タイコのマキス・P.トポリノスのスネアワーク。ギターで云えば空ピッキングのような返しのスティックワークが絶品だった。ホラープロジェクト版のカヴァーと同様、総じて楽しめるアレンジに違いはないが、個人的には、ヴォイシングもそのままでの原曲の中盤パートにバリバリのメタルソロが乱入するようなヴァージョンがどうしても聴いてみたい。
03. DEMON (C. Simonetti) 4:56

91年のホラープロジェクトや後年のデモニアなど数あるカヴァーの中でも最もコンボ編成にフィットするアレンジ。原曲のイメージにも最も近い。マリンバ的な音色とオルガンの掛け合いが小ぢんまりと聴こえる辺りはこのカヴァーの大きな特徴。鍵盤が2枚揃えば、5ピースで余裕のバンドアンサンブルが楽しめるアレンジ。
04. TENEBRE (Simonetti-Morante-Pignatelli) 3:56

2曲目のサスペリアと同様、91年のホラープロジェクトとほぼ同一のアレンジ。メンツが変わればイメージが変わるのも当然の話だが、ここでのホラープロジェクトの上を行く疾走感にはタイコが大きく関与。と云うより、シャープなスネアを中心に据えるミキシングのインパクトは絶大。とにかくこのバランス、スネア1個でも充分のように思えてしまったほど。スタジオライヴのような臨場感に終始する1曲。
05. PHENOMENA (C. Simonetti) 4:30

これは待ちに待った1曲。と云うか、原曲を踏襲するハードなパフォーマンスは誰もが望んでいたのではないだろうか。91年のホラープロジェクトでは、意表を突く斬新なアレンジで肩透かしを食らったような感じだったが、ここでの原曲のエッセンスにバリバリの疾走感が融合するインパクトはとにかく絶大。悲鳴のサンプリング音源などはオリジナルのイメージとは当たり前のように異なるが、これも84年当時の興奮を再現するための重要なファクター。後年のデモニアでも同様のアプローチで甦る中、新たなモチーフを追加するテクニカルなサウンドに魅了されたのも事実だが、やはりどこかが違う。と云うより、これも85年当時の潜在的なストレスに他ならぬ感覚。当代最新鋭のシーケンサーにも当たり前のように驚かされていた一方、バンドアンサンブルであればさらにグルーヴ出来る事も明らかだった訳なので。何れにせよ、この録音はなかんずく貴重。アルバムのリリース当時、車の中でもガンガン聴きました。
06. OPERA (C. Simonetti) 2:28

87年の「オペラ座/血の喝采」製作の際、シモネッティがテーマ曲のイメージで提供したナンバー。ソプラノはペトラ・ミュラー女史。リリカルなメロとアルペジオがアカデミックな転調の中で炸裂。移調する後半の展開も出色。エンドクレジットで使用される他、劇中では、舞台監督の惨殺現場から街に彷徨い出るヒロインの姿を描くシーンで登場。シモネッティ版のサントラに収録されたトラックと同一のヴァージョン。
07. PROFONDO ROSSO (Simonetti-Morante-Martino-Pignatelli) 5:31

原曲そのままのアンサンブルに8ビートのアドリブパートをジョイントした1曲。2曲目のサスペリアや4曲目のシャドーと同様、91年ホラープロジェクト(Rock Live Version)と同一の構成。75年のオリジナルとは反対で「鍵盤→ギター」の順番でユニゾンになる2コーラス目の挿入部もホラープロジェクトに同じ。アレンジでの違いは、ビ、ビビビビビ~と云う不気味な男性クワイヤのサンプリングが挿入されない辺りだけだが、総じてこちらの方が75年の原曲の雰囲気に近い。無論、後半のアドリブパートを除けばと云う話。そのアドリブパートの内容は当たり前のように異なるが、何れにせよこれは本タイトルでしか聴けない貴重な録音。
08. 1997: FUGA DA NEW YORK (John Carpenter-Alan Howarth) 4:21

92年"Days of Confusion"の録音。(以下、オリジナル盤のレヴューとほぼ同じ内容)
ジョン・カーペンター監督作品「ニューヨーク1997(Escape From New York: 1981)」のテーマ。2曲目の「ハロウィン」同様、カーペンター監督が自ら手掛けたオリジナルナンバー。ハウス的なエッセンスとメタリックなバンドならではのグルーヴ感が融合する出色のアレンジ。ペーソスたっぷりの原曲のヴォイシングも輝きを増しているような感じ。オルガンのスケール早弾きやサンプラーのリフレインもこのアレンジでの大きなポイント。「1997」と云うタイトルでありながら「1988」と連呼する女性DJ?だが、これはDJが語るスクリプトの内容の通り。ちなみに、400%の犯罪発生率に達した米国がマンハッタン島の隔離政策を実施したのが1988年と云う内容は、映画の冒頭スクリプトと全く一緒。と云うか、「1988」と聞いただけでこの辺りにピンと来た方は相当の映画通。
09. GAMMA (Enrico Simonetti) 3:57

クラウディオの亡き父エンリコが手掛けた伊テレビドラマのサントラテーマ。ゴージャスな生ストリングスや当代ならではのギターのリフレインは登場しないが、ヴォイシングからインスト編成まで原曲そのままの忠実なカヴァー。哀愁のテナーは、82年のゴブリンの傑作"VOLO"や翌年の"CLASSICS IN ROCK"でもお馴染みのマウリツィオ・ジャンマルコ。それにしても、何度聴いてもドラマティックな1曲。エンリコに捧げられたこのアルバムでは、云うまでもなく超目玉のナンバー。ちなみに、87年のTVショー"Pronto e' La Rai?"でのパフォーマンスを含めれば、これは2度目のカヴァー。
10. TWIN PEAKS (Algelo Badalamenti-David Lynch) 5:03

90年代TVドラマブームの先駆けとも云える人気シリーズ「ツイン・ピークス」のサントラテーマ。ちなみに、あのクリス・カーターが「Xファイル」に着手したのも、恐らくはこの「ツイン・ピークス」が全世界を席巻した事に触発されてのもの。そんなワールドワイドなヒットを如実に物語るこのカヴァー曲は、耳にした瞬間、あの寒々とした町並みや製材所のカットが映し出される番組のイントロも思い浮かぶ原曲にも忠実な内容。鍵盤の音色や各パートのエフェクト処理まで原曲そのままの序盤だが、アコピのオブリガードはこのカヴァーならではのパフォーマンス。また、ダイナミックなバンドアンサンブルに転じる中盤以降は、硬派なインストバンドならではの醍醐味も随所にフィーチャー。中でも32分割のスリリングなシンバルワークも登場する終盤は出色の内容。原曲を踏襲するカヴァーでは総じて珠玉の内容ではないだろうか。
11. BLADE RUNNER - Main Title (Vangelis) 4:13

92年"Days of Confusion"の録音。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
リドリー・スコット監督作品「ブレードランナー(Blade Runner: 1982)」のエンドタイトル。16分割のアルペジオが唸りを上げる原曲だが、ここでは16分割のギターリフで代用。情緒豊かなカリオペ風の音色がメロ(1コーラス目)を奏でる辺りも印象は大きく異なる。ギターVOXやオケヒットのアグレッシヴなサウンドもこのカヴァーならではのアレンジ。終盤のシモネッティのソロは最大の聴き所。
12. HALLOWEEN (John Carpenter-Alan Howarth) 4:14

92年"Days of Confusion"の録音。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
ジョン・カーペンター監督作品「ハロウィン(Halloween: 1978)」のテーマ。原曲そのままのヴォイシングにハウス的なビートを加えたアレンジ。と云うか、このハウス系のビートが絶妙にフィット。それにしても、このファジーなテーマ曲がホラー系映画スコアのスタンダード的な存在になるとは今更ながらにビックリ。映画のリリース当時、予想出来た方などもいなかったはず。
13. TUBULAR BELLS (Mike Oldfield) 4:47

ウィリアム・フリードキン監督作品「エクソシスト(The Exorcist: 1973)」のテーマでもお馴染みのマイク・オールドフィールドの大ヒットナンバー。これは92年"Days of Confusion"の録音とは完全に異なるニューカヴァー。しかも、曰く付きの前作とは異なる正攻法でのカヴァーアプローチとシモネッティの怒涛のソロが融合するファン垂涎の内容。7/4+8/4拍子でワンセットのテーマパートを終始貫くシンプルな構成ながらもインパクトは絶大。2001年のデモニア作品"Live...or Dead"でも同様のアプローチで焼き直されているが、シモネッティのソロが聴けるのはこちらだけ。しかも2コーラスにもわたる長丁場の内容。ヒートアップする2コーラス目のソロは取り分け出色。イントロでは「蛍の光」(原曲はスコットランドのフォークソング)も登場。と云うか、そのオチは全く分からないが、何れにせよ、これはファン必聴の1曲。他のアルバムでは聴けない貴重な録音だった事を考慮すれば、このトラック1曲のためにアルバムを購入しても損はないはず。
14. ZOMBIE ZONE (C. Simonetti) 2:22

92年"Days of Confusion"の録音。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
脈拍や風を表現するSE、ウィンドチャイム、数パートのシンセ、声楽のエチュードのようなリフレイン、エレピのアルペジオなどが交錯する絵画的な1曲。タイトルから察すれば、ゾンビがうごめく危険地帯に無垢な少女が取り残されているようなイメージ。エチュードを歌う女性の声がサンプラーだった事を明らかにするエンディングは、アンドロイドが正体を見破られているようなSF的な面白さも感じるが、そもそものイメージからすればあれは他ならぬ悲鳴。要は、エグイ1曲だったと云う事ですね。
Copyright: The Fantastic Journey of Goblin - Authored by clockrestorange - All trademarks and copyrights on this page are owned by their respective owners.