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CLAUDIO SIMONETTI - Classics in Rock (2004 edition)
SIMONETTI HORROR PROJECT - Days of Confusion (1992)
CLASSICS IN ROCK Original Title
CLASSICS IN ROCK
Japanese Title
none
Artist
CLAUDIO SIMONETTI
Release Year
1997
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
DANIELE CONTE: Drums
FEDERICO AMOROSI: Bass
DIEGO REALI: Guitar
MAURIZIO GIAMMARCO: Sax
DESIREE MOHAMMED: Vocal on "I love you"
RES: Gospels Chorus on "I love you"
and
DONATO IOZZELLI: Guitars (12 & 14)
MAURIZIO COLORI: Bass (12 & 14)
SIMON POUDS: Drums (12 & 14)
Label(s)
BMG Ricordi (Italy)
REWRITTEN BY CLAUDIO SIMONETTI
Arranged by CLAUDIO SIMONETTI
"I love you" chorus recorded at PLASUREDOME STUDIO - Lucca by ROBERTO NARDIELLO & LUCA CONTITI
Art by GORIAL
Cover Photos by ALFREDO MARCHEGGIANI
Spot TV by PROXIMA (Roma)
Directed by CLAUDIO NAPOLI
Recorded and Mixed at NEW CASTLE STUDIO - Rome
Engineers: CLAUDIO SIMONETTI & DANIELE CONTE
Produced by GIANCARLO MEO & CLAUDIO SIMONETTI
Introduction
古典から現代までを網羅する名曲カヴァー集。月光/ベートーヴェン、歓喜の歌/ベートーヴェン、G線上のアリア/バッハ、大ソナタ悲愴/ベートーヴェン、愛のロマンス/ナルシソ・イエペス、トッカータとフーガ/バッハ、エリーゼのために/ベートーヴェン、カンタータBWV147/バッハ、亡き王女のためのパヴァーヌ/ラヴェル、ボレロ/ラヴェル、交響曲第40番/モーツァルト、カルミナ・ブラーナ/カール・オルフ、熊蜂の飛行/リムスキー=コルサコフ、以上錚々たるラインナップをシモネッティの傑作オリジナル"To Federica"で締め括ると云う内容。92年の"DAYS OF CONFUSION"からカップリングされた「カルミナ・ブラーナ」と"To Federica"を除けば、このアルバムでしか聴けない貴重な録音ばかり。「大ソナタ悲愴」を料理した唯一のヴォーカルナンバー"I love you"などは、プロモート次第ではチャートインも必至の出来栄え。
強力なサポートメンバーは相変わらずだが、中でもディエゴ・レアーリのギターワークは超目玉。「トッカータとフーガ」でのプレイは、ソロ・バッキング合わせて200%のドライヴ感。ズージャが生業のマウリツィオ・ジャンマルコも、前作"X-TERROR FILES"に引き続き「エリーゼのために」と「亡き王女のためのパヴァーヌ」の2曲で客演。そんなバックアップのメンツも然る事ながら、やはりここでの主役はシモネッティ。古典をカヴァーするいわゆる企画版と云ったイメージのためか、プロモーションには恵まれなかった1枚だが、この傑出したアルバムをその筋のファンだけが独占すると云うのもあまりに勿体のない話。ここでの総じての音楽センス、マジで凄いと思うのだが。
Track Listings
01. CHIARO DI LUNA (Lv. BEETHOVEN Sonata per pianoforte no.14 in DO Diesis Min. OP.27 no.2 "Moonlight") 4:41

ベートーヴェンの「月光」。ピアノソナタ第14番。8番「悲愴」23番「熱情」に並ぶベートーヴェンの三大ピアノソナタの一つ。ここでのアレンジは、原曲のテーマ1セットからピアノソロに移行した後に新たなコード進行のパートを加えた変奏。と云うか、ピアノソロのパートも原曲には登場しないヴォイシングだが、続くニューモチーフ共に出色の内容。古典のロック的アレンジに端から偏見を持つような方には耐えられないかもしれないが、そもそも「月光」と云うイメージタイトルも後世の人々が付けたもの。ルートヴィヒの苦悩そのものを表現した曲だったのであれば、ここでのアレンジのように創作の喜びに転じるようなドラマティックな展開も見事にはまる。イーヴンな視野で捉えればこれは超傑作。と云うか、かなりシビレる。これはデモニアでもカヴァーして欲しい1曲。
02. INNO ALLA GIOIA (Lv. BEETHOVEN sinfonia no.9 in RE Min. OP.125) 4:47

ベートーヴェンの「歓喜の歌」。云わずと知れた第九交響曲第9番ニ短調作品125。冒頭の1コーラス終了後、ギターのリフレインを皮切りに飛び出す新たなヴォイシングが格別。第九と云えば、元々がパーカスにも注視する革新的な交響曲だった訳だが、その辺りを伺わせるタイコとギターのアカデミックなリフレインがとにかく絶品。2拍3連のビートを刻む辺りでは、リッチー率いるレインボーのカヴァー"Difficult to Cure"も髣髴とさせるが、原曲のモチーフにアシッドなパートを挟むだけだったレインボーのカヴァーとは基本的に別モノ。コンテンポラリーなヴォイシングがとにかく格別の1曲。
03. ARIA SULLA QUARTA CORDA (J.S. BACH Suite no.3 in RE BWV 1068) 4:49

バッハの「G線上のアリア」。管弦楽組曲第3番エール楽章。リリカルなイメージそのままのテーマから原曲のヴォイシングによる4ビート、ハードな8ビートのブリッジ、原曲を下敷きにするコード進行の4ビート、ハードな8ビートのブリッジ、原曲を下敷きにするコード進行の4ビート+モノシンセのアドリブ、ハードな8ビートのブリッジ、シャフル+1コードによるギターのアドリブ、そして、シャフルのまま原形を留めぬエンディングを迎えると云う構成。モードなパートはさて置き、これはある意味、ジャック・ルーシェにも迫るインパクト。
04. I LOVE YOU (C. Simonetti-G. Meo) (taken from PATETICA - Lv. BEETHOVEN Sonata per pianoforte no.8 in Do Min. OP.13) 4:39

ベートーヴェンの「大ソナタ悲愴」。ピアノソナタ第8番ハ短調作品13。これは、お馴染みの第2楽章アダージョ・カンタービレをヴォーカルチューンにアレンジした1曲。と云うか、ヴォイシングもそのままの傑出したポップナンバー。ついては、ルードヴィヒのロマン派草創当時のポップ感覚が如何に優れたものだったかと云う事。このカヴァー、感受性豊かで涙もろい人は泣けるのかも。
05. GIOCHI PROIBITI (Anonimo su elaborazione di Narciso YEPES) 3:52

ナルシソ・イエペスの「愛のロマンス」。ルネ・クレマン(René Clément)監督作品「禁じられた遊び(Jeux interdits: 1952)」のテーマ曲。オーケストラに払える資金がなかった事からイエペスに一任された映画のスコアは、元々がアンサンブルなしでのギターソロ。ついては、バリバリアンサンブルの変奏には大胆な印象も受けるが、これは原曲のエッセンスと映画そのもののペーソスをリンクさせる傑出した内容。時折顔を出すディストーション炸裂のギターも爆撃機のような感じ。タムタムとベードラだけにとどまるタイコもかなりイイ感じ。
06. TOCCATA E FUGA (J.S. BACH Toccata e Fuga in RE Min. BWV 565) 5:05

バッハの「トッカータとフーガ」。ニ短調作品目録565。アブリッジしたトッカータのパートから怒涛の8ビートに突入、そのテーマ的なリフレインからフーガに移行した後、独自のコード進行でのギターソロを挟んで帰結すると云う展開。これは後年のデモニア版("Zombi"のボーナストラック)と比較しても甲乙付け難い内容。凝りに凝ったリズムアレンジとヘヴィネス度120%のデモニア版は、ギターのソロもソロと云うよりリフレイン的なフレーズに終始しているが、怒涛のソロを披露するこちらのギターは、当代ならではのテクニカルなフレーズも然る事ながらドライヴ感が圧倒的。伊プログレメタルのバンド"DGM"のギタリストとしても知られるディエゴ・レアーリだが、とにかく巧い。アカデミックな素養は、ここでの数々のフーガのリフレインでも明らか。ハードさと疾走感では90年代のシモネッティ作品でもベストの1曲。
07. PER ELISA (Lv. BEETHOVEN Für Elise) 4:30

ベートーヴェンの「エリーゼのために」。イ短調のピアノ小品。スクラッチも飛び出すグルーヴィなリズム+近親転調(Am→Fmaj7)を匂わすイントロ、遂に飛び出す近親転調(Am→Fmaj7)によるテーマパートの変奏、テナーのソロ、シンセのソロ、イントロと同一のコード進行(Am→Fmaj7)の繰り返しでフェイドアウトと云う構成。流して聴いてしまえば、メインのテーマパートだけに着手した変奏のようにも思えるが、テナーのソロのパートが原曲最初の展開部(Fmajに近親転調した後にCmajに転調するパート)の変奏で、続くシンセのソロのパートが原曲最後の展開部の変奏のはず。ちなみに、原曲1度のトニック(Am)を3度のトニック(Fmaj7)で代用するテーマパートのヴォイシングも、原曲最初の近親転調(Am→Fmaj7。その直後はCmaj)に因んだアイディア。そんな洗練されたヴォイシングからリズムのヴァリエーションに至る全てが絶品。古典からポップまでを網羅するシモネッティのポテンシャルが惜しみなく発揮された1曲。傑作。
08. CORALE (J.S. BACH Cantata BWV 147) 4:40

バッハカンタータ作品目録147ト長調。邦題は幾つもあり。コラールの中でも最も著名な1曲。原曲のヴォイシングを活かした4小節1セットのモチーフとその変奏の4小節(終盤ではギターソロ)、原曲のメロをアップテンポの3連で奏でるテーマ、ハモンドのソロ、多彩な音色が3連のユニゾンを奏でる祭囃子のようなパートなどをシャフルに乗せたゴキゲンな変奏。ギターソロをフィーチャーする変奏パートのヴォイシングは絶品。
09. PAVANA (M. RAVEL "Pavane pour une infante défunte") 3:34

モーリス・ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。さまざまなアンサンブルでも取り上げられる著名曲ながらも、元々はピアノの独奏曲。ついては、コンボスタイルでの変奏にも無限の可能性を秘めた1曲。ここでのアンサンブルも、テナー+アコピ中心の各種鍵盤にダイナミックなタイコが絡むバリバリのコンボスタイルだが、そのインパクトは数十人のオケにも匹敵。と云うか、原曲そのものの凄味を改めて実感。ヴォイシングに手を付けられた痕跡もない中での僅か数ピースでの絶大なインパクトと云うのも、他ならぬ原曲そのもののポテンシャル。シンプルな編成でオリジナルの凄味を引き出したこの変奏も、数あるカヴァーの中でも名演の一つに入るはず。
10. BOLERO (M. RAVEL Bolero) 6:01

モーリス・ラヴェルの「ボレロ」。3/4を延々繰り返す(スネアではなくハットだが)リズムや、ラヴェル作曲のメロそのものを引用する辺りは原曲の変奏には違いないが、1個のクレッシェンドには止まらぬダイナミックな抑揚の数々+多彩なヴォイシングの挿入は、原曲とはまるで別モノ。基本モチーフはラヴェルのそれに違いはないが、これはラヴェルにインスパイアされたシモネッティ版のボレロとでも呼ぶべき1曲。フェイドアウトするエンディングではラヴェルの手を完全に離れているが、要はこれもELPの「奈落のボレロ」のような類のオリジナリティ。シンセのソロに続くユニゾンのパートで4/4のシャフルになっていた時点で、既にオリジナル化していたような内容。ロックのダイナミズムも堪能出来る面白い1曲。
11. SINFONIA No.40 (W.A. MOZART Sinfonia no.40 in SOL Min. KV 550) 4:16

モーツァルトの「交響曲第40番」。ト短調ケッヘル番号550。お馴染みのテーマをグルーヴする8ビートに乗せた1曲。パーカッシヴなアコピをフィーチャーするイントロ、シンセやハモンドのソロでのヴォイシングは、この変奏ならではのバリバリロックなアレンジ。何よりシビレるのは、ディストーション炸裂のギターによるバスのパート。さすがにソロは遠慮しているが、存在感はピカイチ。このロック度120%のヴァリエーション、自由奔放なアマデウスにも絶対にウケたはず。
12. CARMINA BURANA (C. ORFF "Fortuna imperatrix mundi") 4:03

カール・オルフ(Carl Orff)の「カルミナ・ブラーナ」。グルーヴィなビートに終始するハウス系でのアレンジだが、お馴染みのテーマのパートはヴォイシングもそのまま。やや驚かされたのは、そもそもの調性が原曲とは違う辺り。ニ短調(原曲)からホ短調に移調する中、インパクトが何気に異なる事も確かだが、その真意についてはイマイチ謎。ギターのアルペジオとシンセが登場するコーラス間のパートはこの変奏ならではのアレンジ。それにしても、この辺りの移調を含むカヴァーがサクッと出来てしまうと云うのも、他ならぬサンプリング技術の賜物なのかも。ちなみにこのトラック、最終トラックの"To Federica"と同様、92年の"DAYS OF CONFUSION"からの1曲ながらも、冒頭のハットの位置は明らかに違う。
13. IL VOLO DEL CALABRONE (N. RIMSKY KORSAKOV Suite "Flight of the bumble bee") 1:23

リムスキー=コルサコフ「熊蜂の飛行」。これは超絶なピアノソロ変奏とは違うオーケストラ版に近いアレンジ。オーケストラ版の醍醐味と云えば、熊蜂の羽ばたきを表現すべく管弦各パートを交差させるアレンジだが、その辺りは各種鍵盤を網羅するここでは自由自在。ブリブリのバンドアンサンブルになる後半は、アメコミ系ヒーローモノのテーマ曲のような感じ。と云うか、ブルース・リーが出演していた「グリーン・ホーネット」のテーマもこの曲にインスパイアされた1曲。そう云えば、オージー映画「シャイン」のモデルになったデイヴィッド・ヘルフゴット氏もオスカーの授賞式で演ってましたね。
14. TO FEDERICA (C. Simonetti) 3:13

92年の"DAYS OF CONFUSION"からの1曲。名曲が連なる中での「オリジナル」と云う辺りからも、シモネッティの自信が伺える一曲。と云うか、この曲、毒気はないけどマジでカッコイイです。2拍3連の劇的なイントロ、エマーソンを髣髴とさせる数々のリフレイン、アカデミックなリフの数々と聴き所も満載。管弦楽のサウンドもかなりゴージャス。リリース当時はもとより、21世紀初頭の鍵盤インストナンバーを羅列しても最高水準のポテンシャル。名曲。
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