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CLAUDIO SIMONETTI (1981)
SIMONETTI HORROR PROJECT (1991)
X-TERROR FILES (1996)
THE END OF MILLENIUM Original Title
THE END OF MILLENIUM
the best of CLAUDIO SIMONETTI
Japanese Title
none
Artist
CLAUDIO SIMONETTI
Release Year
1998
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
MAURIZIO COLORI: Bass (2,11,15)
DINO KAPPA: Bass (8)
PICK HOLSEN: Bass (9,10)
GIULIO SIRCI: Drums (2,11,15)
WALTER MARTINO: Drums (8,16)
MAKIS P. TOPOLINOS: Drums (6,9,10,14)
GIACOMO CASTELLANO: Guitar (2,4,11,15,16)
NICOLA DI STASO: Guitar (8)
ANDREA FOIS: Guitar (9,10)
Dr. FELIX: Rapper (4)
DAVID SION: Rapper (16)
MAURIZIO GIAMMARCO: Sax (9)
LUCA CUCCHETTI: Scratching Effects (2,4,11,16)
PINA MAGRI: Soprano Vocalist (10)
PETRA MULLER: Soprano Vocalist (7)
ORCHESTRA SCARLATTI - Napoli: String (8)
Label(s)
CSCD (Italy)
Produced and Arranged by Claudio Simonetti
C.1998
Introduction
98年にリリースされた「ベスト選曲+新曲」によるコンピレーションアルバム。ベスト選曲のトラックは、81年の"CLAUDIO SIMONETTI"から1曲(Planet Isabel)、87年の"OPERA"から1曲(Opera)、91年の"SIMONETTI HORROR PROJECT"から6曲(Profondo Rossox2, Suspiria, Ozone Free, Tenebre, Demon)、96年の"X-TERROR FILES"から2曲(Gamma, Phenomena)と云う布陣。ついては、全10曲から6曲がピックアップされた91年の"SIMONETTI HORROR PROJECT"が選曲の中心。
一方の新曲は、Millenium (1), Era of Acquiaio (3), The End of Millenium (6), Luxor (12), Renaissance (13), The Arabian Suite (14)の全6曲。タイコのマキス・P.トポリノスがジョイントする6と14以外は、シモネッティの多重録音による独演。世紀末に向かう最中にリリースされたこのアルバム、何より面白かったのはそれぞれの新曲がテーマ色豊かだった辺り。クリス・カーターの"Millenium"のテーマも、単なるドラマ曲のカヴァーではなく世相のニーズをカヴァーしたようなもの。"The End of Millenium"や"Renaissance"も他ならぬ当代を反映するテーマ。"Luxor"もタイムリーなトピックを扱うシリアスな1曲。
そんな新曲も然る事ながら、あの81年の名曲"Planet Isabel"の収録もここでの大きなポイント。と云うより大事件だった。81年の超名盤"CLAUDIO SIMONETTI"からCD化されたナンバーも、実は"Planet Isabel"が初めて(85年のデモンズに収録された"Out of Time"は、弦楽セクションにやや緊張感を欠く別ヴァージョン)。名曲中の名曲"Staten Island"の81年ヴァージョンが未収録だった辺りはやや残念だが、何れにせよ、凡庸なベスト盤などとは全く異なるこのタイトルもコレクション必至の1枚。
Track Listings
01. MILLEMIUM (M. Snow) 3:52

米テレビ界のヒットメイカー、クリス・カーターが「Xファイル」との二足の草鞋で製作総指揮を手掛けた人気TVシリーズ「ミレニアム」のテーマ。ちなみにTVシリーズのタイトルは、"Millenium"ではなく"Millennium"。世紀末のイメージもそのままだった原曲は、ルーズなフィーリングの8ビートスロー。ここでは原曲そのままでのヴォイシングで倍テンポの16ビート。いわゆるハウス系。イメージ的には"DAYS OF CONFUSION"収録の「ニューヨーク1997」に近いのかも。
02. SUSPIRIA (Simonetti-Marangolo-Morante-Pignatelli) 3:32

91年"SIMONETTI HORROR PROJECT"の収録トラック。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
ゴブリン版の原曲ヴァリエーションとしても通用するテーマのルーティンは1分過ぎ辺りまで。以降は原曲のイメージを塗り替える大胆なアレンジ。と云うのも、4小節1セットで帰結するお馴染みのテーマモチーフに、2小節ワンセットでの劇的なトニックモーションが新たに加えられているため。2拍3連アクセントの原曲中盤のパートについては、新たなヴォイシングが付け加えられたギターソロのパートでリズムだけが引用される形でのアレンジ。今度は、ヴォイシングもそのままでの原曲の中盤パートにバリバリのメタルソロが乱入するようなヴァージョンも聴いてみたい所。
03. ERA OF ACQUARIO (Claudio Simonetti) 6:03

水も滴る流麗な1曲。と云うか、水瓶座の時代とでも翻訳すべきタイトルのイメージそのまま。水にまつわる各種SEはもとより、アタックタイムの長いストリングス、クリアなアコピ、完全協和系のオルガンなど全ての音色も水のイメージそのまま。シャープな16ビート+連続裏アクセントのアグレッシヴなリフレインは、文明開化を経ての時代の潮流と云うイメージ。"KASSO"時代の硬派なアコピインストにロマンティシズムを昇華させたような1曲。過去さまざまなキャリアの集大成的な名曲。ちなみに、2月19日が誕生日のクラウディオの場合、一般的な誕生星座の区分では「魚座」になるが、この辺りの誕生星座の区分も実は曖昧なもの。ご自身では「水瓶座」と認識しているのかも。
04. PROFONDO ROSSO - Rap Version (Simonetti-Morante-Martino-Pignatelli) 4:36

91年"SIMONETTI HORROR PROJECT"の収録トラック。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
Dr. Felixをフィーチャーするラップヴァージョン。5/4拍子を4/4拍子に焼き直した"Mission Impossible"のようなハウス系のビート。4/4で纏めているために7/4拍子(AAEAADAACAGBBF)のモチーフは登場せず。と云うより、原曲から引用されているのも、実は8/4拍子のモチーフ(AAEAADAACAGBBFCF)だけ。チャーチオルガンのメロが登場する中盤のパートも一切登場しない。断末魔の絶叫をサンプリングしたフレーズや、"School at Night"の少女の歌声をプッシュする辺りは、テーマ曲の変奏と云うより、フィルムへの集大成的オマージュのような感じ。ちなみに"School at Night"の少女の声はアンドレア・シモネッティ。
05. DEMON (Claudio Simonetti) 4:32

91年"SIMONETTI HORROR PROJECT"の収録トラック。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
アルバムミックスを凌ぐグルーヴィなリズムトラックが真骨頂の1曲。新たなリフレインが大挙挿入される辺りもセルフカヴァーならではの内容。後年のデモニア版とも異なるオリジナル路線での出色のカヴァー。ただ、同じ路線でもこのヴァージョンでは映画にはリンクしなかったのかも。微妙な境界線を再認識させられる貴重な1曲。
06. THE END OF MILLENIUM (Claudio Simonetti) 5:02

強烈なハウスビートで世紀末を謳い上げる1曲。イントロのクワイヤや各種サンプリング音色が実に効果的。「もういくつ寝ると~」のメロのようにも聴こえるインストテーマは、さながら「お正月」童謡の拡大ミレニアム版と云った感じ。刹那的なイメージそのままのこの曲、世紀を超えた今では懐かしい印象だけに止まるものの、Y2K問題で持ちきりだった当時は結構なインパクトでした。ちなみに、タイコのマキス・P.トポリノスの名も連ねるクレジットから察すれば、4分割のキック+左チャネルの16分刻みのハット+スネアのオカズは、サンプリングしたトポリノスのプレイのループ。
07. OPERA (Claudio Simonetti) 2:24

87年"OPERA"の収録トラック。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
87年の「オペラ座/血の喝采」製作の際、シモネッティィがテーマ曲のイメージで提供したナンバー。ソプラノはペトラ・ミュラー女史。リリカルなメロとアルペジオがアカデミックな転調の中で炸裂。移調する後半の展開も出色。エンドクレジットで使用される他、劇中では、舞台監督の惨殺現場から街に彷徨い出るヒロインの姿を描くシーンで登場。シモネッティ版のサントラに収録されたトラックと同一のヴァージョン。
08. PLANET ISABEL (Claudio Simonetti) 3:36

81年"CLAUDIO SIMONETTI"の収録トラック。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
アコピとストリングスが織り成すメロウな1曲。表向きには凡庸なムードインストにも聞こえるナンバーだが、その実、各コーラスの展開はかなり劇的。前・後半のテーマに劇的なブリッジを挟む形で1コーラスと云う内容だが、偶数割での小節進行も明らかな前・後半それぞれのテーマを9小節目で帰結させる作曲センスは明らかに非凡。"Planet Isabel"と云う何気にスペイシーなタイトルも、恐らくはイザベルと云う女性に対する規格外の熱い想いを指したものだが、この曲、そんなイメージもそのままと云う感じ。アコピの他に登場する鍵盤は、チェレスタ系音色のシンセとメロトロン。シングルカットにも頷ける名曲。
09. GAMMA (Enrico Simonetti) 3:53

96年"X-TERROR FILES"の収録トラック。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
クラウディオの亡き父エンリコが手掛けた伊テレビドラマのサントラテーマ。ゴージャスな生ストリングスや当代ならではのギターのリフレインは登場しないが、ヴォイシングからインスト編成まで原曲そのままの忠実なカヴァー。哀愁のテナーは、82年のゴブリンの傑作"VOLO"や翌年の"CLASSICS IN ROCK"でもお馴染みのマウリツィオ・ジャンマルコ。それにしても、何度聴いてもドラマティックな1曲。エンリコに捧げられたこのアルバムでは、云うまでもなく超目玉のナンバー。ちなみに、87年のTVショー"Pronto e' La Rai?"でのパフォーマンスを含めれば、これは2度目のカヴァー。
10. PHENOMENA (Claudio Simonetti) 4:26

年"X-TERROR FILES"の収録トラック。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
これは待ちに待った1曲。と云うか、原曲を踏襲するハードなパフォーマンスは誰もが望んでいたのではないだろうか。91年のホラープロジェクトでは、意表を突く斬新なアレンジで肩透かしを食らったような感じだったが、ここでの原曲のエッセンスにバリバリの疾走感が融合するインパクトはとにかく絶大。悲鳴のサンプリング音源などはオリジナルのイメージとは当たり前のように異なるが、これも84年当時の興奮を再現するための重要なファクター。後年のデモニアでも同様のアプローチで甦る中、新たなモチーフを追加するテクニカルなサウンドに魅了されたのも事実だが、やはりどこかが違う。と云うより、これも85年当時の潜在的なストレスに他ならぬ感覚。当代最新鋭のシーケンサーにも当たり前のように驚かされていた一方、バンドアンサンブルであればさらにグルーヴ出来る事も明らかだった訳なので。何れにせよ、この録音はなかんずく貴重。アルバムのリリース当時、車の中でもガンガン聴きました。
11. TENEBRE (Simonetti-Morante-Pignatelli) 3:49

91年"CLAUDIO SIMONETTI"の収録トラック。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
遂に来たなと云う感じ。原曲そのままのヴォイシングとリズムを鍛え直したような気合の1曲。斬新な変奏が揃い踏みだった中、原曲のイメージを貫く辺りは同タイトル収録の"Craws"に同じ。バリバリハードなサウンドながらもホッと一息と云う感じ。コーラス間でのクロマティックを駆け上がるパートは、後年のデモニア版でもお馴染みの新ネタ。それにしても微妙にショッキングだったのは、メジャートライアドで幕を下ろすエンディング。映画の公開当時には想像も出来ませんでした。
12. LUXOR (Claudio Simonetti) 6:19

遺跡の発掘現場を連想させるようなイントロは、ルクソールそのものと云う感じ。ハウス系ビートがグルーヴする本編は、メロやヴォイシングもアラブのイメージには程遠い感じだが、98年と云う録音時期から察すれば、これはあの「ルクソール事件」にインスパイアされた事も明らかな1曲。と云うより、アルバムのリリース当時は誰もがピンと来たはず。観光事業への打撃で政権転覆を狙う犯人側の動機も明らかになる中、そのあまりに理不尽な事件の背景が抑制されたフィーリングで表現されたようなイメージ。ただ、普段は平穏な観光都市である事を考慮すれば、未曾有のペーソスに終始する訳にも行かなかった事は確か。
13. RENAISSANCE (Claudio Simonetti) 5:18

ミドルテンポの裏打ち16ビートが静かにグルーヴする1曲。タイトルの通り、文芸復興の潮流が淡々と描かれているようなイメージ。雄叫びのようなスキャットも時代の幕開けと云う感じ。バックアップの面々も一切ノークレジットだった事を察すれば、一連のスキャットもシモネッティが自身で吹き込んだサンプリング音源の音程を変えたものだったのかも。中盤から終盤にかけてのエレピのリフレインも面白い。
14. THE ARABIAN SUITE: I) In the Pleasure Garden II) Sahara's Night (Claudio Simonetti) 8:32

アコピ中心の鍵盤アンサンブル+タイコによる流麗かつメロウな8ビートの前半(In the Pleasure Garden)、エキゾチックなヴォイシングが真骨頂のアップテンポのハウス系ビートの後半(Sahara's Night)による2部構成の大作。前後半のテーマは全く同じ。ダイアトニック的な前半と中近東的な後半それぞれのモードのヴァリエーションが出色の1曲。盛り上がる終盤では歌舞伎の相槌のようなフレーズも登場。と云うか、あれは歌舞伎の相槌そのもの。アラビアと歌舞伎を融合させた辺りのオチは不明。ちなみに、マキス・P.トポリノスがジョイントする前半のタイコは、ループ処理された6曲目を除けば、全6曲の新曲の中でも唯一と云える生のタイコ。俄然盛り上がる後半、ハウス的なビートに前半のような生タイコのシークエンスを織り交ぜれば、さらに盛り上がったのかも。
15. PROFONDO ROSSO - Live Version (Simonetti-Morante-Martino-Pignatelli) 5:23

91年"SIMONETTI HORROR PROJECT"の収録トラック。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
原曲そのままのアンサンブルに8ビートのアドリブパートをジョイントした1曲。テーマパートでの8分割ストリングスのバッキングや終盤のアドリブパートを除けば、ロッカーが原曲を忠実にコピったような内容だが、それにしてもミニムーグのリフレインや中盤パートのパイプオルガンにかぶる男性クワイヤにはビックリ。バリバリハードなサウンドに対して整然とした拍手が送られる中、品行方正な客の顔しか想像出来ない辺りも面白い。最大の見せ場は、火を噴くギターとシモネッティのソロの交換。出色のギターソロに正攻法で挑むシモネッティだが、これはマジで面白い。と云うか、この手のアプローチでギターと鍵盤が渡り合っているように聴こえるだけでも超絶に凄い。
16. OZONE FREE (Claudio Simonetti) 4:43

91年"SIMONETTI HORROR PROJECT"の収録トラック。(以下、オリジナル盤のレヴューと同一の内容)
エキゾチックな感性とキャッチャーなポップセンスが融合する中、メッセージ色も強い懐の深い1曲。具体的には、グルーヴィなビートにキャッチャーなメロが飛び出す中、中近東的なヴォイシングとラップ調のメッセージが交差する分厚い内容。中盤ではシモネッティのアコピのソロも登場。中近東的なパートに続くデイヴィッド・シオンのラップだが、その直後、テーマに移行する直前の6拍のブリッジは鳥肌モノ。ちなみにデイヴィッド・シオンと云う人物は、イタリア"Plastika"レーベルから"De Point Production"名義の共同作品をリリースしていたアーティスト。
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