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DAEMONIA - Live...or Dead (2001)
DAEMONIA - Live in Tokyo (2003)
DAEMONIA - Live in Los Angeles (2006)
DAEMONIA / DARIO ARGENTO TRIBUTE Original Title
DARIO ARGENTO TRIBUTE
Japanese Title
none
Artist
DAEMONIA
Release Year
2000
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
NICOLA DI STASO: Guitars
FEDERICO AMOROSI: Bass
TITTA TANI: Drums
featuring:
HONG MEI: Soprano (5 & 7)
ELENA BERENO: Soprano (9)
Label(s)
Sony Music Entertainment (Italy)
Produced by CLAUDIO SIMONETTI
Recorded at Acquario Studio - Rome
Mixed at Suono di Ripetta Studio - Rome
Engineer: Guiseppe Ranieri
Mastered at Metropolis Studio-London by Ian Cooper
Cover Photos by Marco Rossi
Cover Art by Massimo Galli - KING'S ART

Choir of "MATER TENEBRARUM" special courtesy of Stewart Young and Keith Emerson
Orchestra arranged and conducted by CLAUDIO SIMONETTI
Orchestra D.I.M.I. recorded at Sonic Studio-Rome
Engineer: Goffredo Gibellini
Violins 1: Gennaro Desiderio, Gabriele Benigni, Shalon Budeer, Gianluca Apostoli, Giorgio Tentoni, Emannuelle Thomasson, Elton Madhi, Stefano Giuliano
Violins 2: Carlo Vicari, Ingrid Belli, Jhon Maida, Silvana Scopel, Loreto Gismondi, Stefania Cimino
Viole: Fausto Anselmo, Ilia Kanani, Rita Turrisi, Anna Rollando
Celli: Piero Salvatori, Paolo Ciminelli
Horns: Luciano Giuliani, Francesco Servidone, Fabrizio Cumbo
Trumpets: Andrea Di Mario, Nello Salza
Trombone: Maurizio Persia
Introduction
デモニアのファーストとして知られるこのアルバム、そもそもは"PROFONDO ROSSO"のリリース25周年を記念する企画盤だったタイトル。ブックレットにはシモネッティアルジェントのコメントも掲載されているが、二十歳を回ったばかりのノンキャリアだった当時、千載一遇のチャンスをもたらしたアルジェントにも最大限の敬意が払われている。また、モリコーネエマーソンのカヴァーも収録する中、原曲に敬意を払うアレンジだった事も強調されているが、何より興味深かったのは、フルオケ仕様での新たなヴォイシングも加味する「仕上げ」作業だったと言及されている辺り。
もはやお馴染みの曲目については、"Dario Argento Tribute"と銘打たれた表題通りのラインナップ。1-2曲目の「ゾンビ」と「デモンズ」を除けばアルジェントが演出や脚本を手掛けた作品ばかり。ちなみにゾンビ」でのアルジェントの関与は、ユーロカットでの製作/追加音楽の選定/スクリプトのコンサルタント。製作と脚本を手掛けた「デモンズ」は、半ばアルジェントの作品とも呼べる1本。ちなみにアルジェントからこのアルバムへ向けられたコメントは、デビュー当時のゴブリンとのコラボレーションの成功と功績を回想する中、「映画にも個性があるようにスコアにも映画の手を離れた個性がある」と締め括る形でアルバムのリリースを尊重する内容。
伊版「シャドー」のオープニングタイトル"Taenebre"にも似た"Daemonia"の発音だが、英語の発音記号のようなバンドロゴからも明らかな通り、やはりその発音はカナ読みに直せばデモニアが正解。と云うか、後年のギグなどでのシモネッティのMCを聞くまでは、正直、正しい発音も謎だった。そんな新たなユニット「デモニア」の活動もパーマネント的に定着する昨今だが、云うまでもなくここでの超目玉は、あのニコラ・ディ・スターゾがジョイントしていた事。ディ・スターゾと云えば、RADMリブラなどイタロな活躍はもとより、あのザッパシカゴとのジョイントなどワールドワイドなキャリアにも枚挙に暇がない人物。シモネッティとは70年代の録音セッションや81年の名盤"CLAUDIO SIMONETTI"などでも旧知の仲のディ・スターゾだが、この今時のメタリックなサウンドでの鉄人ギタリストのプレイはすこぶる貴重。海千山千の凄味も全編で体験出来る。随所で顔を出すピッキングハーモニクスは取り分け絶品。
そんな強力メンバー率いるシモネッティのセルフカヴァーと呼べるタイトルは全8曲。もはやお馴染みのガスリーニ作曲ナンバー"School at Night"はさて置き、何より驚かされたのは、モリコーネエマーソンもカヴァーしていた事。その過去には、あの"Tubular Bells"を正攻法でカヴァーした事件などもあった訳だが、大御所のタイトルまでをカヴァーする事は大方のファンも予測出来なかったのではないだろうか。と云うか、これも他ならぬ自信の裏返し。誰もが知るシモネッティのモノホンのポテンシャルについては、80年前後のキャリアはもとより90年代の"CLASSICS IN ROCK"などでも証明されている通り。
弦楽セクションがジョイントするのは、"Demon", "Inferno", "Mater Tenebrarum", Opera", "Phenomena", "Profondo Rosso", "Sospiri e Sospiri"の全7曲。金管と木管がジョイントするのは、"Inferno", "Mater Tenebrarum", Opera", "Phenomena"の4曲。ちなみに全13曲と云うタイトル数も意味ありげだったのかも。
Track Listings
01. L'ALBA DEI MORTI VIVENTI (from "ZOMBIE/DAWN OF THE DEAD") (Simonetti-Marangolo-Morante-Pignatelli) 4:54

78年「ゾンビ」のサントラ1曲目。映画タイトルとは異なる曲名だが、フィルムのオープニングを飾る実質上のテーマ曲(USカットのオープニングは"Alternate Take")。ここでの大きな特徴は、ヘヴィネスさを倍増させるアンサンブル全体のアーティキュレイト。ロングサイズのギターソロの後、最後の1コーラスを割愛しながらも約5分に迫るサイズだったのは、単にテンポを落としていたため。それにしても、ディ・スターゾのギターで締め括られるイントロとエンディングはインパクトも強烈。これはアルバムの冒頭にも相応しい1曲。04年にはザック・スナイダーの手で甦る映画だが、このコンテンポラリーなメタルサウンドであればリメイク版でもフィットした事は明白。何とか実現させて欲しかった。ちなみに、06年のDVD"Live in Los Angeles"の2枚目ディスク(Zombi)でも新たにスタジオ収録されているが、06年のスタジオ版は原曲にもほぼ忠実な内容。
02. DEMON (Claudio Simonetti) 5:15

85年「デモンズ」のテーマ。ストレートな8ビートの変奏。セミオープンのハット+ギター+エレベによる8分刻みのバッキングが何よりカッコイイ。2コーラス目のオルガンとの掛け合い以降、大々的にフィーチャーされる弦楽セクションも大きな特徴。終盤のポルタメントは生オケならではの迫力。イントロで挿入される英語ダイアローグは、ミケーレ・ソアヴィも登場する映画の劇中劇の1コマ。ちなみにあのダイアローグの主は、デモンズに変身するミケーレ・ソアヴィの最初の犠牲者になる男優。
03. INFERNO (Keith Emerson) 1:42

80年「インフェルノ」のテーマ。作曲はキース・エマーソン。2分にも満たないサイズだけを見れば、テーマ曲と云うより"Elisa's Theme"の変奏のようにも思えるが、これは次のトラック"Mater Tenebrarum"に繋げるオーヴァーチュアのようなイメージでの列記としたテーマのカヴァー。さすがに原曲を忠実に再現する内容ながらも、ブライアン・メイのようなギターをトップにフィーチャーする終盤カウンタのリフレインはカヴァーならではの迫力。ちなみにそのカウンタのパートでは、原曲と同様に生の管弦セクションが登場。間髪入れずに怒涛の"Mater Tenebrarum"に突入する。
04. MATER TENEBRARUM (Keith Emerson) 3:09

80年「インフェルノ」の挿入曲。作曲はキース・エマーソン。クワイヤを従えるキースがハモンドをプレイするPVも存在する著名曲。あのクワイヤはもとより、唸りを上げる木管セクションもほぼそのままの忠実なカヴァー。違いと言えば、16分刻みのベードラも登場するメタリックなパートとクライマックスでの木管が登場しない辺りだけ。ただ、こもり気味だった原曲の録音とは明らかに違うシャープな音質の為にクワイヤの迫力は原曲以上。云うまでもなく、イントロの完全4度上の移調は、前段のテーマ曲とつなげるためのブリッジだが、前段のテーマ最後の1発のコードで移調しなかった辺りはなかんずく非凡。と云うより、セルフカヴァーを差し置いてこの2曲がカヴァーされているだけでもサプライズだった。
05. OPERA (Claudio Simonetti) 4:30

87年「オペラ座/血の喝采」のテーマ。シモネッティ版の87年度サントラはもとより、90年代のアルバムにも度々収録されていたテーマだが、ド迫力の管弦セクション+コンボがジョイントするダイナミックなアンサンブルはこれが初めて。と云うよりこれは、87年当時から温めていたアイディアをそのまま具現化したようなフィット感覚にも満ちた出色の変奏。翌年のPVやライヴでも管弦楽とジョイントするヴァージョンが楽しめるが、このヴァージョンはこのCDでしか聴けない貴重なパフォーマンス。鍵盤から管弦セクション、超目玉とも云えるギターソロまで全てが違う。PVやライヴでのブルーノ・プレヴィターリのソロは、ディ・スターゾのソロの要所を押さえるカヴァー的な内容だが、それぞれに甲乙付け難いスキルを比較してみるのも面白いはず。ピッキングハーモニクスが双方それぞれにぶっち切りでカッコイイ。そんなソロの終盤で飛び出すピッチシフターのレベル設定も双方異なるが、ちなみに最後を締めるシモネッティの鍵盤についても、こちらでは16分割だった音列がPVやライヴでは8分割のアレンジと大きく異なる。
06. SUSPIRIA (Simonetti-Marangolo-Morante-Pignatelli) 5:01

77年「サスペリア」のテーマ。基本的には91年のホラープロジェクトや96年の"X-TERROR FILES"と同一の路線だが、クワイヤの3連リフも飛び出すギターソロの後のダイナミックなパートはバリバリの新ネタ。ついては、収録時間もその分だけ長い。イントロパートでの弦楽器ブズキのディレイ処理なども新たな試み。
07. PHENOMENA (Claudio Simonetti) 4:58

85年「フェノミナ」のテーマ。基本的には原曲を踏襲する変奏ながらも、これは管弦セクションを要所に配する貴重なヴァージョン。1/2テンポのギターソロのパートもバリバリの初モノ。ブラスが登場する辺りのソロは鳥肌モノ。通常のテンポに戻るソロでもハーモニクスが火を噴くディ・スターゾだが、テーマ部分での各種リフレインもかなり斬新。それにしても、谷さんとでも呼びたくなるティッタ・ターニはタイコが巧い。これは明らかに基礎を通ったプレイヤーならではの的確なスキル。ちなみに、後年の"ZOMBI"フルカヴァー盤に収録される"Zaratozom"でのターニのプレイなどは、シンコペーションをキチンと理解していないようなプレイヤーには夢のようなテクニック。
08. LA SINDROME DI STENDHAL THEME (Ennio Morricone) 4:01

96年「スタンダール・シンドローム」のテーマ。作曲はエンニオ・モリコーネ。原曲のヴォイシングはそのままでハードな8ビートのパートを加えた変奏。雷雨のようなSEでも明らかな通り、これはあの衝撃のクライマックスのイメージそのまま。ダイナミックなサウンドも然る事ながら、直線的な鍵盤ストリングスやリベロ的なハモンドのアレンジが効果的な1曲。それにしても、4分音符八つを延々と繰り返すだけのメロで、ここまでヴォイシングにインパクトがある曲と云うのも前代未聞。モリコーネはやはり鉄人。
09. TENEBRE (Simonetti-Morante-Pignatelli) 5:50

82年「シャドー」のテーマ。と云うよりこれは、そもそもがテーマの変奏だったリプライズと"Waiting Death"(共に原盤のB面収録ナンバー)の変奏。矢野顕子さんのようなソプラノが登場するパートは、原曲のリプライズで云えばフレットレス(ピニャテッリ)の短いリフレインだったパート。最終コーラスの直前、クロマティックを1小節単位で駆け上がるブリッジは91年のホラープロジェクトでも披露されていたネタ。相変わらず楽しいティッタ・ターニのバスドラは、90年代から続く一連のハード系カヴァーの中でもデモニアならではの醍醐味。イントロのナレーションは、伊語吹き替えヴァージョンのみで登場するアルジェントの声。
10. SCHOOL AT NIGHT (from "PROFONDO ROSSO") (Giorgio Gaslini) 0:50

75年"PROFONDO ROSSO"(aka「サスペリアPART2」)の挿入曲。作曲はジョルジョ・ガスリーニ。チビっ子のララバイとミュージック・ボックスによるデュオ。これは、75年のオリジナル盤リリースから長らく封印されながらも、96年のチネヴォックス完全盤でようやく陽の目を見たアルジェントマニアにはお馴染みの1曲。
11. MAD PUPPET (from "PROFONDO ROSSO") (Simonetti-Martino-Morante-Pignatelli) 3:18

75年"PROFONDO ROSSO"(aka「サスペリアPART2」)の挿入曲。これは25周年の節目に遂に実現した1曲(原曲のレヴューはこちら)。何が実現したのかと云えば、テーマのリフも無ければソロも無い4倍カウントの冗長なEメジャーブルースでのギターソロ。12小節ワンセットの2コーラスリピートで終演となる中、2コーラス目の5小節目(サブドミナント)から僅か8小節サイズのソロだが、これには25年間のストレスも一気に解消されたような感じ。しかもこれは、R&Bの鉄人ディ・スターゾが本領を発揮する出色のパフォーマンス。その幕開けを告げるシモネッティの鍵盤9thのヴォイシングも文句なしのカッコ良さ。これは、スティーヴ・ヴァイが怒涛のパフォーマンスを披露する映画「クロスロード」のクライマックスにも匹敵するインパクト。
12. PROFONDO ROSSO (Simonetti-Martino-Morante-Pignatelli) 5:23

75年"PROFONDO ROSSO"(aka「サスペリアPART2」)のテーマ。これは間違いなく超目玉の1曲。映画のクライマックスにアルバムのクライマックスを掛けるイントロも嬉しいが、劇的な新たなヴォイシングとギターソロが追加された2コーラス目や、81年"CLAUDIO SIMONETTI"を髣髴とさせる最終コーラス頭の弦楽セクションのリフレインなど、ファン垂涎の新ネタも随所に満載。スローダウンするクライマックスも絶品。引き合いに出すのも恐縮だが、これはメジャーコード1発でジャ~ンと終わる90年代のカヴァーとは比較にもならぬインパクト。と云うか、そもそもあのメジャーコードも、最後の最後で長調に転調する原曲を踏襲したものに他ならないが、何れにせよここでのクライマックスは他のカヴァーはもとより原曲をも圧倒する最高の内容。そもそも25周年を記念するこのアルバムの趣旨も"PROFONDO ROSSO"が起点となった話。その辺りの並々ならぬモチベーションも見事に昇華する1曲。これは名演中の名演。ちなみに、ロングとショートの2ヴァージョンのPVも制作されているが、これがまた傑作。スクリプトのパロディ的なドラマ仕立ての内容も然る事ながら、オールマイティなディ・スターゾが、実はこの手の路線も大好きだったと云う事が如実に伝わるファン垂涎の一遍。(詳しい内容はこちら
13. SOSPIRI E SOSPIRI (from "THE PHANTOM OF THE OPERA") (Ennio Morricone) 2:22

98年「オペラ座の怪人(日本国内劇場未公開)」のテーマ。英語タイトルは"Sighs and Sighs"。作曲はエンニオ・モリコーネモリコーネ節が炸裂するフルオケの原曲だが、ここではギター+アコピのデュオに弦楽セクションが彩を付ける出色の変奏。それにしてもこれは鳥肌モノの1曲。前トラック"Profondo Rosso"を差し置いてアルバムのトリを飾る事にも文句は言えず。メガヒットを記録する04年度版怪人だが、テーマモチーフのインパクトは明らかにこちらの方が上。と云うか、"Sighs and Sighs"というサブタイトルのセンスの時点で既に失神モノ。何れにせよ、こんな名曲をテーマモチーフに据える映画だった事を考慮すれば、アルジェント版のリメイクが日本で公開されなかったのも実に勿体ない話。フィルムの内容はさて置き、劇場でもかなりのインパクトだったはず。
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