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ALEX BARONI - C'É DI PIÚ Original Title
C'É DI PIÚ
Japanese Title
none
Artist
ALEX BARONI
Release Year
2004
Personnel
ALEX BARONI
AGOSTINO MARANGOLO: Drums
FABIO PIGNATELLI: Basso Continuo, Artistic Consultation, Pro-Tools, Technical Consultant
DANILO REA: Piano
DEREK WILSON:Drums
PAOLO COSTA: Basso Continuo
CLAUDIO GUIDETTI: Piano
MARCO RINALDUZZI: Piano, Programming, Arranger, Producer, Chitarrone, Recording Technician, Mixing, Editing, Tastiere
FRANK PAUL: Lovecchio
MASSIMO CALABRESE: Basso Continuo, Collaboration
ADRIANO MARTINO: Chitarrone
MARCO SINISCALCO: Arranger, Stick, Tastiere, Recording Technician, Basso Continuo
GIANCARLO CIMINELLI: Trumpet, Flicorno
FRANCO MARINACCI: Baritone & Tenor Sax
LUCA TROLLI: Drums
DAVIDE ARU: Slide Guitar
MARCO D'ANGELO
GABRIELLA SCALISE
LAURA SERRA
Label(s)
BMG Ricordi (Italy)
Mixing, Recording Technician: Marco Covaccioli
Art Direction, Photography: Claudio Martinez
Mastering: Roberto Barillari
Introduction
日本ではイマイチの知名度ながらも、本国では絶大な人気のアレックス・バローニだが、そのアルバムデビューは、化学教師として教鞭をふるう傍らクラブに出演、さまざまな著名アーティストのコーラスを経て"Metrica"と云うユニットでバンドデビュー(アルバム名は"Fuorimetrica")した94年の事。ちなみに04年リリースの本作は、そのバンドアルバムを含めれば通算6枚目のアルバム。97年のサンレモでは「最優秀アレンジ」と驚異的な歌唱力を讃える「パヴァロッティ賞」をダブル受賞したバローニだが、その辺りの実力については、百聞は一見ならぬ百見は一聞にしかず、アルバムを聴くのが何より手っ取り早い。
広域のキーとソウルフルなスタイルから伊のスティーヴィー・ワンダーと呼ばれる事もしばしばだと云うバローニだが、サウンドの方はまさしくボーダレスなバラエティ度。70-80年代の良質なポップセンスと幅広いポテンシャルのオリジナリティを堪能出来る一連のアルバムはそのどれもが面白い。正直、個人的にはゴブリンの関連アイテムとして真っ先に聞いたのが本作だったが、その内容にはとにかくビックリ。これはかなりのインパクトだった。他のアルバムではジョージ・マーティンのハーモニウムの名演でも著名な「ラバー・ソウル」の名曲"In My Life"(ベット・ミドラーのカヴァーも著名)もカヴァーしているバローニだが、そんなビートルズ曲から往年の米ポップ、あのジャコのエッセンスまでを昇華させる内容にはとにかくゴージャス。何よりポップのツボを心得た楽曲そのものの質の高さにはカルチャーショックを覚えたほど。
マランゴーロピニャテッリを筆頭にギターのリナルドゥッチやタイコのデレク・ウィルソンも名を連ねるゴブリン関連のメンツだが、21世紀以降の関連アルバムではそのアピール度もまずまずの1枚ではないだろうか。今世紀の歌モノなどの場合、20世紀当時のようなバリバリのインストパフォーマンスを期待するのもナンセンスだが、そんな中でも注目したい所は、ピニャテッリリナルドゥッチがアルバム製作そのものに大きく寄与していた辺り。プログラムや録音、技術コンサルタントなどでも大きく貢献する両者だが、技術コンサルタントとして名を連ねるピニャテッリの場合、3声のエレベで聴かせる"Rain"のパフォーマンスでは問答無用の凄味を披露。一方、抑制されたアレンジでのいぶし銀のスキルを披露するマランゴーロのタイコも一押しの内容。
Track Listings
01. LIBERO (Baroni-M.Calabrese/Rinalduzzi/D'Angelo) 4:06

軽快な16ビート。サンプリングブラスもバリバリのデジタルサウンドながらも、これは70-80年代をフラッシュバックさせる良質なポップ曲。モータウンやMJ、英国ではレヴェル42などの大ヒット曲にも通じるキャッチャーな内容。
02. ULTIMAMENTE (Baroni-M.Calabrese/Rinalduzzi/D'Angelo) 4:29

16ビートスロー。基本バラードながらも、尻上がりにヒートアップするダイナミズムが真骨頂の1曲。正直、これはかなりのインパクト。情感タップリのヴォーカルも然る事ながら、何よりドラマテックな楽曲の「良さ」が光る。オーディエンスを感動させたい作り手の意図も見事に昇華した1曲。
03. SEO LA MIA CANZONE (Baroni-Baroni/M.Calabrese/Rinalduzzi) 3:49

ミドルスローのバラード。徐々に盛り上がる構成は前曲にも共通するが、こちらの方はあのイヴァン・リンスの楽曲にも通じるような奥行きが売り。と云うか、これが3曲目と云う辺りにもビックリ。これまた掛け値なしでのインパクト。
04. C'É DI PIÚ (P.Calabrese-M.Calabrese/Rinalduzzi/D'Angelo) 3:25

アルバムタイトル曲。ゴキゲンな16ビートシャフル。今度は声色ばかりではなく、サウンドの方もそのままスティーヴィー・ワンダー。と云うか、"Superstition"のブラスリフも飛び出すこれは完全なパロディ。もうメチャクチャカッコイイ。
05. GIORNO DOPO GIORNO (Baroni-Baroni/M.Calabrese/Rinalduzzi) 3:32

3連12割の4/4バラード。ワイヤブラシとスティックのタイコのコンビネーションも面白い1曲。恐らくはマランゴーロのタイコ。ヒートアップする構成とドラマティックな内容はこれまでにも同じだが、それにしても、5曲目を数えるここまで全くトーンダウンしないアルバムと云うのも物凄い。
06. UN ANNO FA (Salerno-Guidetti/Caravano) 4:13

16ビートスローのバラード。6曲目のここに来てようやく落ち着いた感もある序盤だが、聴き終えてみれば、ドラマティックかつ劇的な内容はやはりこれまでに同じ。と云うか、バローニの曲には必ずオチがあるような感じ。ググッと来る転調のパートなどは意図的な作曲スキル以外の何ものでもないが、それが全くイヤらしくない。と云うか、ストレートに共鳴させられれば文句の付けようもない。
07. COME TE (Baroni-Baroni/M.Calabrese/Rinalduzzi) 4:13

16分割3連シンコペとグルーヴする8ビートが交差するリズムのヴァリエーションが真骨頂の1曲。抑制されてはいるものの、これはマランゴーロのタイコ。タイトルを連呼するリフレインも絶大なインパクト。
08. SEO DENTRO DI ME (P.Calabrese-M.Calabrese/Rinalduzzi/D'Angelo) 4:08

16ビートスローの情感豊かなバラード。曲毎にアプローチを微妙に変えるバローニのヴォーカルだが、ここではアルバム序盤でのスティーヴィー・ワンダーのようなイメージ。ドラマティックな内容も一連の楽曲に同じ。
09. MARIA (Roversi/Ravasini) 3:15

16ビートミドルのポップ曲。これは往年のそれとも異なるダンモな感性とイタリアのならではの伝統的なポップセンスが昇華する1曲。1コーラス単位でループするマランゴーロのリズムも抜群の切れ味。
10. RAIN (Morgan/Pastorius) 2:09

8ビートスローのバラード。ヴォーカル+クワイヤ+タイコを除けば、残る3つのパートは全てがエレベによるアンサンブル。エレピのように楽曲のヴォイシングそのものを担うハーモニクスのパート、最低音域のパート、オブリガード中心の右チャネルのパートと3本のエレベが交差する内容。このアレンジ、この手のポップアルバムではかなり斬新だが、それもそのはず。下敷きはジャコのアレンジなので。
11. E TI FARÓ VOLARE (Baroni-Baroni/M.Calabrese/Rinalduzzi) 3:45

8ビートスローの劇的なバラード。3曲目にも通じるラテンアーバンなセンスとバローニ持ち前のダイナミズムが融合する1曲。壮大な鍵盤ストリングスも飛び出す終盤はまさしく鳥肌モノ。
12. NON MI FERMO MAI (Baroni-Ravasini) 4:06

ミドルテンポのグルーヴィな8ビート。これはシェリル・クロウにも代表されるような90年代の米ポップのセンス。90年代も終盤に来てようやくお目見えと云う感じ。と云うか、さまざまな時代も軒を連ねるポップ音楽の年表のようなアルバムも、最終トラックのビートルズで完成と云う事なのかも。
13. Medley: YESTERDAY-IMAGINE (Lennon-McCartney/Lennon-Lennon) 6:29

締め括りはいきなりライヴ。アコギやアコピなどそれぞれのタイトルでもお馴染みのインストに加えて管弦楽もジョイント。ついては、原曲にも勝るとも劣らぬヴォリュームのオケだが、やはりここはバローニの独壇場。端から歌いまくるイマジンはさて置き、1発目のイエスタディもポールの歌唱エッセンスを踏襲するのも序盤だけ。バローニのスキルの高さを存分に堪能出来る内容。終盤30~40秒のオリジナル編曲でのエピローグもストレートにイイ。
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