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NESTOR TORRES - Dances, Prayers & Meditation For Peace (2006) Original Title
DANCES, PRAYERS & MEDITATIONS FOR PEACE
Japanese Title
none
Artist
NESTOR TORRES
Release Year
2006
Personnel
NESTOR TORRES: Flutes (1-13)
CARLO PENNISI: Production (1-6,8-11), Nylon String Guitar (1-2,4-6,8,11), Electric Guitar (9-10)
FURAT QADDOURI: Quanoun (1)
RICHARD BRAVO: Percussion (1,3,8), Additional Percussion (2)
CARLO MAGNO ARAYA: Drums (2,11)
J-FUNK: Voice (2)
BRAZILIAN VOICES: Vocals (3)
ED CALLE: Alto Sax (6)
JULIO REYES: Piano (7)
SILVANO MONASTERIOS: Piano (8), Acoustic Piano (12)
AGOSTINO MARANGOLO: Drums (9)
BEATRIZ MALNIC: Vocals (11)
JOSE VELASQUEZ: Bass (12)
JOHNNY MENDOZA: Violin (12)
JOSE GREGORIO: Percussion (12)
MANOLITO RODRIGUEZ: Percussion (13)
OMAR HERNANDEZ: Bass (13)
HECTOR MIRANDA: Cuatro (13)
Label(s)
Heads Up International (USA)
Produced by CARLO PENNISI
Executive Producer: Dave Love

Produced, Engineered & Mixed by Carlo Pennisi (1-6,8-11)
Produced & Arranged by Julio Reyes (7)
Produced & Arranged by Tulio Cremissini (12)
Produced & Arranged by Julio Reyes & Nestor Torres (13)
Additional Production by Carlo Pennisi (13)
Additional Orchestra Arrangement: Yoshi Hayata (2)
Additional Orchestra Arrangement: Tulio Cremissini (7)
Additional Orchestration by Tulio Cremissini (13)
Vocal Arrangemnet by Beatriz Malnic & Loren Oliviera (3)
Vocal Arrangemnet by Beatriz Malnic (11)

Recorded at Bonumusic, Boca Raton, FL (1-6,8-11)
Recorded at Eareye Studios, Miami, FL (7,13)
Recorded at TCMP Studios, Weston, FL (12)
tr.1 except for Quanoun, Recorded by: K. Soonderji at T-1 Creative, Dubai UAE
Percussion Recorded at: Cuero Production Studio, Miami, FL (1-3,8)
Percussion Recorded at: Ramon Martinez at Playbach Studios, San Juan, PR
Introduction
フルート奏者ネスター・トーレスの10枚目のアルバム。トーレスをスターダムに押し上げたのは、89年リリースのセカンド"Morning Ride"。ビルボードのコンテンポラリージャズ部門でもトップの座に君臨した"Morning Ride"と云えば、ズージャのファンなら誰でも知る1枚だが、その直後のある頃、日本の専門誌などでも記事にされていたボートレースの事故が発生する中、表舞台からトーレスの名前が消え去っていた事も確かと云えば確か。ちなみにその事故とは、肋骨18本と鎖骨2本の骨折に加え、肺臓も押しつぶされると云う致命的なダメージだったらしいが、正直、個人的にはそんな事故の詳細について知ったのもこのアルバムを聴いてからの事。とにかく仰天させられた。と云うのも、00年以降の全米各地でのイベントなどで元気なパフォーマンスを披露していた事も「聖教新聞」の記事で目にしていた中、あの「事故」がミュージシャン生命はおろか生死をも脅かす事故だったとは想像も出来なかったからである。
加えてこのアルバムでのパフォーマンス。超絶なスキルはもとより、プレイのモチベーションや表現力は、むしろ"Morning Ride"の当時を凌駕しているとしか思えないが、その完全復活の原動力となったのも他ならぬ法華経の信仰である事は、このアルバムのテーマでも代弁されている通り。事故の直後は、ポリグラムとの契約解除や離婚問題など数々の辛酸をなめたトーレスだが、何より肺臓を押しつぶされた半死半生のフルート奏者が今では全盛期をも凌駕していること自体が奇跡。そんな強靭な生命力をそのまま投影するパフォーマンスがここでは全編で炸裂する。
ペンニージがプロデュースを手掛けるサウンドも、プログラム系の音源とプレイヤーのパフォーマンスを見事に調和させる出色の内容。アコピを除く鍵盤系のパートも、ほぼ全てがペンニージ自身によるプログラム系の音源アンサンブル(恐らくは"Production"と云うクレジットがそれ。)だが、これもまたトーレスのパフォーマンスと同様に凄い。個人的には、ゴブリン好きが興じてサイトを立ち上げる中、巡り巡って最高の1枚に辿り着いたような気分。ペンニージの人脈で実現したマランゴーロの客演もファン冥利に尽きる所。
Track Listings
01. HUMAN REVOLUTION (N. Torres-C. Pennisi) 4:42

8分割り裏打ちのスリリングな16ビート+情緒豊かなテーマは、起伏にも富む誰しもの人生を体現しているかのよう。これは「人間革命」と云うタイトルそのままのイメージ。トーレスのフルートも序盤から全開。ドラマティックなテーマのパフォーマンスから終盤約1分間のアドリブまで極上の緊張感に終始する。これは鮮烈なオープニングタイトル。
02. LET THERE BE LIGHT (N. Torres-C. Pennisi) 4:48

ライナーによれば、これは人間誰しもが持つ内なる悪との闘いを描く1曲。8分割で3-3-2のアクセントを繰り返すリズムは、フラメンコのように軽快かつスリリングなイメージだが、テーマのメロとヴォイシングは止め処もなくドラマティック。フルートとストリングス音源が奏でる壮大なクライマックスも絶大なインパクト。
03. LOTUS SUTRA OF THE WONDERFUL LAW (N. Torres-C. Pennisi) 9:51

これは法華経の勤行・唱題を楽曲にした特別な1曲。序盤の4/4拍子のパートは「法華経方便品第二」(「十如是」の段落では3/4拍子に変化)、続く5/4拍子のパートは「法華経如来寿量品第十六」、フルートの3連をキッカケにする4/4拍子の軽快な3連のパートは「唱題」と云う構成。そんな意義深いコンセプトも然る事ながら、何より驚かされたのは何れのパートも劇的なヴォイシングで纏められている辺り。「唱題」パートでのトーレスのアドリブも物凄い。
04. PEACE WITH MYSELF (N. Torres-C. Pennisi) 4:09

グルーヴィーな16ビートインスト。制作も手掛けるペンニージがナイロン弦ギターで最もアピールする1曲。最終コーラス手前のブリッジでは、珠玉のアドリブも炸裂。ライナーに記されたここでのテーマは、平和とは受動的なスタンスで実現されるものではなく、自己の内面を変革する事がすなわちそれであると云う内容。
05. DAVID'S GRACE (N. Torres-C. Pennisi) 4:11

ライナーによれば、親しい友人への慈愛がここでのテーマ。楽曲の方は、ミドルテンポのグルーヴィーかつ抑制された8ビートのインスト。ソフィスティケイトと云う形容もそのまま当てはまるクールな1曲。
06. CREOLE DREAMS (N. Torres-C. Pennisi) 3:52

グルーヴィーな8ビートインスト。フランス系移民の縁故知人に捧げられた1曲。アルトのソロを随所でフィーチャーするアルバムでも唯一のナンバー。
07. A WIDOW'S MEDITATION (Lamentoso) (N. Torres-J. Reyes) 3:45

フルート+アコピ+ストリングスによる叙情的なインストナンバー。永久の悲しみ(Eternal Sorrow)と切なる願い(Deep Longing)を表現した楽曲との事だが、これはそんなイメージもそのままの1曲。アコースティックセットながらも、ここ一番でのダイナミクスも物凄い。絶大なインパクト。
08. DANCE BECAUSE YOU CAN (N. Torres-C. Pennisi) 4:24

グルーヴィーな16ビートインスト。成せば成ると云う能動的なテーマの下、「行動」する事を「ダンス」と云うタンゴに置き換えた1曲。抑制されたアレンジながらも、パートそれぞれのインパクトは絶大。トーレスペンニージによるさり気なくも凄いリフレインはもとより、シルヴァーノ・モナステリオスのモード感覚全開のアコピソロも絶品。これは他ならぬ超一流のプロによる極上のアンサンブル曲。
09. MEDICINE MAN (N. Torres-C. Pennisi) 4:29

米国先住民に捧げられたナンバー。グルーヴィーな8ビートながらも、これは叙情的かつ壮大な1曲。空中から地上を捉えたような広大な情景も速攻で目に浮かぶ。壮絶なパフォーマンスのトーレスはもとより、唯一の登場となるマランゴーロも抑制されたプレイを披露。
10. HOUSE CALL (N. Torres-C. Pennisi) 4:24

ハウス系の16ビートインスト。アーバンな1曲ながらも、ドラマティックなテーマは絶大なインパクト。前曲に引き続きエレキを握るペンニージのアピール度も高い。
11. ST. PETER'S PRAYER (N. Torres-C. Pennisi) 5:20

あのグラウンド・ゼロをテーマにする1曲。フルート+クワイヤ+鍵盤音源の前半、リズムもジョイントする後半、叙情的なクライマックスと云う構成。トーレスのフルートはもとより、荘厳なクワイヤも強烈なインパクト。前半+クライマックスに登場する叙情的なテーマでは言葉も失う。
12. TILL FOREVER (N. Torres-T. Cremissini) 5:01

情緒豊かなテーマをミドルテンポのルンバで奏でる1曲。プロデュースは、トゥーリオ・クレミッシーニ(Tulio Cremissini)。抑制されたアレンジとダイナミズムが交差する内容。終盤でのトーレスのソロも鬼気迫る迫力。
13. RHUMBOSO (N. Torres-J. Reyes) 4:54

フルオケ音源を背景にトーレスのフルートが火を噴く1曲。バロックと中米のエッセンスを融合させる出色のアレンジ。ネイティヴなままの両者をそのまま激突させる内容はかなり斬新。と云うより、チョット記憶にもない。それにしても、トーレスのパフォーマンスは物凄い。これはクライマックスにも相応しい強烈な1曲。
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