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GOBLIN - SQUADRA ANTIGANGSTERS (1999 edition) Soundtrack
SQUADRA ANTIGANGSTERS (DVD Italy) music by GOBLIN
Squadra Antigangsters Original Title
SQUADRA ANTIGANGSTERS
Japanese Title
none
Artist
GOBLIN
Release Year
1979
Personnel
AGOSTINO MARANGOLO: Drums, Percussion
CARLO PENNISI: Guitars
FABIO PIGNATELLI:
Bass, Acoustic Guitar
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
ASHA PUTHLI: Vocals (A1-2)
CHARLIE CANNON:
Vocals (B1)
MASSIMO MORANTE: Acoustic Guita (A4)
Label(s)
Cinevox (Italy)
edizioni musicali BIXIO CEMSA
musiche composte ed eseguite dai GOBLIN
le canzoni THE WIP e THE SOUND OF MONEY sono cantate da ASHA PUTHLI per gentile concessione della CBS
Introduction
前身バンド"OLIVER"の時代から中心メンバーとして君臨していたシモネッティの70年代最後の「ゴブリン」参加作品。「空手アマゾネス」の脚本や「ボッカチオ」で知られるブルーノ・コルブッチが演出を手掛ける同名劇場長編のサントラ。66年「情無用のジャンゴ」82年「バチカンの嵐」00年「トラフィック」など新旧さまざまの作品で知られるトマス・ミランを主演に擁する映画の内容は、元警官のインターポール捜査官ニコ(トマス・ミラン)と同郷の相棒サルヴァトーレ(エンツォ・カンナヴァーレ)がマフィアの抗争に巻き込まれるアクション・コメディ。ついては、サウンドの路線もフィルムに即する以外の何ものでもないが、何と言ってもここでのホットな話題と云えば、劇中にもヒロインの一人で登場するアーシャ・プトゥリが2曲の挿入歌で参加している事。
オーネット・コールマンとの競演(71年のアルバム"Science Fiction"での2曲)でも知られるアーシャ・プトゥリだが、そのキャリアを飾る他の競演陣も凄い。フレディ・ハバード(tp)、ドン・チェリー(tp)、ソニー・ロリンズ(sax)、アリス・コルトレーン(p)、チャーリー・ヘイデン(bass)、ロイ・エアーズ(vib)などズージャ系はもとより、グレイス・ジョーンズ、ニナ・ハーゲン、パティ・スミスなど女性ソロ系、ビル・ラズウェルやレナート・ゼロなど通な界隈までその守備範囲はとにかく広い。
国際線のスチュワーデスだった事が渡米するキッカケとなったプトゥリだが、そんな彼女の音楽のベースは、インドの裕福な家庭で身に付けたアカデミックな音楽教育と精通するインド音楽。そもそも、アヴァンギャルドな道をひた走るコールマンに見初められる辺りから只者ではなかった彼女だが、ちなみに、空前のディスコブームだった本作リリース当時の彼女の異名は「ディスコの女王」。ここでのパフォーマンスもその名の通りと云ったプトゥリだが、その実、コールマンとのジョイントや他の芸術志向の参加アルバムなどでの彼女の印象はかなり違う。「アーティスト」の王道を行くようなキャリアを考慮すれば、ローカルなアクションコメディ映画に出演していた事自体が驚きだったりもするが、何れにせよ、この"SQUADRA ANTIGANGSTERS"への参加は彼女のキャリアの中でも例外中の例外。各種バイオなどでも本作の名前が割愛されている事を考慮すれば、彼女のコアなファンにしてみれば、本作のサントラ(特にオリジナルLP)はスーパーレアな1枚と云う事になるのかも。映画では準主役のプトゥリを大々的にレイアウトするアートワークでも彼女へのリスペクト度が伺える。
4曲目の"Stunt Cars"ではモランテが客演。サウンドを聴けば判る通り、オーヴァーダブしたとは思えぬコンビネーションの2本のギターだったが、案の定、その1人は客演。しかも、その人物がモランテだったという事実については、後年のDRGベスト盤の第2弾のライナーでようやく明らかにされたもの。ただ、「脱退を宣言した事は一度もない」と語るモランテにしてみれば、客演と云う感覚ではなかったのかも。
Track Listings
Side A
1. THE WIP (A.Puthli-R.Pietsch) 4:12

妖艶なプトゥリのヴォーカルに鋭角なビート(刻みは16でも基本は8)が昇華する血湧き肉踊るディスコナンバー。管弦アンサンブルも擁する中、取り分けストリングスのアレンジが絶品。プレーヤーは不明だが、ソプラノサックスのオブリやソロもフィーチャー。譜読みに徹するコンボのオケは、ホントにゴブリンなのか?と云う感じ。ローチューニングのスネアも普段のマランゴーロとは全然違う。劇中では、アーシャ・プトゥリのお披露目となるクラブのシーンで登場。2人のマッチョマンを擁してのクリップばりのパフォーマンスは、フィルムの中でも大きな見所の一つ。主要キャストがクラブで大喧嘩をするシーンでは、カラオケヴァージョンも登場する。
2. THE SOUND OF MONEY (A.Puthli-R.Pietsch) 4:04

前作"AMO NON AMO"の"Maniera"のような16刻みのヘヴィーなリフが真骨頂のナンバーだが、その基本は、アイザック・ヘイズをアーシャ・プトゥリに置き換えた「シャフト」のようなエッセンス。譜読みに徹する辺りは1曲目と同じだが、こちらのタイコはまさしくマランゴーロの音。管弦アンサンブルの粋なアンサンブルも楽しめるが、その一方、鍵盤の音はギターとユニゾるキメのリフでかすかに聴こえる程度。フィルムではオープニングテーマとして使用されるナンバー。
3. BANOON (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 4:07

2/4のレゲエナンバー。小編成コンボで楽しむ手軽なレゲエのお手本のような曲。ベタなギャグがのべつ幕なしに続くシナリオだが、この曲の登場シーンもそんな中の一つ。その内容は、重要な電話番号を聞きだそうとする主人公に銃を突き付けられたマフィアの構成員が、テーブルに山積みされたバナナを問答無用で平らげさせられると云うもの。シチュエーションは全く違うが、「暴力脱獄」のゆで卵をバナナに変えたコミカルなモチーフと云った感じ。BananaだからBanoonなんでしょうね。
4. STUNT CARS (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 4:03

のっけからのティンパニのサウンドは"Opeinig to the Sighs"を髣髴とさせるが、たちまちアップテンポのC&Wに様変わり。これは正しくヤンキーなスタントショーのBGM。客演のモランテペンニージの2本のギターとマランゴーロワイヤブラシが大活躍。と云うか、この手のサウンドもフツーにこなしてしまう辺りは、やはりプログレ系のバンドらしからぬ所。劇中では、然るべくカーチェイスのシークエンスで登場。主人公コンビが乗る車を延々と逆走させるスタントシーンは、アクション系の中でもかなり珍しいのかも。
Side B
1. WELCOME TO THE BOOGIE (W.C.Cannon-Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:53

かなり垢抜けたグルーヴィーな16ビート。ヴォーカルは、作曲クレジットにも名を連ねるW.C.キャノン。小編成ホーンや男性コーラスもかなりイケてる。と云うより、キャノンのヴォーカルとコーラスのアカペラだけでも様になるような巧さ。終盤ではテナーのソロも。劇中ではストリップバーのBGMとして登場。と云うか、もっとマシな場面で使うアイディアはなかったのかなと。
2. TRUMPET'S FLIGHT (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:31

アルバムでは最もスリリングなスパニッシュ感覚のインスト。16の裏をアーティキュレイトしながら連打するシモネッティのエレピバッキングは、他のアルバムでも聴けない貴重なプレイ。リヴァーブ全開のモノシンセのサウンドも印象的。タイトルから察すれば主役となるペットのソロも面白い。12小節×3コーラスと云うやや長めのアドリブながらも捨てのフレーズも殆どなし。ミュートも効果的。劇中では、マイアミの湿原を舞台にするエアボートチェイスのシーンで登場。
3. SICILIAN SAMBA (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:19

ゴブリンのキャリアでは唯一となるメロウなサンバ。フツーのサンバながらも、ややツッコミ気味のリズムとやたら目立つハットのセミオープンが特徴的。円やかなフリューゲルホルンのテーマとは対照的な感じ。終盤のフリューゲルのソロは見事。個人的には一押しのメロウ曲。劇中ではマイアミビーチの数カットで登場。
4. DISCO CHINA (Marangolo-Pennisi-Pignatelli-Simonetti) 3:55

中華ペンタを真骨頂にする鋭角な8ビートナンバー。ピニャテッリのみならずペンニージもジョイントするオクターヴスラップのユニゾンをフィーチャーするイントロも面白い。テーマがマリンバと云う辺りも特徴的。コードワークやリフを奏でるエレピも然る事ながら、メインの鍵盤をロガンストリングス1台で済ませてしまうシモネッティのプレイは何気に合理的。劇中では、主人公コンビがNYチャイナタウンに出向くシーンで登場。「コットンクラブ」「フィフス・エレメント」「16ブロック」など後年さまざまなメジャー作品に出演するキム・チャンも店のオヤジ役で顔を出すシーンだが、このワンシーンのみに登場する中華系の女優さんはかなりの美形。トマス・ミリアンもデレデレだった。
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