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STELVIO CIPRIANI - Um' Ombra Nell' Ombra (1979) Soundtrack
SOLAMENTE NERO - directed by Antonio Bido / music by Stelvio Cipriani


SOLAMENTE NERO - directed by Antonio Bido / music by Stelvio Cipriani (DVD US)
Solamente Nero Original Title
SOLAMENTE NERO
Japanese Title
none
Artist
STELVIO CIPIRIANI
Release Year
1978
(release: 1995)
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
MASSIMO MORANTE: Guitars
FABIO PIGNATELLI: El. Bass
AGOSTINO MARANGOLO: Drums, Percussion
Label(s)
Lucertola (Germany), Digitmovies (Italy)
Music composed by STELVIO CIPRIANI
Introduction
アルジェントのフォロワーである事を自ら認める伊の映画監督アントニオ・ビド(Antonio Bido)が78年に手掛けた同名ジャーロ作品(ヒロインは"SUSPIRIA"のステファニア・カジーニ)のサントラ。リリースされた95年と云えば、NYのDRGが未発表オムニバスをリリース、本家チネヴォックスも旧タイトルの編集版リリースでブームの再燃を図っていた頃だが、こちらのタイトルは本国でも米国でもないドイツのレベール"Lucertola"からリリースされた完全限定版。ジャケ裏に記載された僅か500枚のプレスと云う触れ込みもやや怪しかったが、08年2月現在では"Digitmovies"盤での入手が可能。これは、ゴブリンチプリアーニのほぼ同時期のコラボ作品"UN' OMBRA NELL' OMBRA"のサントラをリリースしたレーベル。
ゴブリン」と云う商標をチネヴォックスが独占する中、ノークレジットでの参加となったバンドの面々だが、そんな経緯も"PROFONDO ROSSO"や"SUSPIRIA"でのアルジェントゴブリンのコラボに衝撃を受けたビード監督の達ての希望で実現したものだった。一方、ゴブリンのパフォーマンスがどうしても欲しかったビード監督が音楽監督として立てた人物は、「ラスト・コンサート」のスコアなど日本でも極めて人気の高いステルヴィオ・チプリアーニチプリアーニの楽曲を演奏(コンボスタイルでのアレンジも兼任)するだけとなったゴブリンは、スタジオ然としたモチベーションでのパフォーマンスとなっているが、そんな中でも捨て難いトラックは幾つかある。
実に35個ものトラック数には驚かされるが、モチーフとして大別すれば僅か数曲と云うラインナップ。ヒロインをテーマにするモチーフ"La Dolce Sandra"は名曲。それぞれのモチーフとは無縁の小品(9・11・33・34など)も面白い。硬派なインストとしてゴブリンのポテンシャルもスポット的に楽しめるが、そんな中でも出色だったのは25曲目の"L'ossessione 6"。全編を通せば、各種シンセ、アコピ、メロトロン、チェレスタ、オルガンとシモネッティも大活躍。鬼気迫るモチベーションには程遠いアンサンブルながらも、寸鉄で個性をアピールするプレイはフツーに楽しめる
Track Listings
01. INCUBI RICORRENTI (Opening Titles) 2:23

モランテのヴォリューム奏法と「サスペリア」のようなティンパニの残響処理が印象的な4/4拍子12刻みのイントロ(20余年以前に遡る少女絞殺事件のシーン)と、倍カウントのフィーリング(実際は同一のテンポ)になる2/4拍子の主題(殺害された少女が横たわるカットを長々と見せられる衝撃のオープニングクレジット)を2本立てにするテーマ曲。ローカルなカラオケ生バンドのようなモランテのパートアレンジ&音色設定が録音当時のモチベーションを象徴。マランゴーロのシャープなタイコはフツーに楽しいが。
02. INCUBI RICORRENTI 2 0:31

当時既に手頃な価格での入手も可能だったYAMAHAのCSシリーズなどでも実現出来たSEのようなサウンド。チプリアーニはおろか、バンドのメンツも関与しないシモネッティの独壇場。霊媒師の女にカメラを振るパブのシーンで挿入されるナンバー。
03. INCUBI RICORRENTI 3 0:45

モランテ以外の3者による幽玄の世界。これもチプリアーニは関係ないはず。劇中では霊媒を行うシーンで登場。
04. INCUBI RICORRENTI 4 0:13

これでワントラックと云うのも笑えるが、そもそもこのサントラは、フィルムのシークエンス通りにBGMを並べていると云う事。主人公が滞在先の部屋に通された直後、ワンカットで映し出される教会のシーンのBGM。ついては、パイプ系のサウンドもフィーチャー。
05. INCUBI RICORRENTI 5 0:40

1曲目以来となるスコアらしいスコア。けたたましい16刻みの歴としたアンサンブル。ジェットフェイズ処理したようなモランテのカッティングが面白い。激しい雨の中で繰り広げられる最初の殺人事件のシーンで登場。黒尽くめの犯人と犠牲者の女性を映し出すサントラ裏パッケージのフォトがその場面。
06. INCUBI RICORRENTI 6 0:51

3曲目と全く同じモチーフ。フィルムのシークエンス通りなので別トラックと云う事に。強いて挙げれば、イル・ヴォーロのセカンドみたいな印象ですね。フィルムでは、パオロ神父のもとに脅迫状が初めて届けられるシーンで登場。
07. INCUBI RICORRENTI 7 0:30

3&6の続き。ポリフォニックなシンセ音は新顔。劇中では未使用。
08. INCUBI RICORRENTI 8 0:17

2曲目タイプのSEにシーケンスフレーズをプラス。劇中では未使用。
09. IL GIOVANE PROFESSORE 2:02

久々の楽曲らしい楽曲。ブルグミュラー25程度のアコピのソロ曲。小児愛好者の伯爵キャラの自宅で少年が弾いているナンバー。
10. INCUBI RICORRENTI 9 0:54

変奏を匂わせる"Incubi Ricorrenti"と云うタイトルも実に9番目だが、1曲目のテーマ曲をベースモチーフと捉えるなら、このトラックが初のヴァリエーション。町を闊歩する主人公が、町の人々のいぶかしげな視線に曝されるシーンで登場。最後のカットアウトのようなフォルテは、洗濯物を落とされて主人公が驚くカットで用意される仕掛け。
11. L'OSPITE DI CAMPAGNA 0:38

アコーディオンによるソロ曲。20年前に犠牲となった少女の父親アンドリアーニが、パブの屋内を覗き込むシーンで登場。
12. INCUBI RICORRENTI 10 2:30

10曲目に続く同一モチーフの真っ当な変奏ナンバー。パーカスの残響処理が出色。ヒロインのサンドラが、継母の住むヴェニスの実家に出向く際のBGM。
13. L'OSSESSIONE 1:21

新たなモチーフのようなタイトルだが、テーマ曲"Incubi Ricorrenti"のトニックを踏襲する変奏的なナンバー。劇中では、ヒロインがヴェニスに出向く前曲のシーンで引き続き挿入されるナンバー。突如登場するアコーディオンのフォルテシモは、ヒロインとアコーディオン奏者が街角で出会い頭にぶつかりそうになるシーンの効果音。11曲目と同じナンバーが続く終盤の展開は、アコーディオン奏者が立ち去りながらプレイすると云う状況設定。
14. INCUBI RICORRENTI 11 0:42

実に11番目となる"Incubi Ricorrenti"だが、このトラックは直前の13曲目"L'ossessione"のヴァリエーション。要は先述の通り、"Incubi Ricorrenti"は"Incubi Ricorrenti"のヴァリエーションだったと云う事。劇中では、主人公が手掛かりの「絵画」と遭遇する重要な場面で挿入される。
15. INCUBI RICORRENTI 12 0:19

8曲目のシンセの波長を短くしただけのトラック。事件の鍵を握るナルディ夫人が居留守を装うシーンで登場。
16. LA DOLCE SANDRA 1:24

爽やかなメロ、イン2のリズムも軽快な新しいモチーフ。と云うか、チプリアーニゴブリンの為に書き下ろしたと思えるモチーフもテーマ曲とこの曲だけなのかも。アコピやアコーディオンの小品、取って置きのオケ曲などは登場するけど。主人公とヒロインが中古の家具を運び込むシーンで小音量で流されるナンバー。
17. ASSASSINIO (INCUBI RICORRENTI 13) 3:19

13&14曲目のヴァリエーション。クワイヤの音色でメロトロンが初登場。ちゃちなミキシングが残念。小児愛好者の伯爵キャラが犠牲になる長丁場のシーンで挿入されるナンバー。各種ギミックも演出の為に用意されたもの。
18. L'OSSESSIONE 2 0:13

ディミニッシュ押さえてピアノ線をジャラ〜ン。礼拝の最中、パオロ神父が脅迫状を発見するサプライズのカットで登場。
19. L'OSSESSIONE 3 0:12

4曲目のヴォリュームレベルを下げただけのトラック。と云うか、このモノシンセのSEは、"Incubi Ricorrenti"を踏襲する"L'ossessione"のイントロ的なSEだったと云う事をここに来てようやく理解。劇中では、誰も居ないはずの礼拝堂を映し出すカットで登場。
20. L'OSSESSIONE 4 1:58

テーマ曲"Incubi Ricorrenti"のトニックを踏襲しつつ、13曲目の"L'ossessione"から14&17と続く一連のヴァリエーションだが、これが最も変奏らしい。チャーチオルガンの音色もヴィヴィッド。何者かの視線に怯えるパオロ神父が礼拝堂で狼狽するシーンで登場するナンバーだが、ここは裏をかくシナリオでは重要な伏線となる場面。
21. LA DOLCE SANDRA 2 1:06

チェレスタ+遠慮がちなギターとベース+シンセのリフで構成されていた16曲目のモチーフにマランゴーロが加わったゴージャスなイン2アレンジの変奏。サウンドにも無頓着なモランテのギターパートは淡白なアレンジにも絶句させられるが、そんなリクエストもここではナンセンスなのかも。純然たるスタジオワークだった訳なので。劇中では、主人公とヒロインが水上ボートで戯れるシーンで登場。
22. LA DOLCE SANDRA 3 2:38

ノーエフェクトのギター+ソリーナ的な音色のロガンストリングス+ミニムーグでしっとり聴かせる16&21の変奏。劇中唯一の濡れ場で挿入されるナンバー。ちなみに上半身のヘアも解禁するカジーニのヌードはある種の衝撃。
23. L'OSSESSIONE 5 1:42

13・14・17・20に続くヴァリエーション。メロトロンも再び登場。殺人鬼がヒロインの継母を惨殺するシーンで登場。この場面は劇中でも最もショッキング。
24. LA DOLCE SANDRA 4 0:51

ソリーナ+ミニムーグによる16・21・22の変奏。継母の死去にショックを受けるヒロインと主人公の2ショットで登場。
25. L'OSSESSIONE 6 1:19

13・14・17・20・23に続くヴァリエーションだが、これは面白い。フェイズ仕様のエレベ+シーケンス的な鍵盤+ソリッドなタイコの6/8ユニゾン(2拍3連じゃない)を背景にミニムーグが闊歩するナンバー。個人的にはアルバムでも最もお気に入り。劇中では、忍び寄る殺人鬼の影に曝されるヒロインを描くシーンで登場。
26. LA DOLCE SANDRA 5 0:47

チェレスタ+ミニムーグによる16・21・22・24の変奏。ヒロインと主人公が一つベッドで朝を迎えるシーンで登場。
27. L'OSSESSIONE 7 0:50

13・14・17・20・23・25に続くヴァリエーション。医師の殺害シーンで登場する一発目のトラック。
28. L'OSSESSIONE 8 0:43

前曲に続くヴァリエーションの一つだが、ピニャテッリのフレーズから察すれば23曲目に最も近いフィーリング。フランジャー処理(フェイズシフターかも)したようなハットのサウンドは、後年のYMO辺りでも御馴染み。医師の殺害シーンで登場する二番手のトラック。
29. L'OSSESSIONE 9 1:10

これもまた前曲に続く一連のヴァリエーション。メロトロンの登場は3度目。劇中では、パオロ神父が墓場で襲撃されるシーンで登場。クライマックスのギミックも演出の為に用意されたもの。
30. LETTERE 2:38

タイトルは違うが、これも前曲に続くヴァリエーションの一つ。楽曲だけを聴いていれば、冗長なフォアプレイと云ったイメージだが、劇中では謎の核心まであと一歩と迫った主人公を描く重要なシーンで挿入されるナンバー。
31. L'OSSESSIONE 10 0:32

ホラーでは定番の完全4度のモーション(トップはE/F/D/E)だが、意外や意外にもアルバム中では初登場。でもやはり、お馴染みのシンセのSEがフィーチャーされているので、これもまた前曲に続くヴァリエーションの一つなのかも。劇中では、主人公が全ての謎を解明するカットで挿入されるナンバー。
32. L'OSSESSIONE 11 0:46

これも前曲に続くヴァリエーションの一つだが、最も近いのは23曲目。真犯人のもとに主人公が駆け付けるアクティヴなシーンで登場。
33. LA FATUCCHIERA 1:40

いきなりの弦打楽器アンサンブル。間もなくして絡むメロトロンは4度目の登場。いきなりの生弦の響きはかなり新鮮だが、フィルムの方のインパクトも半端じゃない。"Besides you killed the others..."と云う衝撃のダイアローグに続く殺人鬼の懺悔の念を描くシーンで挿入されるナンバー。
34. GLI INGANNI 1:03

弦打楽器アンサンブル+メロトロンと云う編成は前トラックと全く同じだが、3連に終始するモチーフは前の曲とは全く別。衝撃のクライマックスに至る直前で挿入されるナンバー。
35. INCUBI RICORRENTI (End Titles) 1:42

1曲目のメインテーマからイントロパートを割愛した構成だが、テーマのプレイだけに止まっていた1曲目とは全く異なるパフォーマンス。マランゴーロがカップの裏打ちに移行する2コーラス目以降は、シモネッティのソロに移行。クライマックスのカットをそのまま映し出すエンドクレジットの挿入曲。
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