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1975-1976 stage photo Original Title
not available
Japanese Title
not available
Artist
GOBLIN
Release Year
1975
Personnel
CLAUDIO SIMONETTI: Keyboards
MASSIMO MORANTE: Guitars
FABIO PIGNATELLI: El.Bass
AGOSTINO MARANGOLO: Drums, Percussion
MAURIZIO GUARINI: Keyboards
Label(s)
not available
Teatro Nuovo, Torino, Italia / November 24th, 1975
Introduction
1975年11月24日、トリノのテアトロ・ヌオーヴォでのステージを収録したオーディエンスによるエアソース。約35分間と云う短いステージだが、これは、著名なカンタウトーレ、リッカルド・コッチャンテ(Riccardo Cocciante)とのジョイントだった為。ちなみに、マランゴーロとコッチャンテは後年のキャリアでも顔を合わせる事に。
75年11月と云えば、大ヒット作"PROFONDO ROSSO"が不動のチャートインを果していた時期。アルバムから披露されるナンバーは、アナログLPで云えばA面全部となる序盤の3曲。更には"Cold Summer"と云う未発表曲も披露。また、翌年リリースされるアルバム「ローラー」からも「蛇の目覚め」と「ゴブリン」の2曲が披露されるが、これは「ローラー」のメイキングを考察出来る資料価値としての意義も高い。
ようやく譜面を起せる程度の録音状態に加えて、PAそのもののバランスも悪い事から満を持して楽しめるような音源ではないが、ゴブリンと云うバンド自体がギグやツアーも稀少だった事を踏まえれば、こんな録音が残されていた事だけでも正に奇跡的。スタジオ盤とは一線を画した新鮮なプレイも随所で満喫出来る。
Track Listings
1. SCHOOL AT NIGHT (introduction) (G.Gaslini) 1:36

既存のテープを使用してのショーのイントロ。フィルムではお馴染みのスコアだが、当時、サントラにはチビッ子のスキャットが使用されたヴァージョンが収録されていなかった為に、フィルムの情景をフラッシュバックさせる効果は絶大だったはず。間もなくして繋がる一発目のセットも「死の滅亡」なので。
2. DEATH DIES (Morante-Simonetti) 4:39

最も期待の大きかったこの曲、原曲とはイメージがかなり異なる。と云うかそれもそのはず。ハープシコードのE弦がひたすら打ち鳴らされる中、不規則なタイミングで顔を出すG弦のアクセントが真骨頂だった原曲のリフだが、ここではエレキクラヴィのE弦打ち鳴らし4拍+GEEE/EEGE/EEEE/GEAG(オール16で4拍/3連カウントのシンコペ)での2小節1ルーティンと云う定型モチーフに終始。印象としては、モランテのプレイをフィーチャーしたEマイナー1発でのインプロ曲と云った感じ。無論、BDE/BDFAEと云うキメも登場、鍵盤系インストのインプロも多少は楽しめるが。
3. COLD SUMMER (unreleased) 6:21

序盤は典型的な16インスト。モランテのワウがかったギターやエレピのリフは凡庸な印象ながらも、マランゴーロのフルコンビでの16はいつもながら一味違う。16分割での3連カウントシンコペによるキメから7/8拍子のダイナミックなパートへ突入、前半のモチーフに戻って終演。キャメルのようなイメージの未発表曲。このタイプになると、どのアルバムにも居場所が無かったのかも。インストのコンセプトから察すれば、フィルムのスコアとは全く別次元のナンバーだが、このツアー直後にリリースされる「ローラー」の一角を占める事など想像も出来ないタイプのナンバー。だからお蔵入りになったのだろうけど。ただ、この音源でしか聞けないナンバーと云う事でレア度は100%。大いに盛り上がるクライマックスもフツーにカッコイイ。モランテをここまでフィーチャーするナンバーと云うのも他にはない。
4. MAD PUPPET (Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 4:34

出た〜!と云うか、SEを割愛するイントロは「マッドパペット」以外の何ものでもなかったが、まさかのナンバーの登場には只々絶句。と云うのも、サントラに収録されていた原曲は、バリバリのEメジャーブルース。しかも、4倍カウントでの長丁場にも拘らずリフなしソロなしと云う構成は、正にギターキッズも大喜びのマイナスワン状態。予想通り、ここでも粋なソロが登場する訳でもなかったが、僅かながらに聴かせてくれるマランゴーロのタイコがせめてもの救い。と云うか、PROFONDO ROSSOの大ヒット御礼ツアーだったと云う事は理解出来るが、どうせ演るなら「ディープ・シャドウズ」あたりにして欲しかった。原曲のハートビートのSEに仕立てたマランゴーロのベードラは、間髪入れずに次の「ゴブリン」へ。
5. GOBLIN (Morante-Pignatelli-Guarini) 8:50

「クチャクチャクチャ」と云うSEは無し。鍵盤のシークエンスフレーズで幕を開ける。ペーソスたっぷりのミニムーグのテーマに続く完全4度のシンセリフはモノで代用されているものの、原曲の迫力をそのまま再現するパフォーマンスは聴き応え充分。と云うか、このツアーの時点ではリリースされていなかったこの曲も、その実、この75年冬の時点ではかなりの段階まで煮詰められていたと云う事になる。モランテのソロに突入する直前のリフが若干長い事、中盤のメロウなパートが淡白なまま終了、マランゴーロのソロに移行する直前でメンツ同士の意思の疎通が図れていない辺りなど、スタジオ版と異なる部分も多々あるが、各所での鍵盤の音色もスタジオ版とほぼ同じで、全体的に未完成と云った印象でもない。スタジオ版とは当たり前のように違うマランゴーロのソロも面白いが、残念だったのはマランゴーロのタイトなチューニングがPAでは再現されていなかった事。小屋の影響なども多々あったのかもしれないが、スネアもタムのように聞こえてしまっている一方、ハットのバランスがやけにデカかったりもする。また気になったのは、イントロのシ−クエンスフレーズのバランスがやけにデカかった事。このシ−クエンスフレーズ、テーマに突入した後もしばらくは鳴りっぱなしになるリフだが、恐らくはスピーカーのみでのモニターだった為にでかいバランスで聞こえていたのかも。何れにせよ、こんな貴重な録音が残っていただけでも只々感謝。
6. Band intro 0:53

司会者によるバンドイントロ。グアリニモランテピニャテッリシモネッティマランゴーロの順序で紹介。ちなみに、グアリニは、きちんと「マウリツィオ・グアリニ」と紹介されている。紹介に応えるシモネッティの声もチョビっと聞けますね。
7. IL RISVEGLIO DEL SERPENTE (Simonetti) 3:28

シモネッティのアコピを中心にアコギとパーカスがサポートする形だったスタジオ版だが、ここではローズの88鍵をプレイするシモネッティの独壇場。マランゴーロのシンバルワークは全編にフィーチャーされるが、モランテの絡みはスポットでのリフのみ。他の違いは、30〜40秒程度のフリーなイントロがフィーチャーされる事、シモネッティの6連で駆け上がるフレーズも淡白な8分でプレイされていた事、終盤のクラのフレーズがチャーチっぽいオルガンの音色でプレイされていた辺り。最後のトニックコードではローズならではのトレモロも。「ワイルド・セッション」のイントロのようなSEも間髪入れずに鳴り響くが、残念ながら音源はここでカットアウト。PROFONDO ROSSOに「ワイルド・セッション」のイントロがドッキングされていた78年のサンレモを参考にすれば、恐らくはスムーズに次のトラックのPROFONDO ROSSOに移行していたはず。ちなみにこのトラックが終わった時点でのステージの経過時間は約30分。音源がカットアウトされているのは、60分のアナログテープを裏返す手間だったのかも。
8. PROFONDO ROSSO (Simonetti-Morante-Pignatelli-Martino) 4:01

先述の通り、カットアウトを経てイントロの分散リフからいきなりのカットイン。モランテのプレイのみでチェレスタでのプレイはないイントロだが、リヴァーブ処理のミニムーグやピニャテッリのベースワーク、テーマに移行してのチャーチサウンドのオルガンは絶好調。75年と云う時代を踏まえれば、チャーチサウンドをどのように代用していたのかはモヤッと不明だが、恐らくは、アナログシンセにも手を出していたELKA社の鍵盤。ペダルフレーズを他のメンツがカヴァーするエンディングも問題なし。と云うか、ELKAのオルガンそのものを持ち込んでいたのであればペダルもあったはずだが、低音域レンジは全く聞こえていなかったので。そんな鍵盤の話はさて置き、何より特筆すべき点は、セカンドコーラスでモランテがソロを披露している事。ゴシックな美しさにブルージーなソロと来れば、原曲のイメージとは決別する大きな冒険だったようにも思えるが、個人的には嬉しかった。PROFONDO ROSSOでのモランテのソロと云うのも、78年のサンレモ音源でも聴けないレアなパフォーマンス。
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